明日24日のTBS系ドラマ「日曜劇場　おやじの背中」は、巨匠、 山田太一の脚本、渡辺謙と東出昌大主演で「よろしくな。息子」を放送！今シリーズで初めて血のつながらない親子を描く！予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

第7話の脚本は、1970年代、倉本聰、向田邦子とともに“シナリオライター御三家”と呼ばれた山田太一が担当する。「岸辺のアルバム」や「ふぞろいの林檎たち」シリーズなど珠玉のドラマを描いた巨匠がどんな物語を紡ぐのか、大いに気になるが、それ以上に気になるのはキャスティングだ。義理の息子役の東出は渡辺が指名したとのこと。東出と渡辺の娘で女優の杏とは週刊誌の報道で交際が明らかになっているだけに、今回のキャスティングは、義理の息子にふさわしいどうかの面接の場でもあるのかも！はたして東出の演技はハリウッドでも活躍する渡辺もお眼鏡にかなったのか？

前回は、妻を亡くした父・典久とひとり娘・七海の物語。典久は頑固者で定年退後、再就職した会社もやりがいがないと退職。ところが再婚するというかつての上司がはつらつとしているのを目の当たりにし、自分も婚活に励む。一方、ひとり娘の七海は、売れない役者の夫との仲がうまくいかない。しかし、幼い頃から自分のやり方を七海に押し付けてきた父に弱音は吐きたくない。夫との結婚は、七海が初めて自分の意志で選んだ人生だったから。孤独な父を心配する七海、旦那の稼ぎが少ないことを心配する典久。お互いを心配するあまり二人は激しく言い争う…。
ある日七海は、父が婚活パーティーで知り合った女性と真剣交際としようしていると聞く。しかも父は、亡き母が行きたがっていた温泉旅館にその女性と行くと聞き、七海の怒りが爆発。
後日、温泉旅行をする典久。しかし遅れてやってきたのは娘の七海だった。父に誘われ不満ながら来た七海だったが、久々に父娘で枕を並べて眠るうち、2人は素直になって話し出した。典久は自分の思い通りに七海の人生を決めたことなどを謝り、七海は反対されたくらいで諦めたのは自分自身の責任と父を赦し、これからはもっと実家を訪ねると話した。しかし典久の「娘や孫じゃ埋まらない寂しさがある」とつぶやきを聞き、夫がいても寂しい毎日だった七海は、初めて夫との仲がうまくいっていないことを打ち明けた。
翌日、七海は典久に再婚を勧め、自分は離婚することを決心した。

前回は、頑固おやじがあまりにもすんなり謝ったり、七海が離婚するほど寂しかったという夫婦生活の実情が見えなかったりしたものの、國村隼や尾野真千子の演技はさすが見ごたえたっぷりだった。

■第7話「父の再婚、娘の離婚」
戸川祐介 (東出昌大) は、幼い頃父を亡くし、母・泰子 (余貴美子)と二人で生きてきた。ある日、祐介がアルバイトをしているコンビニに、深夜強盗が現れる。マスクをつけ、出刃包丁を突き出したのは中年の女・桂 (柴田理恵)。しかし、当の強盗は気が動転していて、祐介に 「 金を出せ 」 とも言えない。その様子を見ていた唯一の客・高村浩司 (渡辺謙) は警察を呼ぶというが、祐介は二度と強盗などやらないと桂に約束させ、彼女をそのまま解放する。
しばらくして、祐介は浩司に呼び出される。浩司はコンビニでの祐介の行動が実に見事だったと賞賛し、じっくり話がしたくなったという。実は浩司は祐介の母・泰子見合いをし、断られた男だった。気持ちの整理がつかな浩司は、彼女の息子を偵察に来ていたのだった。祐介の落ち着いた対応に惚れこんだ浩司は、祐介に自分が一生を捧げた靴作りを継がないかと提案する。

「おやじの背中」第7話は、24日（日）夜9時からのTBS日曜劇場にて放送。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

■シリーズ脚本家、出演者紹介
・第1話「圭さんと瞳子さん」
　脚本：岡田惠和、出演：田村正和＆松たか子、演出：山室大輔
・第2話「ウェディングマッチ」
　脚本：坂元裕二、出演：役所広司＆満島ひかり、演出：鶴橋康夫
・第3話「なごり雪」
脚本：倉本聰、出演：西田敏行、演出：石橋冠
・第4話「母の秘密」
　脚本：鎌田敏夫、出演：渡瀬恒彦＆中村勘九郎、演出：山室大輔
・第5話「ドブコ」
　脚本：木皿泉、出演：遠藤憲一＆堀北真希、演出：北川雅一
・第6話「父の再婚、娘の離婚」
脚本：橋部敦子、出演：國村隼＆尾野真千子、演出：竹園元
・第7話「よろしくな。息子」
　脚本：山田太一、出演：渡辺謙＆東出昌大、演出：清弘誠
・第8話：「駄菓子」
　脚本：池端俊策、出演：大泉洋＆田中奏生、演出：坪井敏雄
・第9話「父さん、母になる！？」
　脚本：井上由美子、出演：内野聖陽＆神木隆之介、演出：清弘誠
・第10話「北別府さん、どうぞ」
　脚本：三谷幸喜

◇TBS日曜劇場「おやじの背中」番組公式サイト