忠臣の死を前に見る複雑な人間模様…ドラマ「蒼穹の昴」第17話予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年01月22日08時17分ドラマ
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1月23日NHK総合で放送のドラマ「蒼穹の昴」は第17話「復讐」を放送、予告動画が公開されている。深い哀しみの中にも必死でその遺志を無駄にしないように事を運んだ文秀だったが、その苦労も空しく楊喜禎の死は確実に人々の知るところとなり、それによって様々な人物の思惑が絡み合う。

苦肉の策で楊喜禎の死をひた隠しにし、表向きは故郷の杭州へ里帰りした事にして穏便に運ぼうとする梁文秀だったが、人の口に戸は建てられない現実に直面する。相談をしたミセス・チャンから楊の死を聞いた西太后は、栄禄を呼び寄せ問い詰める。暗殺についてついに認めた栄禄だが、保身のために取り繕うその姿を西太后はどう見るのか。

<第16話「楊喜禎の死」あらすじ>
楊喜禎の思い切った上奏は西太后の心にも伝わり、師の引退を聞いて動揺を隠せない光緒帝に対してその真意を説いて聞かせ、自らも頤和園へ退いて隠居生活に入る事を宣言する。楊喜禎が引退する事で守旧派に対しても面子が保てる事、皇帝の改革の前にも様々な点で有利に事が運ぶという事実を西太后は冷静に皇帝に指摘する。政治と心の師を失って辛い光緒帝だったが、一つの転機を前に西太后の懐の深さを思い知る。長らく養育係として光緒帝の側に仕えた楊も一方ならぬ思いはあったものの、故郷に帰って余生を過ごしたいと希望を述べつつ自らの存在が新たな改革の前に障害とならないように皇帝に別れを告げにいく。
隠居生活に入った楊だったが、春児からの言づてが未だに気がかりな文秀は義父である楊の邸宅に兵を配して警備を強めようとするものの、本人は一向に取り合わなかった。そこへ春児の上司であった李蓮元が訪れ、西太后からの贈り物と称する毛皮付の靴を持参した。折角の頂き物に沐浴をして身を清めてからその靴を身に着けた楊だったが、異変が生じて倒れてしまう。文秀が駆けつけた時には遅く、靴の両足に入れられた南方にしか住まないサソリの毒によって楊は命を落としてしまった。
この事態に怒り、断固として抗議すべきとの主張をする順桂の前に文秀は敢えて楊の死を隠すべきだと主張する。西太后と皇帝の対立が本格化すれば、まだ弱い部分の残る改革派が一気に打撃を受ける危険性がある。断腸の思いで死を隠すためにミセス・チャンに相談する文秀に、ミセス・チャンは春児を呼ぶように提案する。二人の下に呼ばれた春児は、宦官の処理をする刀子匠の技術で楊の死体を保存するように頼まれる。その際、西太后の贈り物とされた靴について、西太后は一切関与していないと春児は証言する。
こうした工作の目処が立ってから事実を明かされた楊の娘・青イン(インは草かんむりに均)は激怒し文秀に詰め寄るが、国を守るために必要な事だと青インに頭を下げ続けるより他無かった。
宮廷では、李蓮英と栄禄が楊家の周辺を探っていたものの、楊の死を隠す方向で文秀が動いている事を察知する。自らに追求が及ぶのを避けるため、実行した李蓮元は楊と同じサソリによって毒殺される。その死体にすがる春児ら宦官たちに傍若無人な振る舞いをする李蓮英だが、春児は蓮英に鋭く核心を突く一言を浴びせるのだった。


第17話みどころ
国内的にも対外的にも危機に直面している清朝にあって、楊喜禎の死が隠されたことについて各人がどう思い行動するのかが次回の鍵となる。西太后と光緒帝の心の揺れが対比的に描かれている部分にも注目したい。

ドラマ「蒼穹の昴」は1月23(日)よる11時から放送。予告動画は番組公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。

あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」

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