苛烈な粛清を下す西太后、救いを拒む文秀…ドラマ「蒼穹の昴」第23話予告動画と前回のあらすじ…NHK

2011年03月05日21時02分ドラマ

3月6日、NHK総合でドラマ「蒼穹の昴」第23話「流血の改革」を放送、予告動画が公開されている。光緒帝は幽閉の身となり、垂簾聴政という名の下に政治の実権は再び西太后の元へ戻った。政変の主犯格は次々と捕らえられる中、梁文秀は死を覚悟してた。ミセス・チャンが日本公使館へ連絡して亡命を勧めるものの、文秀は頑なにそれを拒む。西太后の側にある春児もまた、文秀の身を案じずにはいられないのだった。

混乱の頤和園から必死の思いで自宅に戻った文秀だったが、玲玲が泣きながら青イン(インは竹かんむりに均)の容態が急変した事を伝えてきた。死の淵にある青インは、全て事を察していた。その頃、西太后の使いから戻って自室で休む春児へ西太后の侍女・晴雪が急を知らせに訪れ、そこで初めて春児はこの夜の出来事を知るのだった。

第22話「中秋節の宴」あらすじ
袁世凱の裏切りを察して光緒帝に告げた文秀に、光緒帝は文秀や康有為らに逃げるように伝える。文秀は最後の手段として、中秋節の宴での西太后暗殺を進言する。親への忠義から激しく反発する光緒帝だったが、それよりも大きな義があるとして文秀は必死で光緒帝を説得し、わずかな兵を集めて計画の遂行に奔走する。中秋節の前日、西太后は春児を呼び出して紫禁城へ使いに出す。西太后は侍女の晴雪に、明日起こることは一切春児に口外しないように言い渡していた。
そして中秋節の日、西太后はいつになく穏やかで女官たちの失敗にも寛大だった。光緒帝と皇妃たちは頤和園へ向かい、西太后を囲む中秋節の宴に出席するのだった。その頃文秀はわずかな兵で西太后の月見の宴席周辺の警護と称して取り囲み、皇帝からの指示を待っていた。屋敷の中で開かれた宴会での西太后は優しく、食の進まぬ光緒帝を案じて別の食事を用意させたり、光緒帝の幼い頃の思い出話を皇妃たちに語って聞かせるなど、柔和な様子を見せていた。食事が終わりいよいよ月見の席に西太后たちが出てきた頃、皇帝の迎えに来たとして文秀も御前に出ていた。茶碗を落とす事が襲撃の合図としながらも、光緒帝は手にした茶碗を落とすことが出来ないでいた。
西太后はそのまま皇帝の手を取って室内に戻り、人払いをして光緒帝と2人きりになった。母子の語らいの中で、西太后は光緒帝の記憶力のよさ、誠実さなどを褒め称え、幼い頃の手習いの思い出話や初めて書いた政策論の事を語るのだった。光緒帝は改めて母との絆を思い出し、ただ涙するのみだった。周囲を固める文秀は、痺れを切らして室内に入って皇帝に月見に戻るよう促した。しかし、光緒帝はそれに対して「指図は受けない」と厳しく言い放った。呆然とする中で計画の中止を決めた文秀だったが、近衛隊が近づく知らせが届き、部下に逃亡を勧められるも逃げないと言い張る。そこへ皇帝付の宦官・蘭琴が皇帝の印章を持って文秀に託し、これを持って逃げるようにとの皇帝の言を伝えた。文秀が場を離れるのと時を同じくして、西太后の近衛兵たちが逆賊討伐と称して皇帝とその一派を捕らえたのだった。移送される光緒帝は捕らえられた珍妃とすれ違い、言葉を交わすことが出来た。反逆者としての扱いを受けて髪を振り乱す珍妃は、皇帝として命令をするように懇願したが、今は無力となってしまったことを伝えることしか光緒帝には為す術が無かった。

第23話みどころ
政変は失敗し、逆賊として追われる運命となった文秀がそれをどう受け止めるか、そして文秀を案じる周囲がその逃亡のために手を尽くす際に伺える文秀との心のやり取りが見せ場である。失脚した光緒帝の虚無感を伴う演技など、胸に迫る場面が続く回となる。

ドラマ「蒼穹の昴」は3月6日(日)よる11時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


NHKドラマ 蒼穹の昴

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