「カクシタル」あらすじ

【カクシタル】(全28話)ドラマ紹介チュウォン主演。1930年代、日本に併合されていた朝鮮半島で活躍したヒーロー‘カクシタル’と彼を愛した女性たち、その時代に生き友情を分かち合った朝鮮と日本の若者たちの悲劇的な運命を描いた作品。⇒作品詳細

■第1話
日韓併合に輝かしき功績を残した‘愛国の士’イ・ゴンの告別式。鍾路(チョンノ)警察署の朝鮮人警部補イ・ガントは葬列を警護していたが、葬列に向かって石を投げた女を追うことに。告別式に泥を塗った女こそは、1ヵ月前に死刑宣告を受けてカクシタルの助けで法廷から脱走した独立軍の大将であるタムサリの娘、オ・モクタンだった。

■第2話
カクシタルだと疑われたイ・ガントは、彼の上官である木村憲二によって逮捕される。憲二の弟でガントの親友の俊二はガントの脱出を助けるが、父木村署長は「脱走したガントを発見次第射殺しろ」と命令を下す。

■第3話
モクタンをエサにカクシタルを捕まえる作戦が失敗してしまったガント。紺野警務局長に「もう一回だけ機会を与えられるならばカクシタルを必ず捕える」と誓うが…。

■第4話
カクシタルの大活躍に怯える愛国者を救うために謎の組織気昇会の上野会長が送ったスパイである上野理恵が、‘ララ’という歌手に扮し京城にやってくる。 モクタンが子供の頃に死んだものだと思っていた‘プニ’であることに気付いたガント。

■第5話
銃に当たったプニを病院に連れて行くイ・ガント。応急手術を要請するが、総督府付設病院は彼女が半島人という理由で治療を拒否する。ガントがカクシタル事件の担当であることを知った理恵は、勝山にイ・ガントのすべてを把握しろと命令を下す。

■第6話
母の死を止めることが出来なかったガンサンは、母の怨みを晴らすために木村憲二を追いかけ、追い詰める。一方、カクシタルが現れたという知らせに事件現場に向かったガントは、憲二警部を殺そうと駆け寄るカクシタルを発見して銃を向けるが・・・。

■第7話
鍾路警察署に攻め込み憲二に鉄笛を振りかざすカクシタル。憲二の敵を討つため長剣を抜いてカクシタルに向かう俊二。俊二の追撃を振り切り馬に乗って逃げたカクシタルは、俊二の銃に当たり崖から落ちてしまう。

■第8話
鍾路警察署に復帰したガントは、木村署長に「カクシタルは1人でなく組織的に動くテロ組織だ」と訴える。一刻も早くカクシタルの正体を突き止めなければならない木村署長は、留置場を脱出したモクタンを直ちに逮捕してこいとガントに命令する。

■第9話
カクシタルを捕まえた功を認められて鍾路警察署の警部になった俊二。「イ・ガントを信じてはいけない」という父木村署長の言葉を不思議に思うが…。

■第10話
ガントが父である木村署長を逮捕したことに激しい憤りを覚えた俊二は、ついにガントをカクシタル事件チームから外し、サーカス団の警備に就かせる。

■第11話
錦華庭(クムファジョン)でチョ・ヨングンを処断して俊二と向き合ったカクシタルは俊二との対決の末、姿をくらます。翌日、サーカス団を訪ねたガント。以前とは違って自分に優しいモクタン。それはモクタンの計略だったが…。

■第12話
カクシタルを逃した俊二は、カクシタルが鍾路警察署の内部構造を知りすぎていることに疑問を抱く。紆余曲折の末ついにタムサリと会うことになったカクシタル。タムサリは併合記念式を爆破する計画をたて、カクシタルに助けを要請するが…。

■第13話
自分に銃を向けカクシタルと逃げたモクタンの姿に、怒りと憎しみを抑えきれない俊二。ガントが自分の目を盗んでモクタンに会ったことを知り、ガントを探しに行く。

■第14話
宴会場で俊二の銃を避けて逃げたカクシタルは、長剣を抜いて攻撃してくる勝山と対決しついに彼の刃物で怪我を負う。総督府付近で父とアンナが出てくるのを待っていたモクタン。刀傷を負ったカクシタルの姿に胸が張り裂けそうになる。

