キング・オブ・ラブコメ「私の名前はキム・サムスン」①


このところ韓ドラといえば歴史ドラマが人気だが、やはり「韓ドラの王道」といえばラブコメディ。たっぷりの笑いとちょっぴりの切ない涙が見事にミックスされた恋物語は観る者を最高にハッピーにしてくれる。そんなラブコメで、最終回50.5%超の驚きの視聴率を叩き出した“キング・オブ・ラブコメ”が「私の名前はキム・サムスン(以下、「サムスン」)だ。2005年の作品ながら、今もその記録は破られていない!文句なしの視聴率キングだ。
ちなみに、過去の最高視聴率はこちらの表「歴代ドラマ最高視聴率TOP30」のとおりで、50.5%というと韓国国民の半分が視聴したということになる。NHKの紅白歌合戦でさえ、40%がやっとこというのに。
受賞キング
いくらドラマ天国といえども、2000年になってからは視聴率も伸び悩み、しかも、時代劇と違ってラブコメは視聴者層が若者に限定されやすく、視聴率は取りにくい。そんな悪条件でのこの大ヒット、もちろん、当時のドラマ賞を嘗め尽くしている。2005年MBC演技大賞では、大賞(キム・ソナ)、最優秀演技賞(ヒョンビン、キム・ソナ)、人気賞(ヒョンビン、キム・ソナ)など。2006年には、百想演技大賞 TV部門大賞。他にも、ソウルドラマアワーズなどで多数受賞。

体重増キング
随所に入るサムスンの妄想場面には、抱腹絶倒!少々の頭痛の種は、サムスンに会えば間違いなく消えてなくなる。何しろこのドラマには全く気取りがないのだ。これまでの韓国の恋愛ドラマといえば、主人公は美しいヒロインや、スマートで気前のいい御曹司に決まっていたが、このドラマのヒロインは、お世辞にもステキとはいえない、冴えない三十路の女性だ。ジノンも、イケメンではあるが、相当お金にがめつく根性がひん曲がっている。
ヒロインのサムスンを演じたのは、元スーパーモデルのキム・ソナ。


※ MBC JAPANで「私の名前はキム・サムスン」配信中