幽霊が運転する不思議なワゴンにのって過去に戻る一雄（西島秀俊）と忠雄（香川照之）親子。未来を知る一雄は過去にもどって別な選択をするのだが未来は良い方向に変わらない…忠雄のような父になりたくないと思う一雄だが妻と息子との溝は深まるばかりだった…25日（日）夜9時「流星ワゴン」第2話予告動画は番組公式サイトで公開。

18日放送の初回視聴率が11.1%（ビデオリサーチ調べ、関東地区）だった「流星ワゴン」。「半沢直樹」制作チームが再集結して重松清の大ベストセラー小説をドラマ化した。主演の香川照之曰く“和製『バック・トゥ・ザ・フューチャー』”という本作。末期がんの父との確執を修復できないまま、リストラされ妻から離婚届をつきつけられ、引きこもって家の中であばれる息子、こんな「今」を変えるために過去に戻って、自分と真逆の性格である父・忠雄（香川照之）と人生をやり直す一雄（西島秀俊）の物語。

キツい広島弁でまくしたてる忠雄だが、根が優しい人だということが端々で伝わってくる。子どもだった一雄には見えなかったことが、同じ父親という立場になって初めて見えてくることがたくさんある。今まで気づかなかったことをたくさん気づかされる不思議な時間旅行をする。これはオトナのためのファンタジー物語と言えよう。
「ダブルフェイス」（2012）「MOZU」（2014）そして「流星ワゴン」と西島と香川のコンビ作が続く。俳優としても全くタイプが違う2人だが、なぜか妙に息が合っている感がドラマを通して伝わってくる。この2人を親子にしたキャスティングは大成功ではないだろうか。

■前回のあらすじ
【2015年1月13日広島県福山市】
末期がんで入院中の父・忠雄（香川照之）を見舞う息子・一雄（西島秀俊）。目的は父からもらう「車代」。一雄はリストラされ無職。その車代が生活費となっていた。しばらく前から外出が多くなっていた妻・美代子（井川遥）から速達で離婚届が届いた。息子・宏樹（横山幸汰）は中学受験に失敗してから引きこもりになり、家庭内暴力をふるうようになった。一雄の家庭はもうメチャメチャだった。「もう死んでもいいかな」と思いながら駅前のターミナルでビールを飲んでいる一雄の前にワゴン車が停まり、中から男の子が「お待たせ！早く乗って」と声をかけてきた。誘われるまま車に乗る一雄。車内にいたのは5年前の交通事故で亡くなったはずの橋本義明（吉岡秀隆）と健太（高木星来）、2人は幽霊だった。義明は一雄に「あなたにとって大切などこかへ着きます」と言い、気がつくと…
【2013年11月5日】
一雄は上野で偶然知らない男と親しげに歩く美代子を見かけた。そこに現れたのは今の一雄と同い年の頃の父・忠雄（香川照之）だった。立派に成長したカズに会えて嬉しいと喜ぶ忠雄だったが、状況が飲み込めない一雄は困惑する。どうやらあのワゴン車に乗って過去に戻ったらしい。一雄は父の仕事（サラ金）がキライだった、父の仕事のせいで子どものころいじめられていたこと、父の会社を継がなかった、父のことが大嫌いだった、父も自分のことが大嫌いだった…と忠雄に言った。それでも忠雄は「ワシとお前は朋輩じゃ！父さんじゃなくて忠さんと呼べ」と言った。
この頃から怪しげな男と付き合っているようだった美代子を、忠雄と一雄は連れ戻そうとする。するとそこには柄の悪い男たちがいて、忠雄も一雄もボコボコにされ…気がつくと今度は忠雄も一緒にワゴン車に乗っていた。「こんなこと初めてです」と戸惑う義明。「ワシらをどうするんじゃ！」と怒り出す忠雄。「あなたたちを大切な場所へ運ぶだけです」と答える義明。そしてワゴン車は再び走り出す…

あの日、テスト帰りの宏樹と待ち合わせをしたデパートの屋上。宏樹はテストの出来が悪かったので一緒に食事をして励ました日だった。
【2014年5月宏樹が中学に入学して2カ月】この日を境に宏樹が家の中であばれた。宏樹と一緒に食事をしたあの日に戻ってきたのは、宏樹の暗い未来を変えるためだったと悟る一雄。宏樹には忠雄のことを古くからの友人ということにして3人で食事をすることに。帰りがけ、忠雄は宏樹にかつて子どものころ一雄がほしがった「黒ひげ危機一髪」を買い与え、家に帰って3人で遊んだ。これで宏樹の未来が変わるのか…。

広島の実家から一雄に連絡が入る。この電話で父・忠雄が末期がんだったことを知らされることを思い出した。母・澄江（倍賞美津子）から昔の話を聞く一雄。子どものころ「黒ひげ危機一髪」を欲しがった一雄のために忠雄は地元の玩具店へ行ったが人気商品で完売。忠雄は一雄のために一生懸命「黒ひげ」を入手しようとしてくれたこと、一雄が家出をしたとき、誰よりも探し回ってくれたのが忠雄だったこと、それまで一雄が知らなかったことを母は話してくれた。今まで自分が思っていた父親像とは違うことを知った一雄だった。しかし未来は変わっていなかった。破り捨てたはずの離婚届は手元に残り、未来を知る一雄が作り直したはずの企画書がクライアントから白紙に戻されたと部下から連絡が入る。未来を変えるために過去に戻ったはずなにの…愕然とする一雄の前に再びワゴン車が現れ、義明が「さぁ、次の場所へ行きましょう」と言った。

■第2話あらすじ
再びワゴン車に乗った一雄（西島秀俊）と忠雄（香川照之）。一雄が務めていた「タカラベ電機」会長の葬儀会場だった。この日に行われる精進落としが常務一派の決起集会だったのに参加せずリストラ候補に挙がってしまったことを思い出した一雄、今度は常務に取り入るために会に参加した。一緒にいた忠雄は、常務の人を見下す態度に憤慨して一雄の家に帰ってしまった。忠雄を追いかける一雄、その途中で美代子（井川遥）と宏樹（横山幸汰）を見掛けるのだが…。

TBS1月25日（日）日曜劇場「流星ワゴン」第2話を放送。出演は西島秀俊、香川照之、井川遥、吉岡秀隆ほか。第2話の予告動画は番組公式サイトで視聴できる。さらに公式サイト（YouTube）にて「みどころ動画」を配信中。TBSオンデマンドにて番組終了後、最新話が1週間無料見逃し配信中。

◇TBS日曜劇場「流星ワゴン」番組公式サイト
◇TBSオンデマンド公式サイト

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