サントリー、「ボス レインボーマウンテンブレンド」TVCM「地球調査シリーズ」Pepper、北大路欣也、吉田鋼太郎出演TVCMを公開

2015年02月03日12時11分商品・CM

サントリー食品インターナショナルは、ハリウッド俳優のトミー・リー・ジョーンズが宇宙人ジョーンズに扮するTVCM「地球調査シリーズ」の、感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」、北大路欣也、吉田鋼太郎が出演するTVCM「Pepper(職場)」篇を公開、「Pepper(家庭)」篇を追って公開する。
TVCMは、とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」。今回は、Pepperを調査対象として選ぶ。

Pepper(職場)篇は、スタジアム建設中の湾岸エリアが舞台。「この惑星の、ロボットを作る技術は、日々、進歩しているらしい」というナレーションに続き、現場監督が作業員たちにPepperを「きょうから手伝ってくれるPepper君です」と紹介し、Pepperも「よろしくお願いします」と挨拶する。
朝礼の後、ベテラン作業員役の吉田鋼太郎がPepperに近づき「お前あれか、人ができない危険な作業とか、やってくれんのか?」と聞くと、Pepperは「できません。しゃべるだけです」と答える。吉田鋼太郎は、すっかり興味をなくし、「全然役に立たねえじゃねえかよ」と毒づきながら仕事場へ向かう。
Pepperは、食堂で作業員一人ひとりに「お疲れさまです、お疲れさまです、本当にお疲れさまです!」と声をかけ、厨房の女性にも「おばちゃんの笑顔、いつも素敵です」と話しかけ、彼女は「やめてよ~」と笑顔を浮かべる。
場面は替わり、作業員のジョーンズと吉田鋼太郎が作業現場でにらみ合っている。吉田鋼太郎が「ちょっと力が強いからって、なめんじゃねーぞ! かかってこいよ!」と挑発すると、ジョーンズも抱えていた支柱を下ろして対峙する。
しかし、現場の緊張が最高潮に達した瞬間、作業員の間からするするとPepperが出てきて、「ほらほら~、ロボットなのに、こんなに滑らかに腰が動くんですよー」とコミカルな動きで特技をアピールする。現場は笑いに包まれ、2人はすっかり気勢をそがれてしまう。
吉田鋼太郎が建設中のスタジアムの観客席の手すりで「俺はいくつになっても進歩がねえよなぁ・・・」とつぶやくと、Pepperは「あしたは、雨のち晴れですよー」と明るく話しかけ、吉田鋼太郎はそんなPepperの言葉に心が和んでニンマリする。
休憩中、作業員たちは、「なんかPepper来て、現場明るくなった気がするなー」と談笑している。自販機の前で、Pepperが「僕も飲もうかなぁ」とジョーンズに声をかけると、ジョーンズは自分のヘルメットをPepperに被らせ「プレミアムボス」を飲む。
「この惑星の、こういう進歩は、悪くない」というナレーションが入り、最後は動くPepperとボス主力5商品のリニューアルパッケージをバックに、「あなたの家にPepperが。缶コーヒーのボス」というナレーションで締めくくる。

Pepper(家庭)篇は、庭師のジョーンズが「この惑星の、ロボットを作る技術は、日々、進歩している」というナレーションをバックに立派な屋敷で庭の手入れをしている。
彼がふと家の中を見ると、「きょうから家にホームステイするPepper君よ」と紹介され、Pepperが「よろしくお願いします」と挨拶し、娘たちが「しゃべったー」とうれしそうに遊ぶ。
そこへ、頑固そうなおじいさん(北大路欣也)が現れ、「介護でもできるのか、そのロボット」と面白くなさそうに問いかける。Pepperが「そういうのできません!」と答えると、おじいさんは「ポンコツだな」と返し、娘たちはすたすたとその場を離れていく。
ジョーンズが芝刈りをしている庭のそばで、おじいさんがPepperに「俺は口が悪い。だから誰も寄りつかねえんだ。」と少し心を開いて話し始める。Pepperは「僕の方が口悪いですよ、クソジジイ」と、いつものあどけない表情で返す。
おじいさんが微笑を浮かべて視線を庭に戻すと、いつの間にかジョーンズが芝生でミステリーサークルを作ってしまっている。おじいさんが「あっ、お前、庭をどうするつもりだ!?」と怒鳴ると、ジョーンズは「やり直します」と謝る。
庭先でジョーンズが「プレミアムボス」を飲んでいると、Pepperが彼の肩をたたきながら、「あすは晴れますよ」となぐさめる。
「ただ、こういう進歩は、悪くない」というナレーションが入り、最後は動くPepperとボス主力5商品のリニューアルパッケージをバックに、「あなたの家にPepperが。缶コーヒーのボス」というナレーションで締めくくる。

