黒幕はご隠居様?杉山(谷原章介)の答えは?「警部補・杉山真太郎」最終回見逃した方のためにあらすじと配信情報

2015年03月24日15時06分ドラマ

「水戸黄門」「大岡越前」などヒット作品を生み出してきたTBS月曜20時のドラマ枠が、23日「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」最終回をもって59年の歴史に幕を閉じた!放送した最終回は、第1話で杉山(谷原章介)がぶち当たった“家族か?職務か?”に“ワークライフバランス”という答えを出した!最終回を見逃した方のために詳しいあらすじを紹介、番組公式サイトで30日(月)まで無料配信している。

一週間の始まりに少し遅めの夕飯を食べながら気軽に見られる時代劇を中心に放送してきたTBS 20時台のドラマ枠は、2013年より「月曜ミステリーシアター」に様変わり。“黄門様”が登場して予定調和の勧善懲悪の展開とは違って、同シリーズでは「確証〜警視庁捜査3課」「名もなき毒」「ペテロの葬列」「SAKURA〜事件を聞く女〜」など刑事ものやミステリー作品を放送。残念ながら納得の視聴率は残せなかったようで今クールで廃枠となった。
4月からは他局と同じようなバラエティ番組に様変わりするとあって、ネットには残念がる視聴者の声も多く聞こえている。
同枠では、視聴率はとれなかったものの「名もなき毒」「ペテロの葬列」などは根強いファンも多く、「もう少し遅い時間で放送してほしかった」という声も放送時から聞こえていた。「警部補・杉山真太郎」もやっと腰を据えて刑事をする杉山の姿をもう少し見たい気もするが…。
果たして歴史あるドラマ枠をなくしてバラエティを選んだTBSの狙いは…?4月からの「世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?」を任されるタカアンドトシの肩の荷が重そうだ。

さて、「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」の最終回は、ドラマ初回で妻(坂上忍)の手術と捜査の板挟みで悩んだ杉山(谷原章介)が、妻を義母・芳江(高橋惠子)に置き換えた同じ展開で答えを出すという展開で幕を閉じた。
同枠の最後を締めくくるファンサービスのつもりか、“ご隠居様”という「水戸黄門」を連想させる人物を登場させたが、こちらはニートたちをそそのかして刑事を襲撃させた凶悪犯となっており、“黄門様”ファンに叱られそうでこちらも心配だ。

■最終回おさらい
刑事を襲う連続事件が発生。最初の被害者は、交番勤務の芹沢巡査長。犯人は巡査の拳銃を奪って逃走、病院に搬送された芹沢は死亡。2人目の被害者は、杉山が人間ドックを受けている間に単独捜査に動いた村田刑事(石黒英雄)。銃傷を負ったが命は助かった。
そして3件目は署長(榎木孝明)と岡崎課長(佐野史郎)。課長の機転で犯人を取り押さえた。犯人は、1件目の事件後、杉山と村田が聞き取りのために会ったニートだった。

警察では、1件目の捜査の後、コンビニの防犯カメラから、犯人は野球帽とマスクで顔を隠し、足を引きずった男を容疑者と睨んでいた。さらに原付バイクの映像から、芹沢が昔、解散に追い込んだ暴走族のステッカーが貼ってあったことから、元メンバーの一人に目星をつけたが、アリバイがあった。

一方、人間ドックを受けた杉山に異常はなかったが、義母の芳江(高橋惠子)に異常が見つかり、すぐに入院・手術が必要となった。亡き妻の手術に間に合わなかったことを今も悔やむ杉山は、捜査に戻らず義母の手術を見守ることを選んだ。
だが、祖母と暮らすことで、杉山が家族に心を尽くしてくれていることを理解できた美晴(本田望結)が、「お父さんがオペをするわけじゃない。警察官としてのお父さんを必要としている人はたくさんいる」と、背中を押してくれた。その時、美晴が同じ格好をした看護師を見間違ったことで、杉山は、一連の犯行は複数犯ではないかと思いついた。

捜査の結果、暴走グループの解散や万引きで起訴された輩がインターネットで知り合い警察への復讐を共同で決行したことが分かった。そしてその計画を立てたのは、ネットで“ご隠居様”と呼ばれている吉祥寺署にいた元警部の北原だった。

北原は犯罪組織との癒着も疑われたりしたが、凄腕の刑事だった。ある事件で犯人に銃撃され足を負傷し現場から外され、退職。これを恨みに思った北原がネットの掲示板で刑事を恨んでいる彼らと知り合い、犯行をそそのかしたのだ。
芹沢巡査長を襲ったのは北原。彼はここで拳銃を強奪。そして、不安がる彼らに、同じ帽子とマスクで同一犯を装い、互いの恨む相手を交換殺人するアリバイ工作を教えたのだった。

事件解決後の記者会見で記者から「殉職した刑事に対してどう思うか」と聞かれた杉山は、「警察官という仕事がいかに家族に支えられているか。ひとたび事件が発生すると、犯人逮捕のためにはすべてを犠牲にする覚悟だが、実際に犠牲になっているのはその警察官の妻や子供たち家族」と言い、今後「家族と仕事とどう向き合うのか、自分自身の進退も含めて改めて考えたい」と答えた。その後、刑事を辞める決断を下した杉山だったが、義母が「辞めなくていい。ただ、親たちは子供たちの暮らしに責任がある」とアドバイスしてくれ、ちょっぴり家庭に比重をスライドさせて、杉山は刑事を続けることを選んだ。


杉山が署長や課長と一緒に深く頭を下げ「事件を未然に防ぐことができず本当に申し訳ありませんでした」という場面があった。「事件が起きてからしか動かない(ことが多い)」警察の現状に警鐘を鳴らしたような杉山のセリフが印象に残った。
また、“癒しの刑事ドラマ”と銘打っただけに、最後にいつもの立ち飲み居酒屋に署長もやって来て一緒に盛り上がったり、永峰(要潤)が「刑事は孤独な稼業」と言い、杉山から早く結婚しろと勧められていると白状し、すかさず桜子が「私がその相手は?」と冗談ごかしに名乗り出たりするシーンがほのぼのとしてよかった。

山本学や清水紘治ら大物俳優がゲスト出演したTBS系 月曜ミステリーシアター「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」最終回は23日(月)夜8時に放送した。TBSオンデマンドで好評配信中で、30日までは番組公式サイトで無料配信されている。

■DVD&Blu-ray BOX情報予約・購入
発売日:2015年7月8日(水)
価格:¥22,800(税抜)
販売元: TCエンタテインメント
内容:本編+メイキング+スポット集 他

■プレゼント情報
抽選で20名様にプレゼント
●あて先
〒107-8066
TBSテレビ『警部補 杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル~』DVDプレゼント係
●締切
2015年3月26日(当日消印有効)

TBS系「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」番組公式サイト

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