日本が戦争へと向かった理由とは?当事者の証言テープから探る!「NHKスペシャル」予告動画-NHK

2011年03月06日10時57分社会

1941年に何があったのか?6日の「NHKスペシャル」は、「日本人はなぜ戦争へと向かったのか第4回開戦・リーダーたちの迷走」と題して、日本が対米開戦に至った経緯を探るシリーズ最終回を放送、番組サイトでは予告動画が公開されている。

「NHKスペシャル」では、太平洋戦争70年の年に問いかける大型シリーズとして、今年1月から「第1回“外交敗戦”孤立への道」「第2回巨大組織“陸軍”暴走メカニズム」「第3回“熱狂は”こうして作られた」と放送してきた。最終回の今夜6日は、いよいよ開戦を決定した1941年をとりあげる。

番組では、当事者たちの戦後の証言テープから分かった、リーダーたちの驚くべき実態を明らかにする。当時、日本の国策決定の場は、全ての組織の代表者が対等な権限を持つ集団指導体制で、全会一致が建前で行われていた。そのため、常に曖昧で、玉虫色の決定が繰り返された。そんな中で、当時の内閣や陸軍、海軍など各組織のリーダーたちは、所属する自分たちの組織の利害だけを優先していた。勝ち目のない戦争ができないと言う発言が、自らの組織に不利益を与えると考えたのだ。互いが責任を押しつけ合い、重大案件は先送りにしてとうとう開戦を招いてしまったのだ。

各組織をまとめ日本をリードしていくべきリーダーたちは、自分たちの組織利害の調整にのみ終始し、国家を大局的な視野で見ることも、勇気をもった決断を下すこともしないで、開戦へと向かわせたのだった。

太平洋戦争70年の年に問いかける大型シリーズ「日本人はなぜ戦争へと向かったのか…」最終回は、本日6日(日)夜9時からNHK総合で放送される。予告動画は、番組公式サイトで公開中。

NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第4回開戦・リーダーたちの迷走」番組サイト