游子は「家族」を救えるのか?明らかになる「家族狩り」の真実!29日「家族狩り」9話あらすじと予告動画

2014年08月28日21時00分ドラマ

連続一家無理心中事件と思われていたが事件性が色濃くなってきた!山賀(財前直見)と大野(藤本隆宏)の家が隣接、2人の関係は?!そして山賀はなぜ「家族」の再生の前に「シロアリ駆除」にこだわるのか?「家族狩り」の本当の目的が説き明かされていく…29日(金)夜9時「家族狩り」第9話、予告動画は番組公式サイトで公開。

ドラマの前半は、家庭内暴力、不登校、引きこもりなど、「家庭」が抱える悩みに重点を置き、物語が展開していた。その中で相次ぐ不可思議な一家心中、またはそれを装った連続殺人? だんだん「シロアリ」というキーワードが出てくるようになり、害虫駆除へと繋がるようになった。家族再生のために必要な害虫駆除とは一体…山賀葉子(財前)が「シロアリを駆除しましょう」というセリフがとても怖い…シロアリって本当にシロアリのことなのだろうか、それとも…!?ドラマは回を増すごとにミステリー要素が強くなってきた。

残念ながら視聴率では苦戦を強いられている「家族狩り」だが、ドラマの評価は悪くない。というかむしろ高すぎるぐらいだ。内容の濃さ、そして衝撃的(残虐?)なシーンは子どもに見せられないという意見も多いという。夏休みだから家族そろって…という内容ではないことは確かだが、これこそ「大人が楽しめる」上質なドラマということではないだろうか。

原作を既に読まれている方は、誰が犯人でどのような動機かもご存じだろうが…実は本ドラマ、脚本に原作者の天童荒太氏が加わっている。そして驚いたことに、原作で描かれていた犯人の動機をドラマでは異なるものにしているというのだ! 原作を読んでネタバレ…なんて思っていたら間違い! 先日「王様のブランチ」で主演の松雪泰子がコメントしていたが、本ドラマはまさに「2014年版『家族狩り』」なのである。原作本を読んだ方にも衝撃的な結末が待っている…。

■前回のあらすじ
游子(松雪泰子)の家に不法侵入した駒田(岡田浩暉)は、母・民子(浅田美代子)ら游子の家族を殺そうとしたが未遂で逃亡。警察は殺人未遂事件として駒田を指名手配した。事件のことをニュースで知った巣藤(伊藤淳史)は、游子のもとへ。すると游子は玲子のためにも駒田の力になってあげたいと言い、巣藤は游子と一緒に駒田を探すことになった。まずは駒田が住み込みで働いていたシロアリ駆除業者・大野(藤本)のもとを訪れた2人。聞き込みに来た警察から事件の詳細を聞いたという大野は、すでに駒田が金を持ち出していなくなったと伝えた。

油井(谷田歩)は、研司に暴力をふり頭に大けがをさせてしまった。病院から連絡が入り、駆けつける綾女(水野美紀)と馬見原(遠藤憲一)。医者からは脳へのダメージが大きく障害が残るかも知れないと言われた。動揺する綾女を落ち着かせる一方、馬見原は油井への憎悪を膨らませていた。そんな中、油井の方から馬見原に連絡が入り、一対一でケリを着けようと…。馬見原が指定された場所へ行くとそこに油井の姿はなく、代わりにヤクザの長峰(菅原卓磨)の死体があった。その直後、警官が突入。馬見原は殺人容疑で逮捕されてしまった。死体から検出された銃弾は、馬見原が所持していた拳銃のもと断定された。馬見原は油井にハメられたのか? それとも警視庁の誰かにハメられたのか?

