妻夫木聡主演の映画『感染列島』 公開を待たずして世界中からオファー殺到!!

2008年12月07日18時14分映画

これはまさしく感染爆発(パンデミック)だ!TBSの製作する来年1月17日公開の大型映画『感染列島』は公開前にもかかわらず日本映画史に残る快挙を成し遂げた。

その「事件」は今年5月に開催されたカンヌ国際映画祭で起こった。まったくのオリジナル日本映画『感染列島』の、たった一枚の企画書が世界各国の映画関係者・製作者達の度肝を抜かせてみせたのであった。
新型ウィルスの爆発的流行によって危機にさらされる人間の存在。現実に起こり得るその危機的状況の中で暴かれる人間社会の矛盾、そして警句的なメッセージとリアリティー。20数カ国から配給オファーが示され、ハリウッドがリメイクを検討し始めた。そして異例中の異例と言えるのが、この映画はまだ”公開前”である、ということだ。公開前どころかそのカンヌの時点では作品も完成前だ。この企画書を書いた人間は今すぐ「世界を変える企画書の書き方」の本を執筆すべきだ…という話は置いておくとして、こんなにも胸のすくニュース、痛快で日本人としてあまりにも嬉しいではないか!

映画『感染列島』でウィルスとたたかうことになる医師を演じるの妻夫木聡、WHOから派遣されたメディカルオフィサーを演じるのは檀れい。出演陣にも必然と注目が集まる。

かつてアルベール・カミュの『ペスト』という作品があった。平穏な港町を襲うペストが人間社会の脆さを暴き、社会的な問題が浮き彫りになるというのがその内容だ。
あれから数十年、時代はあらたな局面を迎えた。『感染列島』は高度に機械化された人間社会の矛盾と欠落を指摘し、人間の存在が至った傲慢な過信を告発してくれることは間違いない。
そう、映画『感染列島』は圧倒的なリアリティーとそのスペクタクルで『ペスト』の文学性を圧倒することだろう。
TBSが放つこの大きなサジェスチョンの一大巨編の行方に注目と期待が集まる。

Yahoo!動画・「キネマ横丁」は製作報告会見で上映された、スペシャル編集映像を無料配信しているほか、予告編・本予告編の視聴を可能にしている。

「キネマ横丁」「感染列島」特番
映画『感染列島』 公式サイト