衝撃の問題作、ついに完結…！「家族ゲーム」最終話で、ついに明かされるゲームの勝敗！完全崩壊した沼田家に再生の道は残されているのか…？そして、家庭教師が出した課題、その意味がついに明かされる…！？「家族ゲーム」最終話は19日(水)夜10時から15分拡大で放送、番組サイトで予告動画が視聴できる。

出来の悪い次男、茂之(浦上晟周)のため母親・佳代子(鈴木保奈美)が見つけてきた天才家庭教師・吉本荒野(櫻井翔)。
不登校の茂之を見事、登校させたところから始まり、茂之のイジメも破天荒なやり方で解決させる。徐々に茂之の信頼を得る一方、出来のいい長男・慎一(神木隆之介)は吉本への疑念を膨らます。
吉本は言葉巧みに茂之や佳代子、そして一家の大黒柱・一茂(板尾創路)までもを自分の味方につけていく。そんな中、慎一が吉本を追い詰める決定的な手掛かりをつかみ、家族会議を開く。家族に自分が用意した吉本を追い詰める証拠を見せ、勝利を確信した慎一。
しかし、家族が信じたのは、本当の家族である自分ではなく、他人である家庭教師・吉本。
家庭教師解雇の危機を逃れた吉本に対し、家族から完全に孤立し慎一は、そのころ真希(忽那汐里)という女性と出会っていた。自分と同じ境遇である真希にどんどん傾倒していく慎一。しかし、その真希という女性は、一茂と不倫関係に陥っていた女性・舞香と瓜二つだった。
そのころ、友達も増え状況が大きく変わっていた茂之を見て、自分も変わりたいと強く思うようになっていた佳代子。佳代子が自分を変えたい一心で手を出したのは、“株”だった。しかし、株で大失敗、多額の損害を抱えることとなってしまった。その、損害を埋め合わせるために一茂が手を出したのは、会社の金だった…。
沼田家の崩壊は、もう止められなかったのだ。
それでも、まだ自分のメンツを考える一茂、まだ遠慮する佳代子、まだ演技をし続けている慎一、そして、また新たに始まったいじめに加担するようになっていた茂之。一番、状況が変化したように見えていた茂之も変わっていなかったのだ。
そんな沼田家に落胆して吉本はこれまで仕掛けていたトラップを明かす。
浅海舞香と立花真希はどちらも吉本によって仕掛けられていた罠。何度も再生の契機を与えていたのに、それを見過ごしていた沼田家の面々。
完全に落胆した吉本は、沼田家を立ち去るのだった。

そして、第10話。呼ばれてないのに沼田家に登場した吉本荒野。吉本はこの家にもともと絆なんてなかったと告げる。
吉本によって仕掛けられたゲーム。そして、最後に言い残した家庭教師記録総評で沼田家はどう記されているのか。

人気作のリメイク、というだけで先入観を持たれた本作。松田優作の作品が超人気作であり、社会現象まで起こしていたために、注目度はあったものの、実際に観る、という人は少なかったのだろうか。評価に対して、もしかしたら視聴率という形では結果が出なかったかもしれない。しかし、観た者の心を動かしたのは確実だ。
神木隆之介演じる慎一の追い詰められたあの表情。思わず地団太を踏みたくなるような鈴木保奈美演じる佳代子の言動。板尾創路が演じた一茂の情けなさは笑ってしまうほどだった。茂之の苦しい境遇を見事に演じきった、小さき大俳優・浦上晟周。そして何より、優等生のイメージを大きく覆された座長・櫻井翔のあの演技。
笑い上戸で、好青年。イケメンなのにちょっぴりヘタレ。頭脳明晰、容姿端麗な嵐・櫻井翔だからこそあの狂気を演じきれたのだろう。
食わず嫌いはもったいない！賛否両論あるのは百も承知。それでも、現代の家族に一石を投じたスタッフとキャストの勇気に本当に脱帽だった。

沼田家の行く末は一体…？「家族ゲーム」最終話は19日(水)夜10時から放送。番組サイトで予告動画が公開されている。

◇家族ゲーム│フジテレビ