テリー・ギリアム来日会見再現レポ②爆笑問題、巨匠と5年ぶり再会で熱烈キス&ハチャメチャ!『ゼロの未来』予告動画

2015年03月27日23時31分映画
写真:navicon

本日27日(金)に開催された『ゼロの未来』テリー・ギリアム監督来日会見の様子を写真と一緒にレポート!今回は、会見後半、監督の大ファンである爆笑問題(太田光、田中裕二)が登壇したルール無視のゲームコーナーと、監督より劇場への映画フォトフレームの爆笑贈呈式の様子をご紹介!映画予告動画は公式サイトで視聴できる。

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【監督vs爆笑問題ゲームコーナー】

0テリー・ギリアム監督の来日は、ヒース・レジャーの遺作となった『Dr.パルナサスの鏡』(2010)以来、5年ぶり5度目となる。爆笑問題とは5年ぶり3度目の対面。久々の再会に監督と太田光は冒頭から飛ばし気味。「ずいぶん年をとってるかと思ったが、全然変わってない。ちょっと腹が出たかな」といきなりのジョークに、田中裕二は「この二人ノリが似てるんです」と早くも心配顔。すると、ギリアム監督は「若さには秘訣があります。爆笑問題にいただいた作務衣です。すっかり作務衣コレクターになりました」とご挨拶。
ここで新事実が発覚!

太田と田中は映画にちなんだ衣装で揃えており、本来なら監督と3人でお揃いファッションで登場だったはず。それが監督がご自慢の作務衣姿で登場し、太田は納得がいかない様子。すると、「僕はコメディ0アンじゃない。シリアスな映画作家だ」とふんぞり返り、記者たちは大爆笑。「爆笑問題が好きだから作務衣を着ているんです」の言葉に、太田も納得。
さらに、「相変わらず、彼は金儲けの仕方を知らない」と言いたい放題の太田。
これには、「太田さんには何年か前に、スピルバーグより、俺がビッグにしてやると約束してくれたのに。でもスピルバーグに映画製作を辞めさせただけでした」と、監督も負けちゃいない。すると、太田は「そうそう。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に似た映画が良いよ。でも、タイトルだけで中身は相変わらずわかりにくい。相変わらず」と、田中の制止も無視で毒舌トークの太田。監督は「それは認めます。でも(爆笑問題の)2名には観てもらっているんですよね」と返す。太田は「今度、アカデミー賞を獲ってから来てくれ」とリクエスト。また、監督が「僕のキャリアは日本にかかっています」と宣言すると、「じゃあ、日本アカデミー賞を狙うか」と太田。

0さすがにこのままでは進行できないと思ったのか、MCがゲームのルール説明。
ゲームは映画のタイトル“ゼロ”にちなんだもので「目指せ“0”3本勝負」

①前屈対決。監督vs太田
メモリの0を目指して前屈。
MCの説明もそっちのけで、監督と太田が大はしゃぎ。互いに相手のメモリ板を蹴飛ばしたり、揃って同ギャグをしたり。結局は勝負にならず、痛み分け!

0②テイスティング対決。監督vs田中
ABCの3つの炭酸水の中で0カロリーのものを当てる。
真剣にやろうとする田中に対して、監督は顔をしかめたり苦しんだり。田中はBを監督はCを選択。
いよいよ正解発表となるが、MCの発表の前に答の札を見せてしまった。ここでも会場の爆笑を取る監督。とりあえずは田中の勝利!

③ストップウォッチ対決。監督vs太田
0舞台に運ばれた20秒を設定した大きなデジタル時計のカウントダウンを、時計を見ないでどれだけ0に近いところで止められるか。太田も監督も互いのカウントを邪魔するように大騒ぎ。先攻の太田は5秒残りで、後攻の監督は0.9秒と見事な成績で、監督の勝利!

001勝1敗ながら、後の勝負に勝った方が勝利というわけのわからないルールでとにかく監督の勝利。
勝者には敗者からのキスのプレゼント。

「オジサン3人でやっても誰も喜ばない」と冷静なツッコミの田中。
ところが監督はハンカチをもらって顔をゴシゴシ。
唇も念入りに拭き出したのには会場爆笑の渦。2人から熱いキスをされご機嫌の監督。

0【最後のご挨拶&フォトセッション】
最後に爆笑問題から映画のお勧めポイントを紹介。
田中は「本当に監督の得意な近未来の独特の世界観で、謎なんです。観ていくと、人間の深いところの心理が分かって来る。観ていて最後のシーンで感動しました。監督の優しさがよく出ている映画だと思いました」と真面目にお勧め。
太田は「哲学と数学、肉体と精神。ものすごい難しいところが凝縮されてぜんぶの謎が詰まっている。つまり、生きる意味は何かということを、いろいろなアプローチで一貫して昔から映画で探っているんだと思うけど、まだ答えは出ていない。この作品は楽しみで、テリー・ギリアムにとって重要な映画になるだろうと思いました」と、監督に巻きを入れながらも、こちらも真面目にコメント。しかし、最後には「ただ、一般ウケはしないだろう」と毒を吐くのも忘れない。これには記者だけでなく監督も大爆笑。

0この後、太田の映画作りにも話が及び、アメリカへの売り込みを訴えるが、相手にしてもらえない。
最後にファンに向けて映画の魅力をと促されると、「大金を稼ぎたいです。別に映画を観てくれた方が映画を好きじゃなくても良いです。お金を払っていただけさえすれば」という監督の自虐的なコメント。さらに「この作品は、鑑賞された方がそれぞれ違う感想を持つようです。ですから友人たちと観て食事などしながらディスカッションしてくれるといいと思います。そうするともっと多くの人に観てもらえて収入も増えるんだけど…」と収益にこだわると、太田は「じゃあ、握手券つければ?いま、流行ってるから」と小声で返し、またまた会場は大爆笑となった。

0この後は、3人は自由気ままなポーズで大騒ぎでフォトセッションに応じた。

相変わらずハグしたり、太田が監督の股間を触ったりと全くMC泣かせの爆笑会見。


0【寄贈式】
場所をホールに移して監督と爆笑問題の3人から壁にフォトフレームを掛ける寄贈式を行ったが、進行の軌道修正しようとするMCや田中の話にはまったく耳を貸さずに、自由すぎる監督と太田。何度もやり直しては、とうとう監督が爆笑問題の二人に演出まで。終始爆笑のイベントとなった。

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0寄贈されたフォトフレーム 『ゼロの未来』は、5月16日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館他にてロードショー

なお、会場となった「恵比寿ガーデンシネマ(YEBISU GARDEN CINEMA)」は、3月28日に2011年以来の復活をする。アート系ミニシアター作品を中心に演劇やミュージカル、クラシックコンサートなどのODS(非映画デジタルコンテンツ)もラインナップ。館内に設置されているカフェカウンターではアルコール類や「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」とコラボしたフードメニューを揃え、映画だけではない新しい楽しみ方を提案。

予告映像 公式YOUTUBEチャンネルURL
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