■第15話
タムサリに「プニを助けたい」と哀願するガントの姿を目撃した俊二。モクタンがカクシタルに書いた手紙に“プニ”と書かれていたことを思い出し、ガントがカクシタルではないかと疑い、ガントを捕まえるために泳がしはじめる。

■第16話
俊二はガントがカクシタルだと確信するが、ガントは自分がカクシタルだからではなく、モクタンを愛しているから助けに来たのだと言う。俊二は思いよらぬガントの告白に驚くが、尋問を通し、ガントがカクシタルだという確信が揺らぎはじめる。

■第17話
上司の命令を無視し、タムサリの公開処刑を進める俊二。ガントと紺野局長は公開処刑に反対するが、和田総督のもと開かれた中枢院会議でタムサリの公開処刑が正式に決定。ガントは俊二の背景に誰がいるのか不安を覚える。

■第18話
モクタンが消えたことを知った俊二。錦華庭で理恵らに殺されかけたモクタンをカクシタルが助けて逃げたことを知るが、翌朝ガントが警察署に現れず、動揺する。一方、モクタンはガントが幼いころ出会った‘坊ちゃん’であることを知る。

■第19話
修羅場となった公開処刑場。ようやくわれに返った俊二の目の前に新たなカクシタルが登場し、タムサリを助けて逃げてしまった。危機に陥った俊二の前に、3日ぶりにガントが現れる。ガントは、“気昇会”の全貌を知るためにララを探す。

■第20話
ガントの母を殺したのは兄の憲二だったと話す小磯。その話に俊二はガントがカクシタルかもしれないと思い、ガントを探す。ララ(理恵)はガントがカクシタルであることも知らず、“気昇会”に入会させようと躍起になるが、新たな事実が…。

■第21話
慰安婦の護送を担当した理恵(ララ)だったが、カクシタルであるガントに銃を向けるも撃つことができず、護送は失敗。激怒する村山署長に罵られ軽んじられながらも警察署で耐えるガントの姿に、俊二は不自然さを感じ始める。

■第22話
ヤンベクに会ったガント。孤独の中戦ってきたガントは、ヤンベクの差し伸べる手に涙する。ガントはヤンベクから潜伏中のドンジンを探し出してほしいと頼まれ、ドンジンの居場所を突き止めたガントは、カクシタルの姿でドンジンに会いに行く。

■第23話
カクシタルからの連絡が遅いため、モクタンはカクシタルが危険にさらされているのではないかと不安になる。自分を訪ねてきたララを見てモクタンは驚くが、ララの口から出たのはさらに意外な言葉だった。

■第24話
自分の家に火をつけた男を尋問するガント。この男を殺してしまうかもしれないというガントだったが…。一方、モクタンは自分を監視していた同僚が俊二に連れて行かれ拷問にあった事実を知ると、たまらなくなり俊二を訪ねる。

■第25話
国防献金を奪われたことを知った俊二は、ガントとモクタンが一緒に逃げるかも知れないと思い、京城旅館に向かう。正体がばれたことを確信したガントは、帝国警察署でできる最後の目標を立て、俊二らの目を盗み鍾路警察署へ…。

■第26話
カクシタルであることがばれ、逮捕されたガント。洋服店の隠れ家が発見される危機に瀕し、ヤンベクと組織の仲間たちは脱出を図り、市内のあちこちに配置された武装警官からヤンベクを守るためにタムサリは最後の決断をする。

■第27話
木村太郎を一撃で倒したカクシタル。駆けつけた俊二の目に、血を流して倒れている父の姿が映る。深い悲しみと恨みを胸に、一歩たりとて引けない二人の男の熾烈な戦いが続く。一方、武装蜂起を成功に導くための計画が進められ…。

■第28話(最終回)
ヤンベクの司会でガントとモクタンの結婚式が進む中、帝国警察と軍人たちを引き連れ進撃してきた俊二。ところが俊二は、結婚式で幸せそうに笑っているガントとモクタンを目撃する。