最期に笑うのは誰だ!?すべての映画ファンに送る！映画への愛が詰まった最高の三谷喜劇！ギャングのボスの愛人に手を出してしまった男が、自分の命と引き換えにボスに差し出したのは“伝説の殺し屋”を演じる三流役者!?まるで映画のセットのような街“スカゴ”で送る、ダマす男とダマされる男の人生で最も輝く瞬間を見逃すな！『ザ・マジックアワー』は本日1月31日(土)、NHK BS「プレミアムシネマ」で午後7時30分より放送！また、GYAO!ストアでは『ザ・マジックアワー』他、『THE 有頂天ホテル』や『ステキな金縛り』など三谷幸喜作品が多数配信中。
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日没後、太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、しかし最も美しい時間帯。日の出の直前、そして日没直後のこの時間帯のことを“マジックアワー”という。この言葉を『THE 有頂天ホテル』の撮影時に知ったと言う三谷幸喜は、2年後、その言葉をタイトルに映画を作り上げた。その名も『ザ・マジックアワー』だ。

舞台は架空の港町・守加護(スカゴ)。まるで映画のセットのような不思議なこの町で、クラブ「赤い靴」の2代目支配人として働く備後登(妻夫木聡)は、この町を牛耳る「天塩商会」のボス・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)にあろうことか手を出してしまう。伝説の殺し屋“デラ富樫”を連れてくることと引き換えに自分の命を何とか見逃してもらった備後。しかし、探せど探せどデラ富樫は見つからない。そこで備後は苦肉の策として、売れない俳優・村田大樹(佐藤浩市)を映画の撮影とダマしてデラ富樫を演じ切ってもらおうと画策する。
町全体が映画のセットで超長回しの映画撮影だと信じ込む村田は、相手が本物のギャングだと知らずデラ富樫を演じる。一方、備後は村田と「天塩商会」にウソがばれないように四苦八苦。愛人・マリは備後と共に街から出ようとするもなかなか上手くはいかないもので…。
だます男に惑わす女、だまされる男に振り回される男、牛耳る男、尽くす女、動じない男、厚化粧の女…スターにモノクロに愚痴ばっかりな男、そして、なんか怖い男。
ほんのわずか、たった一瞬輝く時を一世一代の大演技に賭けろ！
“スカゴ”を舞台に送る、最高の三谷喜劇。最後に笑うのは一体誰だ。

脚本、キャスト、そして舞台に至るまで最高に作り上げられた『ザ・マジックアワー』。興行収入は39.2億円。1分に3度笑わせてくれるという三谷の言葉の通り、最高に面白い映画となった。三谷脚本に関しては今更言うことも無いだろうが、今月の11日、12日の二夜連続で放送された三谷幸喜脚本の「オリエント急行殺人事件」も大好評。特に、三谷幸喜の完全脚本である第二夜の方は大きな反響を得ていた。（関連記事）
そしてそんな三谷脚本に2008年に挑んだのが超豪華な俳優陣。

まず、三谷作品常連の佐藤浩市。今更彼と三谷の歴史については語るまでもないだろうが、『ザ・マジックアワー』で見せる“脂っこい演技で人気の出ない役者役”が非常によくはまっている。さすがは、三谷幸喜。佐藤浩市の見せ方を日本で一番よく分かっている脚本家である。
そして小日向文世。佐藤と小日向、このコンビが魅せる友情がすごく良い。この映画の中でも、最高の絆を見せてくれる。
そしてもう一人、三谷作品で忘れちゃいけないのは西田敏行。今回は、マフィアのボス。様々なトラブルを抱えるボスを存在感たっぷりに演じている。
対して『ザ・マジックアワー』で演技の幅を大きく広げたのは深津絵里。“悪い女”をチャーミングに演じている。妻夫木聡も“悪い男”だ。しかし、映画の最後にはこの“悪い二人”カップルも愛しい存在になっているはず。
その他にも綾瀬はるかに寺島進、戸田恵子、伊吹五郎、浅野和之、市村萬次郎、柳澤愼一、香川照之、甲本雅裕、近藤芳正、梶原善、阿南健治、榎木兵衛、堀部圭亮、山本耕史、市川亀治郎、そしてこの作品が最後の出演作となった市川崑ら超豪華キャスト陣が登場。
さらに、中井貴一、鈴木京香、谷原章介、寺脇康文、天海祐希、唐沢寿明、そして香取慎吾が意外なところで登場。こちらも見逃すことが出来ない見どころの一つだ。

誰にでもある“人生で最も輝く瞬間”。映画の2時間に、登場人物たちのキラキラ輝く瞬間が詰まっている。
『ザ・マジックアワー』は本日NHK BSプレミアムで午後7時30分より放送。
また、GYAO!ストアでは『ザ・マジックアワー』他、『THE 有頂天ホテル』や『ステキな金縛り』など三谷幸喜作品が多数配信中。まとめてみれば面白さは倍増すること間違いなし。

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