3月20日、NHK総合で放送のドラマ「蒼穹の昴」は第24話「命乞い」を放送、予告動画が公開されている。政変の首謀者たちの処刑の一方で行われる観劇の場で、いたたまれなくなった光緒帝は、西太后に梁文秀への寛大な処置を願い出るものの一蹴されてしまう。春児もまた、最後の手段として西太后に決死の覚悟で話を切り出すのだった。

第23話「流血の改革」あらすじ
最終的に西太后に手を下すよう指図の出来なかった光緒帝は、囚われの身となり珍妃とも引き離されてしまう。隆裕皇后は、これまで光緒帝から受けた心無い仕打ちの鬱憤をここぞとばかりに吐き出しあざ笑うが、光緒帝は無言で聞くばかりであった。光緒帝はその身柄を紫禁城西隣にある中南海の島・瀛台（えいたい）に軟禁される。西太后が意図して中秋節に外へ遣いに出した事で騒動を知らされていなかった春児は、西太后付の女官・によって文秀の危機を知る。辛くも自宅に逃げのびた文秀だったが、その頃妻の青イン（インは竹かんむりに均）は生死の境をさまよっていた。息も絶え絶えの中青インは起こっている出来事を察知し、文秀とのわだかまりも解けるのだった。
政変の後、頤和園で隠居していた西太后が再び紫禁城に戻ることとなり、それを迎える宮中は慌しくなる。一方、政変の夜に西太后の使いを終えて何も知らずに自室で休んでいた春児のもとに、西太后付きの女官の晴雪が事の次第を泣きながら知らせに来た。事態を知ってすぐにでも動こうとする春児だったが、晴雪は西太后が春児に舞台の準備をするようにいいつけていると告げた。政権に関わった者達の処刑の時刻に京劇を催し、光緒帝と供に観劇するのだという。同じ頃にミセス・チャンもクーデターの内容を知り、以前に会った時の穏やかな西太后の態度は演技だったと思い知るのだった。そして文秀を逃がそうと動き出す。ミセス・チャンは文秀の屋敷へ行き、一刻も早く逃げるように勧める。日本公使館と連絡を取って亡命の段取りをつけたと申し出るミセス・チャンに、文秀は病の青インを置いていけず、逃げることは出来ないと断る。その時、玲玲が青インの急変を告げに訪れ、文秀とミセス・チャンもその床へ駆けつける。死の淵にある青インは、「死なないで、遠くへ逃げて」と言い、文秀も分かったと答えるしかなかった。文秀の答えを聞くと、安心したように青インは息を引き取ってしまう。

その頃、西太后は涙に暮れていた。光緒帝を前に、日本人に政策について教えを請うた事、今回の政変などについて激しく批難した。光緒帝は静養という名の元に幽閉される事となり、守旧派の家臣たちはこの機に垂簾聴政の復活を求めた。この場で光緒帝は、それを認める発言をする事しか出来なかった。軍機大臣の申し出により、手始めに人心の安定の為として政変の首謀者らの処刑が実行される。
一方、春児は必死の思いで文秀の屋敷に向かっていた。春児を出迎えた玲玲が喪服に身を包んでいるのを見て驚いた春児だったが、文秀と対面して無事を喜ぶ。西太后が文秀を激しく憎んでいる事を知る春児は文秀に逃げるように勧めるが、あくまでも文秀は逃げないことを主張する。皇帝陛下や人民たちに責任があるとして、官僚としての責務を全うしたい思いを述べた。その強い意志に春児は為す術もなかった。西太后と光緒帝、真っ向から対立する勢力の中心にいる春児と文秀には超えられない壁が出来ていたことを改めて知る春児だったが、義兄弟の絆から文秀に生きて欲しいと説に訴える。屋敷を去る春児は、玲玲に文秀を逃がすように頼み、文秀のためなら死んでもいいと言い残して宮中へ戻るのだった。
宮中では西太后が休憩の最中、出された菓子について李蓮英に細かい指示を出す一方で栄禄には関係者の処刑を命じていた。そこで文秀についての処遇も話題に上るが、状元であること、楊喜禎の娘婿である事などを考慮して処刑ではなく自死を申し付けるように決める。
文秀は、青インの喪に服して動こうとはしなかった。ミセス・チャンは丘圭之助を伴って逃げるように説得したが、文秀は一向に聞き入れなかった。玲玲の身柄も確保し、青インの葬儀はミセス・チャンが引き継ぐと言ってもその心は動く事は無かった。
そして、宮中では光緒帝を伴った西太后の京劇鑑賞が、広場では首謀者たちの処刑が行われるのだった。それを知る光緒帝は、ついに西太后に意見を述べようとする…

第23話みどころ
物語も緊迫した回へと向かう。光緒帝、春児、ミセス・チャンという西太后が心をかける人全てが、西太后の憎しみの標的である文秀の命乞いをする事について西太后がどう応対するのかが一連の山場となる。久々に京劇の装いの春児だが緊迫感に満ちた西太后とのやりとりは、優しいだけではない春児の力強さが垣間見える。

ドラマ「蒼穹の昴」は3月20日（日）よる11時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。東北地方では3月27日（日）よる11時から放送。


NHKドラマ　蒼穹の昴

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