ドラマ王国の韓国だけあって、ネチズンのドラマを観る目はなかなか厳しく、たとえビッグスターが主演しても、ドラマとして面白くなければ視聴率は全くふるわない。
視聴率の低迷はそのまま、ドラマの早期終了に繋がる場合もある。

そんな中、ドラマ『外科医ポン・ダルヒ』は16話で完結のところ、熱烈なファンからの要望で2話分延長されたというから驚く。もちろん最終回まで高視聴率で、最終回は３０％を超えた。このドラマの配信を、ショウタイム【KoreanTime】が開始した。

救命医療の現場を描いた本格メディカル・ドラマ『外科医ポン・ダルヒ』のヒットの要因はいろいろあるだろうが、やはりキャストの魅力は見逃せない。主人公のポン・ダルヒを演じたのは、「子猫をお願い」「ファッション70's」「大望」で人気を博したイ・ヨウォンだ。彼女の持つ優雅なイメージと安定感のある演技力は、時代劇でも評価され、来年公開予定の「善徳女王」への主演も決定している。

そして、主人公ダルヒを育てる二人の先輩医師には、イ・ボムスとキム・ミンジュンが扮する。

イ・ボムスはこれまで映画が中心の俳優で、これがドラマ初出演。その後ドラマ「オンエアー」では育てたタレントに逃げられてばかりの芸能事務所の経営者を演じ、クォン・サンウと共演する新作映画「悲しみよりもっと悲しい物語」では、報われない愛と知りながらも献身的に愛する人を守る役を演じている。

一方、モデル出身のキム・ミンジュンは、ドラマ「チェオクの剣」、映画「いかさま師～タチャ」などで鋭い目つき、素早い身のこなし、鋭い拳。そしてむやみに近づけないカリスマをもつ激しい男を演じている。

ところが、今回の配役はイ・ボムスがダルヒに厳しく接する天才外科医ジュングンで、キム・ミンジュンがダルヒを何かと気遣うバツイチ医師のゴヌク。正直、この配役を耳にしたときは少々驚いたし、キャスティングに首をかしげた。ところが、ドラマを観てみると実に役に嵌っているのだ。

「そこまで言う？」というほど厳しいジュングン医師も、ダルヒのパンツを覗き見（偶然ですよ！）したゴヌクも、まさにはまり役に思えたほどの演技力で役に当たっている。

また、演技力だけでなく、ドラマの撮影に当たっては、救命医療の現場を再現するために、出演者たちは実際に医大で研修を受け、臨場感溢れる手術シーンが演出されたという。これだけの想いをもって役に臨んだこのドラマ、高視聴率となったのもうなずける！

今、韓国では外科医を志望する医学生が少なくなっているという。このドラマをみた若者が、ダルヒたちのような愛の溢れる医師を目指してくれることを期待したい。

◆ キャスト
イ・ヨウォン（ポン・ダルヒ役）
イ・ボムス（アン・ジュングン役）
キム・ミンジュン（イ・ゴヌク役）
オ・ユナ（チョ・ムンギョン役）
チェ・ヨジン（チョ・アラ役）
キム・イングォン（パク・チェボム役）
◆ スタッフ
監督：キム・ヒョンシク「乾パン先生とこんぺいとう」「プラハの恋人」
脚本：イ・ジョンソン「がんばれ！クムスン」
◆ 利用料金：
第1話　無料
第2話～　１話210円／3日間
5話パック（2話～6話）　840円／14日間
6話パック（7話～12話、13話～18話）　1050円／14日間
◆ 『配信ビットレート：768kbps、2Mbps

◆ ショウタイム『外科医ポン・ダルヒ』