高齢者ばかりをねらった詐欺師の男が遺体となって発見された。遺体のそばにはビニール袋に入ったコロッケが発見された。前の晩桜（仲間由紀恵）はすれ違った男性が携帯でコロッケを買って帰ると話しているのを記憶していた…TBS 24日（月）夜8時「SAKURA事件を聞く女」第6話予告動画は番組公式サイトで公開。

せっかく仲間由紀恵主演なのに…じつにもったいない。このドラマ、仲間由紀恵の良さが十分に引き出されていないように思える。毎回、潜入捜査をする桜（仲間）。いろいろな仕事のバリエーションがあるのに、どれもこれも地味な潜入なのだ。バニーガールになれとは言わないが、もう少し華やかな職場への潜入捜査があってもいいのでは…。前回（第5話）の桜はツインテールに作業服…一瞬モンペを履いているのかと思った。こんな地味なコスプレばかりさせるのなら、主演は仲間ではなく市原悦子のほうが適任では！？　竹内刑事（佐藤隆太）とも、特にコンビで捜査をしているわけではないし、イマイチ2人の絡み方が不十分で物足りなさを感じてしまう。
豪華なキャスティングだからこそ、もっと個々の個性を生かしたキャラクター作り、演出に期待してしまうのだが…。夜8時台の放送というと、過激な演出はできないのだろうか。安全圏から一歩も外に出ないドラマに思えて仕方がない。もっと仲間由紀恵にはっちゃけてもらいたい！　と思う視聴者（ファン）は多いのではないだろうか。

■前回のあらすじ
駒込中央署防犯係相談窓口に、ケンカの声がうるさいと苦情が寄せられた。念のため桜（仲間由紀恵）と薫（木野花）が様子を見に行くと、老舗和菓子屋「市丸」が苦情の元だった。店を訪ねると女将の市原トミ（松原智恵子）が申し訳ないと対応するが、そこでトミの息子・誠司（斉藤陽一郎）とトミの義弟で番頭の浩二郎（三田村賢二）が大声で言い争いを始めた。ケンカの原因は、店の経営方針のこと。厳しい経営状態が続く中、ある企業から提携を求められた。
誠司は提携を受けようとするが、トミと浩二郎は反対、そのことで家族はもめていた。桜と薫が署に戻ろうと店を出ると、浩二郎が外で誰かと電話で話をしていた。桜には「ホンダ」という浩二郎の言葉が耳に残ったのだが…。

そんな中、浩二郎が自宅でクビを吊って死んでいるのを発見された。検死によると浩二郎は自殺にみせかけた他殺の可能性が浮上した。この事件に「ホンダ」という人物が関係していると考えた正人（佐藤隆太）と桜は「ホンダ」という人物を探すが該当者が見つからない。そこで桜が市丸に潜入捜査することになった。
誠司に提携を持ちかけているのはアメリートという会社の社長・鳴海（浜田学）。調べを進めるとアメリートは同族会社ばかりをねらった乗っ取り専門の会社だった。さらに浩二郎は鳴海とグルになり、トミの前では提携に反対するも、駒込信用金庫から融資を打ち切られたら八方ふさがりになる…そうなった時点で浩二郎が「提携するしか生き残る道はない」とトミを説得するはずだったのだ。そして駒込信用金庫の城戸（ミスターちん）と鳴海はグルで、市丸ではなくその土地を狙っていたのだ。桜と正人（佐藤隆太）の調べで、誠司の妻・光代（映美くらら）が城戸と同郷のよしみで結託し、市丸の土地売却計画を練ったことがわかった。浩二郎は光代と城戸がグルだと気づき、土地売却の取り分を多くよこさなければ、すべてトミにバラすと城戸と光代を脅したのだが…それがきっかけで城戸に殺されてしまった。浩二郎がつぶやいた「ホンダ」とは津軽弁。この言葉がきっかけで城戸と光代が津軽出身で愛人関係にあることに浩二郎は気づいたのだった。
何も知らないトミと誠司は、店をたたむことを決意し、不動産業者に土地売却の契約書に判をおそうとしたところへ…桜が登場し、城戸、光代の悪事をあばいた。


■6話あらすじ
桜（仲間由紀恵）がDJをつとめる駒込FM。DJこころ（仲間）が番組内で選んだラッキーアイテムは「コロッケ」。その前の晩、桜は通りすがりの男・鍋島（河原崎建三）が携帯電話を片手に幸せそうに「お前の好きなコロッケを買って帰るよ」と話しているのが耳に残っていたからだった。
そんな中、男性の遺体が人気のない裏路地で発見された。被害者は津山晋一（日向丈）。津山は高齢者ばかりを狙う詐欺師で、駒込中欧署捜査二課で指名手配をかける寸前の男だった。そして遺体のそばにはビニール袋に入ったコロッケが発見されていた。

TBS 11月24日（月）夜8時「SAKURA事件を聞く女」第6話放送。出演は仲間由紀恵、佐藤隆太、木野花、森岡豊、高島礼子、草笛光子ほか。番組オフィシャルTwitterアカウントは「＠sakura2014_tbs」。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

◇TBS「SAKURA事件を聞く女」番組公式サイト

　　【秋ドラマ一覧】　各話のあらすじ