芦沢亜衣(中村ゆりか)は、父・孝郎(二階堂智)のPCを無断で使用し、父の仕事をメチャクチャにした。亜衣のせいで全てを失ったと、孝郎は逆上して亜衣の首を絞め殺そうとした。そんな状況に耐えられなくなった母・希久子(相築あきこ)は、山賀葉子(財前)に助けを求めた。
そんな中、駒田を探している巣藤のケータイに亜衣からメールが届く。「私も実森勇治みたいになるかも…」游子の助言もあり、すぐ亜衣の家へかけつたが、希久子から門前払いされてしまう。そこへ希久子から相談を受けている山賀が現れ、今日のところは帰るよう巣藤を促した。
山賀は亜衣の部屋の前で「あなたは認められたいのよね。1人で苦しむことはないのよ、家族を取り戻したいのよね」と語りかけたが亜衣は「バカか、ババァ!こんな家族に何も期待してねーよ」と吐き捨てるように言った。山賀は両親に「亜衣さんの部屋の前にこんなものが落ちてました」とシロアリを見せ「家族を立て直す前に、シロアリの駆除をする必要がありますね。知り合いの専門家を紹介しますから」と言った。

游子のもとに警察から駒田の死体が発見されたと連絡が入る。現状から自殺の可能性が高いとされ、娘の玲子宛に遺書らしきものが送られていた。「あの世でお母さんと待ってる」と書かれていたのだが、実は駒田の別れた妻は存命だった。その遺書を見て游子は、駒田は誰かに強制的に遺書を書かされたのかもしれない。駒田が生きていると都合の悪い人間が、駒田を殺したのでは? と疑いを持った。
そもそも、駒田はどうやって游子の家へ不法侵入したのか。玄関、窓など壊された形跡はなく、どこから侵入したのか警察も分からなかった。游子は、大野と駒田がシロアリ駆除の見積もりのため、下見に来たことを思い出した。もしかして、駒田は床下から侵入したのでは…。游子はすぐ大野のものを訪れたのだが大野は不在。その場で山賀に電話をすると大野宅の中から着信音が聞こえた。游子が電話を切ると着信音がとまった。再度かけるとまた鳴った。庭に面したガラス戸が開いていたため、そこから中に入る游子。奥に行くほど着信音の音は大きくなる。そしてある扉の前で游子が聞いた声は、山賀の相談窓口の留守番メッセージだった。大野の家と山賀の家は隣接し、しかも中で繋がっていた。

馬見原が逮捕され、邪魔者がいなくなったところで綾女を呼び出した油井。綾女は油井と差し違える覚悟で現れたのだが、寸前のところで油井にナイフを取り上げられてしまった。するとそこに現れたのは馬見原の部下・椎村(平岡祐太)だった。椎村は馬見原が油井にハメられたと悟り、油井の後を追っていた。綾女を助けるつもりだったが、逆に油井が発砲し椎村は負傷。その隙に、綾女は油井を刺した…。

■第9話あらすじ
大野宅と山賀宅が隣接していることに困惑する游子。一方、巣藤の元に再び亜衣からメールが届き、すぐに返信したのだが亜衣からの返信はなかった。
そこへ、游子の母・民子(浅田美代子)が巣藤のもとへやってきて、昨夜から游子が帰宅しない、今日一緒に病院に行くはずだったのに、游子が約束を破るはずない、と狼狽する。游子の居場所を知らないかと聞くのだが、巣藤には心当たりがない。民子は、もしかしてお友だちが個人輸入しているシャンプーを受け取りに友人宅へ行っているのかもしれないと言うのだが、それが誰なのかわからない。游子の身に異変が起きたと察知した巣藤は、ケイトク(北山宏光)に連絡し、游子を探してもらうよう頼み、山賀にも游子が行方不明になったことを伝えた…。

TBS金曜ドラマ「家族狩り」第9話は8月29日(金)夜10時より放送。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。また、TBSオンデマンドで見逃し配信中。「家族狩り」公式ツイッターアカウントは「@Kazokugari_tbs」

TBS金曜ドラマ「家族狩り」番組公式サイト





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