テレ東、強い心で運命を変えた男から女へバトンタッチ!28日「トンイ」放送開始、配信情報と予告動画案内

2015年01月26日20時26分ドラマ

妾の子から王の主治医に上り詰めた男の激動の生涯を描いた「ホジュン~伝説の心医~」が、いよいよ明日27日(火)最終回を迎え、28日(水)からは、貧しい身分の出身で幼くして過酷な境遇に陥りながらも、明るく強い心でさまざまな事件や困難を乗り越えていく実在の女性を主人公にした「トンイ」が始まる!果たしてトンイとはどんな人物だったのか?仁顕王后と張禧嬪と共に紹介しよう!GYAO!ストアでは2月3日まで全話配信、韓国公式サイトでは全話分の3分無料動画を公開している。

トンイは、朝鮮王朝第19代王・粛宗の側室で崔淑嬪(チェスクビン)となり、後の第21代王・英祖の母となった実在の女性。ドラマ「トンイ」では、この女性を主人公に、粛宗とのロマンス、家族の絆、宮廷内の闘争、そして当時の社会情勢などを多角的に映し出した歴史娯楽大作。

だが、実在した女性とはいえ崔淑嬪(1670年-1718年)のプロフィールは、「賤民出身で下女として宮殿に入り、自分の息子を王位に就かせ、その王は52年という最長在位期間を誇った」という程度しか伝わっていない。ちなみに、淑嬪(スクビン)というのは宮女の身分のこと(詳しくは朝鮮王朝豆知識で紹介)。
そのため「トンイ」以前のドラマで彼女がクローズアップされることはなかった(同時代を描いたドラマはドラマの年表(朝鮮時代)で確認できる)。
いつも、仁顕王后(イニョンワンフ)や張禧嬪(チャンヒビン)の陰に隠れた“崔ムスリ(下女)”でしかなかった。そんな日陰のヒロインを表舞台に引き出したのが、韓国史劇の名匠イ・ビョンフン監督だ。

仁顕王后(1667年- 1701年)は、当代一の名家の出身で粛宗王の2番目の正妻として王妃になった。しかし張禧嬪の策略で廃位され、その後復位するもとうとう子を産むこともなく寂しく死んでいった。
一方、後に三大悪女として呼ばれた張禧嬪(1659-1701年)は、中間層の出身で粛宗王の寵愛を一身に受けるも最後には服毒死させられた。
奇しくも、時の王を巡り、最上層、中間層、最下層の3人が揃ったが、イ監督は、この3人を絡ませることで、まるで出世魚のように高位に昇って行ったトンイを、男性だのみでなく、強い心があれば女性の身でさらに最下層の者でも自らの運命を切り開くことができることを視聴者に伝えようとした。これは、「宮廷女官チャングムの誓い」同様見事に的中!ドラマはヒットした。

また、イ監督はトンイの息子である後の英祖王にも着目した。英祖はドラマ「イ・サン」の主人公でもある正祖(サン)の祖父にあたる人物で、最長在位王であると同時に、他のどの王よりも民を愛した王と言われている。監督は、これこそが最下層出身の生母トンイの影響だったと考え、ドラマ終盤ではトンイを通して子どもをどう教育すべきか?という提示も行っている。

さらに、イ監督は史実をうまく創作ストーリーに絡ませることにも定評のある監督で、大ヒット作「イ・サン」でも多くの史実をドラマの中で描いた。「トンイ」でも、朝鮮に実在した初めての賤民による秘密結社“剣契(コムゲ)”を登場させたり、宮中のひとつの部署として存在した“掌楽院”を通して宮廷音楽を紹介したりした。もっとも、これらは韓国では監督が期待したほどはウケなかったと自身の著書(チャングム、イ・サンの監督が語る 韓流時代劇の魅力 (集英社新書))で語っているが、日本の史劇ファンにはぜひともここも注目してほしい。

次回は、同時代を生きたこの3人の女性を演じた女優を紹介しよう。テレビ東京での放送は、28日より月~金の朝8時15分から。
【「トンイ-同伊-」を2倍楽しむ】では、NHKでの放送に合せて詳しい各話のあらすじやドラマの見どころ、舞台背景、豆知識、取材レポートなどが場面写真と一緒にまとめているので、視聴の参考にどうぞ。

テレ東「トンイ」番組公式サイト
 2015.1.28スタート 月~金8:15-9:21
韓国番組公式サイト(無料3分動画)
GyaO!ストア「トンイ」視聴ページ
 ※第1話無料、GYAO!ストアでは単話(単話 324円/3日間)と複数話パック(2332円/14日間など)で配信中。

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