前回は、バスジャック被害者だった坂本（細田善彦）がマルチ商法に引っかかり、そのために加害者となってしまったが、御厨がすでに羽田によって殺害されており、第2のバスジャック事件は片付いた…が、明日15日（月）の最終回は、更なる事件が起きる！果たして最後に罪を犯すのは誰なのか？前回のおさらいと最終回のあらすじを紹介、予告動画は番組公式サイトで公開されている。15日の放送は、いつもの時間と大きく変わって、夜10時10分からなのでご注意を！

前回は、坂本によるバスジャック事件以外にも、「京子が、自分への借金を踏み倒したまま姿を消した詐欺師だ」という清田弁護士（野間口徹）という人物が登場した。
また、バスジャックを起こした坂本を説得する杉村(小泉孝太郎)は、京子（長谷川京子）のことを同僚だと言い、大事な人だとも言っていたが、杉村は、井手（千葉哲也）の言った通り京子を愛してしまったのか？

■前回あらすじ
第2のバスジャックを犯した坂本（細田）は、慰謝料の300万円を増やそうとしてマルチ商法に引っかかっていた。それに気づかず、結果的に友人を騙してしまった。激しい自己嫌悪の坂本は、すべては御厨たち悪人を放置したからだと、死んだ羽田と全く同じ手口でバスジャックをして、御厨を呼び出そうとしたのだった。
運悪くこのバスに京子（長谷川）が乗り合わせ、人質となってしまった。坂本から名前を聞かれた京子は、ためらいながらも杉村菜穂子を名乗った。坂本は、詐欺に遭って大事な人を騙してしまったことを打ち明けたが、京子は、自分の方がもっと窮状にあると言い、坂本に対抗しようと隠し持っていたバタフライナイフを手にした。だが、振り払われ手足をガムテープ縛られてしまった。
その頃、前野（清水富美加）は睡蓮で杉村と会い、坂本の母親から電話で聞いた、坂本が友人と殴りあいの喧嘩をした後家を飛び出し、庭には、多くのお札を燃やした跡があったことを報告。
ほどなく、第2のバスジャック事件の現場へ、前回の事件担当警部だった山藤（金山一彦）が到着し、犯人が坂本だと知り驚く。坂本は計画通り「御厨尚憲を連れてこい」と要求。山藤は杉村に電話し、人質が杉村の妻と同名であることと、坂本の要求を伝えた。広報室に戻った杉村は、捨てられた携帯の番号から人質が京子だと確認。睡蓮のマスターの運転する車で群馬の多恵（冨士眞奈美）の元へ急いだ。途中、前野からの電話で、坂本宅の燃えカスの中に「ミヤマ・ビューティー」のパンフレットがあったことを聞き、彼が、『高越に関する調査書』に記載されてあった25億円の被害を出したマルチ商法の詐欺に遭ったことを知った。
多恵の元に駆けつけた杉村は、御厨が羽田に殺されていたことを聞き、その遺体は羽田家の墓に埋葬されていたことを確認。すぐに坂本に電話をかけ、御厨がすでに羽田に殺されていたことを告げた。自分も詐欺師になってしまったと泣く坂本に、「どんな場所からでも人生はやり直せる。罪を悔い改め聖人になったペテロになろう」と、投降するように説得。坂本がバスを降りる決心をしたとき、警察が突入し、事件は幕引きとなった。
救出され病院で眠る京子の元へ杉村がやってきた。杉村にすがりつく京子の背中に、ためらいながらも杉村も手を回した。


■最終回
坂本（細田）が起こしたバスジャック事件により、警察は杉村（小泉）たちが羽田光昭（長塚京三）から慰謝料を受け取っていたことを知る。再び事情聴取を受ける杉村ら元人質たち。受け取ったお金は、事件の詳細が判明するまで警察が預かることになった。また、元人質たちが犯人からお金を受け取っていたことが世間にも知られると、「被害者面して、裏では大金をせしめていた」とネットなどで騒がれてしまう。
そんなある日、久々に間野京子（長谷川京子）が広報室へ出勤。「間野はうそつきだ」と清田弁護士（野間口）から聞かされていた広報室一同は、京子とどう接してよいものか戸惑いを隠せない。そんな京子は、自分の置かれている本当の境遇を皆に告白する。
その後日、森元常務（柴）の回顧録が完成し、レストランでお祝いをすることになった。園田編集長（室井滋）たち広報室一同を前に、妻・弥生（山口果林）との思い出を語る森は、妻が好きだった曲「テネシー・ワルツ」を口ずさみ、夫婦の歩みを感慨深く思い返すのだった。
そんなお祝いの後日、井手（千葉）から杉村に電話がかかってきた。何か慌てた様子の井手は、杉村に森の家へすぐ来てくれと言う。程なく、車で急行した杉村は、信じられない光景を目にすることに。そして、井手から、ある事実を知らされる。

最終回に向けて多くの謎が遺された。京子が告白した自身の境遇とは？そして井手から知らされた事実とは！？
前回は、ドラマ冒頭で身勝手とも取れる人物として描かれていた田中（峰竜太）の、坂本への叱咤と、「罪を償って出てきたら自分のところで働け」という温かい言葉が胸に響いた。また、犯罪者となった自分になぜみんなが優しくしてくれるのか？とという坂本に、「坂本の中に自分を見たから」という杉村の言葉に、人は置かれた環境で被害者にも加害者にもなりうると言う恐ろしさも感じた。果たして、最終回はどんな結末を魅せてくれるのか？これば絶対見逃せない。

宮部みゆき原作「ペテロの葬列」最終回は、9月15日（月）夜10時10分からなのでお間違いなく！予告動画は番組公式サイトで公開されている。

◇TBS「ペテロの葬列」