「小田原市の歴史や魅力を再発見」江戸時代の小田原城をCGで再現!

2009年05月10日07時55分暮らしと文化

歴史好きにはたまらないサイトが登場した。神奈川・小田原市は、江戸時代の小田原城をCGで再現した画像や動画などのダウンロードファイルを市のホームページ上で無料提供している。特設サイトでは動画を視聴することもできる。

小田原城は15世紀初めごろに築城された、戦国大名・小田原北条氏の居城だ。戦国時代には関東の最大拠点として上杉氏や武田氏の侵攻を防いだが、秀吉の小田原攻めで落城。江戸時代後期になると城郭の規模が縮小され、明治3年に廃城。大正12年の関東大震災で城郭全てが崩壊してしまう。現在小田原城址にある天守閣は昭和35年に復元されたものだ。

今回小田原市では、東海道屈指の宿場町として栄えた江戸当時の歴史や町の魅力を伝えるため、「小田原城3Dプロジェクト」を始動。小田原城が江戸時代当時どのような状態であったかを古地図などで確認し、CGで再現した。作成にあたってはグーグルアースなどを使用し、精巧に作ることに努めたという。
今回、小田原市では作成したCG合計60個を一般公開。天守閣、城門、城下町など8つのエリアから、見たい場所を選んでCGをダウンロードできる。自分の好きな角度から楽しめるのが特長だ。
さらに、ダウンロードしなくても楽しめるようにと、ナレーション付きの動画も公開。動画共有サイトYouTube上で公開している。動画では現在の写真も併せて公開し、ナレーションで説明してくれるので、小田原城に詳しくない、行ったことがないという人でも楽しめるようになっている。

史料や図表を眺めるだけではイメージしづらかった城下町・小田原が、CG画像によって見事に甦っている。動画の視聴は下記サイトへ。

小田原城3Dプロジェクト