命の重さ、消防隊の責任の重さを知る明(小池徹平)11日NHK「ボーダーライン」第2話あらすじと予告動画

2014年10月10日21時00分ドラマ

孤独死していた老人と、幼いころ自分と母親を置いて失踪した父を重ねて見てしまう明(小池徹平…家族とは一体何なのだろう…そして夫から虐待を受けていた女性が自殺未遂を起こし、救助へ向かう明たち救急隊だったが…「ボーダーライン」第2話「家族の行方」は11日(土)夜9時放送!予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

4日(土)からスタートしたNHK総合「ボーダーライン」。公務員だからという理由だけで消防士になった主人公・川端明(小池徹平)が「救う側」へと成長していく物語。前回(第1話)から、日本のドラマとは思えないほど、迫力あるシーンが続出だった。住宅街で起こった火災現場に駆けつける消防隊員たち、煙と炎が充満する部屋へ突入するシーンは、すべて実写かと見まがうほど。
このドラマは、全体にリアリティを持たせる映像表現(インビジブルエフェクト)を目標に制作されている。CG映像の中でも最も難しいとされる「煙」は、世界トップクラスの技術を持つ欧州のVFX(ビジュアル・エフェクツ:視覚効果)スタジオに依頼。日本との時差を活用し、24時間体制ならぬ不眠不休体制で制作しているという。本編で使われた「煙」は、まさにCGらしからぬリアリティに満ちた映像になっていた。

消防という仕事は「消火隊」「救助隊」「救急隊」の3つに別れる。「ボーダーライン」では主人公・明(小池徹平)が各部署でいろいろな経験を積み、「人を助ける仕事」の大切さを学んでいく。

このドラマクランクイン前、消防隊扮する出演者は、大阪消防センターで3日間、消防士と同じ訓練を受けた。撮影では15分間もの間、煙をたいた部屋の中に籠もったり、マスクやボンベなど実際に使われている本物を使用したりと、どこまでも「本物」を追求している。
出演者の1人、救急隊隊員・伊藤役の徳井優は「こんな本物を使っているドラマは今までにない」と言い、同じく消火隊隊長・蔭山扮する筧利夫も「消防隊がどんな仕事かわかってくれればそれでいい」と語っている。

ドラマのタイトル「ボーダーライン」とは、まさに「命の境界線」のこと。出演者は消防隊という過酷な仕事に従事している人たちを、スタントなし、身体を張って視聴者に見せてくれている。

■前回のあらすじ
2014年10月。初日早々寝坊で遅刻した新人消防士・川端明(小池徹平)は、出勤早々わけもわからぬまま火災現場に連れて行かれる。現場は住宅街にあるアパート。出火元は母子家庭の家で部屋の中に母親が倒れていた。初めて現場に出向いた明は、足がすくんで動けず他の隊員に迷惑をかけてしまった。
幸いにも息子は学校にいて難を免れたのだが…意識不明な状態で運ばれていく母に「おかーさーん!」と涙ながらに叫ぶ息子の姿が、明の目に焼き付いた。
明は、9時5時の日勤業務を希望していたのに、配属されたのは現場に出る消防隊。希望が叶わなかったことで初日から不満をまき散らしていた。大学を出てしばらくフリーターをやっていた明、25歳にしてやっと就職した先が、南消防署だった。

命に関わる現場では、1人の気の緩みもミスも許されない。それは他の隊員たちの命に関わるからだ。やる気ない態度を示す明に、救急救命士・松井楓(藤原紀香)は「救急車の中には患者だけじゃなく、家族や大事な友人、一杯乗せて走ってる」というと明は「他人の人生、家族…責任は負えないし負いたくもない」と応えた。「あんたにはこの仕事向いてないかもしれない」という楓に「そう思います」と明は言った。

消火隊隊長・蔭山(筧利夫)は、そんな明を見て「救急隊に行け」と支持を出す。明が出動した現場は交通事故。小さな女の子が心肺停止状態になっていた。他にもケガ人がいて、手が空いているのは明1人。楓はそんな明に向かって「心臓マッサージして!あんたがやるの!」と喝を入れる。あまりのことに茫然としていた明は、楓の声で我に返り急いで女の子の手当をした。そして無事、女の子は息を吹き返し、初めて人の命を救った実感を味わう明だった。

そして次の現場へ向かう救急隊。応答がないので救急隊が部屋の中に入ると女は床にぐったりと座りこんだまま、男は救急隊を見て刃物を持ってあばれだし、もみ合った隊員・伊藤(徳井優)を刺してしまった。室外に待機せざるを得なかった救急隊、伊藤を救い出すことができなかった。すると男は、部屋の中に灯油を撒き、火をつけた。あとから到着した消火隊、救助隊がドアを突き破って中に入り、薬物中毒らしい男女を助け出した。明は一番重傷な伊藤をなぜ先に搬送しないのかと抗議すると、「どんな状況でも市民が優先。市民が見ている前で、先に伊藤を救助したらどうなるか…」と言われ明は言葉を失った。

第1話のタイトル「市民の視線」とはまさにこのこと。さらに劇中、救急現場、火災現場には必ず野次馬がいて、誰もがケータイで現場を撮影していた。「市民の視線」とは消防隊にとってどんなものなのだろうか…。

第2回「家族の行方」あらすじ
伊藤(徳井優)の重傷は自分の判断ミスだと悩む楓(藤原紀香)。一方、消火隊隊長・蔭山(筧利夫)は火災現場で部下を亡くし、消防の最前線から退いていたのだが、最近現場復帰したばかりだった。それぞれが心に傷を負っている…。

ある日、明(小池徹平)は孤独死している老人のアパートに出動した。そこで父親から虐待を受けている母子と出会う。蔭山は警察に相談したほうがいと助言するが、母親は大丈夫だからと断った。
その夜、孤独死していた老人の娘と名乗る女性が南署を尋ねてきた。娘は死んだ父親は長いこと行方不明だったと話したのだが、明はそれに反発する。明の父親も、明と母(石野真子)を残し、失踪していたのだった。

そんな中、自殺未遂の現場に出動した明。建物の途中に引っかかっていたのは、あのアパートで暴力を受けていた母親だった…。

10月11日(土)夜9時NHK総合、土曜ドラマ「ボーダーライン」第2回「家族の行方」の予告動画は番組公式サイトで視聴できる。毎回放送終了後には、「ボーダーラインインタビュー・フォトアルバム」が公式サイトにアップされる。こちらもお見逃しなく。出演、小池徹平、藤原紀香、筧利夫、山口馬木也、徳井優、浪岡一喜、趙珉和、森カンナ、石野真子、橋爪功ほか。再放送は各回翌週金曜深夜24時10分よりNHK総合で放送される。

NHK総合土曜ドラマ「ボーダーライン」番組公式サイト

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