NHK BS「終の棲家」見逃した方のために【後編】あらすじ!死を望む老人たちに安楽死を与えていたのは…

2014年07月28日17時00分ドラマ

在宅介護の利点を記事にすべく取材した智子(桐谷美玲)、ところが取材先の老人が次々と心不全で死亡した!訪問医・平林(平泉成)は自分が処方していない薬が患者の手に渡っていることに気づく。その薬とは心臓の弱い人が飲むと不整脈を起こす副作用があり…一体誰がその薬を!?27日(日)に放送終了した後編、見逃した方のためにあらすじを紹介。

番組公式サイトではPR動画などを視聴できるほか、スタッフによる製作秘話をブログで読むことができる。
8月3日(日)からの同枠では本仮屋ユイカ主演「そこをなんとか2」(全8回)を放送する。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。


■前回のあらすじ
大手新聞・社会部の新人記者、MBAを取得し鳴り物入りで入社した麻倉智子(桐谷美玲)、学歴とプライドだけは一人前だが足を使って取材し、相手の心情をくみ取るのがヘタ、記者失格の烙印を押される寸前となった。そんな折、祖父が「家で死ぬのが一番」と言っていたことから、在宅介護の利点をアピールする記事を書こうとする。デスク(相島一之)や先輩記者・原島(加藤虎之介)から、実際現場へ足を運んで取材するよう促され、智子は銀愛会ケアセンターへ行き、ケアマネージャーの秋本(岡田義徳)に取材を申し込んだ。
最初の取材先は老夫婦2人ぐらし、岩崎清三(織本順吉)と芙美子(大方斐紗子)夫妻。脳梗塞で倒れた清三を芙美子が介護している。清三は「今の生活に満足している。我が家の畳の上で死ぬのが一番」というが妻は…。秋本は芙美子にも話を聞いて欲しいとたのむが智子は夫から理想的な意見が聞けたから十分だという。
智子の記事はなんとか翌日の朝刊に載せてもらえることになったのだが、秋本から連絡が入り、清三が亡くなったことを告げられ、記事を掲載しないでほしいと頼まれる。このままでは終われない、納得できない智子はさらなる取材を続けるため、秋本に頼んで他の在宅ケースを取材させてもらう。
狭心症と歩行困難で在宅介護を受けている梅田春江(佐々木すみ江)は、酒屋に嫁いだ娘が通っているが片道3時間もかかるという。とても毎日は通えない。春江はこれ以上娘に迷惑をかけたくない、こんな生活なら死んだ方がマシだという。
次に取材したのは心筋梗塞のあと認知症になった片岡崇(麿赤字)。息子は名古屋に転勤となったのだが、半年で30回も東京と名古屋を行き来したという。このままでは父子共倒れになってしまう…。
取材すればするほど、在宅介護の厳しい現状を目の当たりにした智子。どう記事を書いてよいか悩んでいる矢先、秋本から取材した春江、片岡が同じ日に亡くなったと連絡が入る。調べてみると岩崎、春江、片岡の3人とも心不全で死亡。この3人に共通する人物…それは在宅訪問医・平林(平泉成)だった。
智子の先輩記者・原島は、もしかしたら平林がこの3人を安楽死させているのかもしれないと疑いを持ち、智子と原島でこの事件を取材することとなった。そんな中、智子の元に平林から電話が…「話したいことがある。今夜9時、私のクリニックに来てほしい」と。平林のクリニックに智子と原島は向かうのだが…。

■後編あらすじ
取材先の介護老人が次々と死亡したことに同様する智子(桐谷)。訪問医の平林(平泉)からの呼び出しを受け、平林のクリニックに出向いた智子と原島(加藤)。そこには平林は不在で、雨宮という薬学医がいた。雨宮は平林からある薬の分析を頼まれたという。それは日本で認可されていない抗がん剤で、心臓が弱い人が飲むと不整脈を起こす確率が高いというものだった。もしかして、これまでの連続して亡くなったお年寄りたちは、その薬を平林から処方されていたのでは? と疑う原島。しかし智子にはどうしても、平林がそんなことをするようには思えなかった。
原島は、平林の訪問先で同じ薬を処方されていないかを調べ、発見することができた。これで平林が犯人だという証拠になるのではないか…。智子と原島が平林を問い詰めると「そんな薬は知らない」とシラを切る。しかし誰かをかばっている様子が窺えた。平林は自分が処方した薬ではないものが混在していることに気づき、雨宮に薬の分析を依頼したのではないか? すると犯人は平林以外ということに…。では誰が薬を混入したのか? そう考えるとケアマネージャーの秋本(岡田)が浮かんだ。
以前秋本は、現在の悲惨な介護状況を記事にしてほしいと智子に頼んだ。しかし智子は「老人が悲しい死に方をしたぐらいでは記事にならない」と答えた。だったら記事になるような事件を起こせばいい、そう秋本は考えたのだった。死んでいった老人たちはみな、息子や娘に迷惑をかけたくない…早く死にたいと言っていた。だから本人のためにも、介護をする家族のためにも死なせてやったと秋本は言った。
智子は、今回の事件、そして介護の現状を取材し、介護を必要としている人たちに、最期まで自分らしく生きてほしい、と思った。そして介護についての署名入り記事を任されるようになる。「終の棲家」とは、最期の死に場所ではなく、死ぬまで自分らしく暮らしたい、そういう場所が「終の棲家」ではないか…と記事に綴った…。

8月3日(日)夜10時よりNHK BSプレミアム「終の棲家」の後番組として、本仮屋ユイカ主演「そこをなんとか2」(全8回)を放送!共演は市川猿之助、MEGUMI、井上芳雄、渡部豪太、井上和香、大友康平ほか。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

NHK BSプレミアム「終の棲家」番組公式サイト
NHK BSプレミアム「そこをなんとか2」番組公式サイト