イ監督のサービス心満載の「イ・サン」最終回は感動尽くしの65分拡大版で放送!!予告動画-NHK

2013年01月13日12時02分ドラマ
(c)2007-8 MBC

年越しとなってしまったイ・ソジン主演の大ヒット史劇「イ・サン」はいよいよ今夜13日(日)23時より放送!感動尽くしの最終回は、いつもよりちょっぴり長めの24時5分までの拡大版で放送、イ・ビョンフン監督のサービス精神いっぱいで、過去の名場面なども思い出させる感動の最終回をお見逃しなく!番組サイトでは予告動画と前2回分のダイジェスト映像が公開されている。

前回76話の放送では、サンの暗殺に失敗した老論派の中心人物チェ・ソクチュら黒幕が逮捕され、遂に貞純大妃も捕らわれる。しかし、なんとしても老論派の根を絶やさずにすむように、貞純とチェ・ソクチュだけが生き延びようとするが、願いはかなわず遂にソクチュら重臣たちが斬首刑にされる。泣き崩れる貞純大妃を、サンはあえて生かそうとした。そうして、部下を見殺しにした罪悪感を生涯味わわせようとしたのだ。しかしその裏には、孝心篤いサンのこと、祖父、英祖王のことを考えると、血はつながらなくとも祖母と呼んだ人物の貞純に自ら極刑を言い渡すことはできなかったのかもしれない。

時は流れて1800年、正祖24年。世子が登場する。いきなりの登場で驚いた方もいるだろうが、サンとソンヨンの子供ではない。これについては、【ソンヨンは実在の女性?サンを愛した王妃と側室たち紹介】で詳しく紹介している。記事冒頭でも記したように、最終回はイ・ビョンフン監督のドラマ視聴者へのプレゼントかもしれない。世子の教育係のチョン・ヤギョンと世子とのほほえましい場面や、懐かしいチビ・サン(パク・チビン)や、名君、英祖王(イ・スンジェ)も回想シーンで登場させてくれる。もちろん、筆者のお気に入りのヒョイ王妃も相変わらず美しく、サンの母恵慶宮(へビン)も貫禄十分。
テスのおじタルホ夫婦は養子をとって夫婦円満で、その養子を教育するテスが、ホン・グギョンを懐かしむシーンも用意されている。
もちろん図画署のみんなのその後なども丁寧に、そして愛情深く描かれている。



イ監督の優しさはこれだけでは終わらない。「イ・サン」は当初、アクションドラマにはならないはずだったが、放送が始まってみれば、随所に素晴らしいアクションが取り入れられ、アクションを楽しみにするファンも多くいたはず。それも当然!イ監督はアクションにまで、時代考証をするなど最高のこだわりをみせた。そんなイ監督の思いを実現したのがアクション監督のキム・ソンシルだ。第33話34話にかけてテスも敵わない武芸の達人だった人物を覚えておいでだろうか?その人物が最終回で再び登場するのだが、この人物こそがドラマ「ペク・ドンス」の主人公の白東脩。そしてテスは、この人物をモデルにして作り上げられた架空の人物なのだ。劇中、モデルとなった当の人物とテスを共演させる辺りは、いかにもイ監督らしい遊び心が感じられる。果たしてどの場面で登場するのか?お見逃しなく。
他にも、ヤン尚宮(チョビ)とキム尚宮が水刺間(スラッカン)で前世の話をして、「チャングム」を思い出させるシーンも登場する。何気ないシーンながら、イ監督ファンなら、あれもこれも懐かしい名場面ぞろいの、まさに「見る人が見れば2倍楽しい」お宝シーンが満載。

ドラマに戻って…、やっと世の中が落ち着きを取り戻したが、サンは相変わらず政務に励んでいた、もちろん、時間を見つけてはソンヨンの墓を訪れていた。それはテスも同じで、働きすぎるサンの身を案じていた。

そんな中、市中では銅の価格が急騰し、デフレ現象が起きていた。今回もチョン・ヤギョンがサンの命を受けて大活躍する。サンとヤギョンの最後の二人三脚をお見逃しなく。メガネもすっかり板についてきたサンだが、彼は視力の衰えと同時に体調にも異変も感じ始める。9歳から、いや生後まもなくから命を狙われ続け、孤軍戦ってきたサンの体は、すでに悲鳴を上げていた。

(c)2007-8 MBC(c)2007-8 MBCところで、実在の人物、正祖サンは突然死している。一説には貞純が毒殺したとも言われており、サンを愛する者としては、前回の放送で、なぜ貞純を生かしていたのか!とサンの温情主義に歯軋りもしたくなるが、ドラマにケチをつけてもしかたがない。果たしてイ・ビョンフン監督は、最終回でサンをどう料理するのか?年老いた眼鏡のサンもチャーミングだし、最終回の貞純大妃の描き方もいい。ソンヨンの登場の仕方もいい。ソンヨンやテスの子役たちも登場する。最終回はどんな小さなシーンも目を皿のようにして見届けよう。

再び時は流れ、世子は23代、純祖王となっていた。テスは幼い王を助け、サンの夢をかなえることを墓前に誓う。サンを命がけで守り、ソンヨンを命がけで愛したパク・テス。イ監督が絶賛したイ・ジョンスがドラマの幕を引くのも粋な計らいだ。最後の最後まで美しい映像で終わるドラマ「イ・サン」。今夜の放送をお見逃しなく。

「イ・サン」を2倍楽しむはいかがでしたか?コーナーには、時代背景や、キャストの魅力豆知識もたくさんありますので、ドラマ終了後もお楽しみください。
また、次回からは、この時間には「トンイ」を放送する。こちらもイ・ビョンフン監督の作品で「イ・サン」の先史となる物語。お見逃しなく。

NHK総合「イ・サン」番組サイト