改革派が迫られる政治的決断、文秀はどう動く…ドラマ「蒼穹の昴」第20話の予告動画と前回のあらすじ-NHK

2011年02月11日07時43分ドラマ

2月13日、NHK総合でドラマ「蒼穹の昴」の第20話「袁世凱(えんせいがい)」を放送、予告動画が公開されている。改革は早くも行き詰まりを見せ、梁文秀は焦りの中で皇帝に働きかける。頑なに文秀を拒む光緒帝の心は動くのか。

文秀の邸宅に投げ込まれた一枚の書は、明らかに西太后による書であった。そこに書かれた文から、文秀は西太后の意図が光緒帝を敢えて泳がせた後に復権の機を伺っているのではと推測、何とかして状況を打破するために皇帝への謁見を求め続ける。しかし光緒帝は一向に文秀との面会を拒否していた。
巷では親政による不安があふれ、自体は急を要することを察したミセス・チャンも西太后に働きかける。西太后が光緒帝を伴って天津へ行く事を提案するが、この事が様々な憶測を呼び改革派の危機感は更に募る。そこで切り札として名が挙がったのが軍の実力者として頭角を現している袁世凱だった。

第19話「急ぎすぎた改革」あらすじ
頤和園に住まいを移して政治の舞台から身を引いた西太后は、光緒帝に対する康有為の影響力を憂慮しながらもなす術がないままでいた。そんな西太后が仲介を頼むのは寿安ことミセス・チャンの他は無かった。西太后と光緒帝の衝突こそが周囲の最も懸念している事だった。かつては楊喜禎と恭親王の存在でそのバランスが保てていたが、両名不在の今となってはいつ対立が表面化してもおかしくない状況になっていた。ミセス・チャンは康有為を用いる危険性を光緒帝自らに自覚させるために、西太后が静観の立場を守って光緒帝を叱責しない事を進言し、西太后もこれを受け入れた。
親政による志に燃える光緒帝は、康有為の言に触発されて旧法を改める詔勅を次々に発する。しかしあまりにも詔勅が乱発されるため実際の現場に混乱を招き、市井は傍観するしかない状態だった。寝食も忘れて詔勅を発する皇帝を危惧した文秀は、性急過ぎる改革について諌める発言をした。しかし一旦改革にのめり込んだ皇帝には、皇帝の詔勅の誤りを的確に指摘する文秀の発言を受け入れることが出来なかった。内心では文秀の指摘を理解しながらも素直に受け入れる事が出来ない皇帝もまた、壁にぶち当たっていた。
皇帝に拒絶された失意の足で、文秀はミセス・チャンの元へ向かう。自らの状況をミセス・チャンに語り、妻、そして春児にも拒絶されていると自嘲する文秀を励ます。西太后の動きを知るミセス・チャンはそれを隠して皇帝を見守るように意見する。
頤和園での西太后は、ミセス・チャンの提言通りに穏やかな生活を過ごしていた。皇帝の改革による不満は西太后の耳にも続々と届いていたが意に介さずといった態度を通していた。そんな中、宮中の役人を罷免した事について光緒帝が謝罪に来ても怒るどころか皇帝を励ます西太后の様子に周囲は驚きを隠せない。西太后の態度に気を大きくした皇帝だったが、それを更に諌める文秀に皇帝はしばらく会わないと言い捨てる。一方春児は、西太后がしたためた書を持って文秀邸の入り口でためらっていた。以前喧嘩別れして以来の気まずさとうまく言い表せない心の内を抱え、会わずに西太后の書で石を包んで邸内に投げ入れた…

第20話みどころ
サブタイトルは「袁世凱」ながら肝心なのは袁の行動そのものではなく、袁を必要とするに至る政治的な動きにある。ミセス・チャンの思惑と文秀や皇帝の動き、栄禄や李蓮英らの守旧派の意図するところなどが入り混じる。それぞれの立場を理解した上で流れを見守りたい。

ドラマ「蒼穹の昴」は2月13日(日)よる11時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


NHKドラマ 蒼穹の昴

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