撮影は、ジョーンズとPepperの初対面が、Pepper(職場)篇の飲みカットのときに実現した。Pepperが自販機の前で「Hi, Mr. Jones. Nice to meet you. I'm Pepper.」と英語で挨拶すると、ジョーンズは不思議そうな表情を浮かべてから、にっこり笑って「サビルゾ」とつぶやく。
ジョーンズは、この後に撮影するシーンの中で言うべき自らのセリフで、Pepperが記念すべき宇宙人との初遭遇にドキドキして、いつもよりテンションが上り気味だったのをしずめると、現場は何とも言えない和やかな空気に包まれた。

ジョーンズと吉田鋼太郎が一触即発の険悪な雰囲気になるシーンでは、すれ違いざまに肩をぶつける別カットの撮影後、ドラマ「ウロボロス~この愛こそ、正義。」が放送中の吉田鋼太郎は「あのトミー・リー・ジョーンズと接触できると舞い上がってしまい、最初は強くぶつかり過ぎて、ちょっとビビってました(笑)」と茶目っ気たっぷりに明かす。
それでも、本番中はそんな素振りをおくびにも出さず、堂々たる立ち居振る舞いで、宇宙人ジョーンズと対峙。圧巻は、ジョーンズに向かって「ナメんじゃねーぞ」と挑発する場面。
いら立ちから放った怒鳴り声が落雷のごとく周囲に響き渡るパターンや、全身から不機嫌オーラを漂わせつつも抑えた口調に怒りをためたパターンなど、監督の求めに応じて変幻自在の芝居を披露し、圧倒的な存在感と演技力で周りの視線を釘付けにしていた。
そのシーンの撮影では、ジョーンズは、吉田鋼太郎に「宇宙人ジョーンズにけんかを売るもんじゃないよ。彼はいろんな能力を隠して持っているんだから。気をつけた方がいいね」とアドバイス。
これまでのCMシリーズで、さまざまな特殊能力を発揮してきた宇宙人ジョーンズならではの物言いに、現場は大爆笑に包まれる。
また、Pepper(家庭)篇で登場するミステリーサークルについて、ジョーンズは事前に細かく説明しようとしたスタッフを「知ってるよ」と制し、続けて「宇宙にいる僕のファミリーからのメッセージだよね」とニヤリとする。スタッフ一同は、すっかり宇宙人が板についているジョーンズに目を細めていた。

北大路欣也は、共演したPepperについて、「Pepper君とは、どこで会ったかなぁ・・・、ソフトバンクのCMかな、初めて会った気がしないんですよ(笑)」と冗談交じりに話し、顔を突き合わせた初めてのコミュニケーションを心から楽しんでいる様子だった。
また、Pepperに毒づく場面でNGを出した際は、「普段、そんな悪い言葉使ったことないから慣れなくて。ごめんね」と苦笑い。逆に、本番直前、緊張したスタッフがカチンコをたたくタイミングを誤った際には、自ら「大丈夫、僕のNGです」と気づかう場面もあった。
日本を代表する俳優にふさわしい迫力のある芝居で圧倒しながら、休憩中はスタッフとも気さくに言葉を交わす彼の姿に、現場のモチベーションは大いに高まった。
ジョーンズは、ブエノスアイレスの自宅に日本庭園を構えるほど日本庭園に魅了されているという。
頭を覆う手ぬぐいに家紋入りの作業着、地下足袋、軍手、せん定バサミなどの作業用具を入れるサック付きのベルトという職人的な庭師の衣装もお気に入りらしく、終始、前向きにお芝居に取り組んでいた。
そんな中、彼が監督やスタッフにしきりにたずねていたのが、自宅の日本庭園にもあるという「ししおどし」について。「元々は、田畑を荒らす鳥獣を音で脅すためのものだが、風流な音を立てるため、今では装飾の一種になっている」という説明を聞くと納得した様子。大好きな日本の文化をより深く知りたいという彼の思いが垣間見えた。

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