“耕作放棄地”を宝の山にかえたマイファーム・西辻社長の農業再生に迫る!「カンブリア宮殿」予告動画

2015年11月19日09時39分政治・経済
(C)テレビ東京

高齢化や後継者不在のために農地で耕作が行われなくなった“耕作放棄地”が増えている!今夜11月19日(木)テレビ東京「カンブリア宮殿」は、この地をもう一度農地にかえたマイファームの西辻一真社長をゲストにむかえ、農業の再生に挑む秘策を紹介する!番組公式サイトには、MC村上龍のコメントと予告動画が公開されている。

農林水産省でも、こうした“耕作放棄地”の再生計画を進めているが、今夜番組に登場するマイファーム社長の西辻氏は、京都大学農学部在学中にその目標を掲げ、卒業後、2007年に会社を設立。体験農園を手始めに、農業学校、土壌改良へと事業を拡大。今では日本の農業を変える旗手として注目されている。
西辻の起業は大学卒業後だが、その計画は高校時代から始まっていた。福井県のサラリーマンの家に生まれた西辻は、幼少期から母親と家庭菜園で野菜を栽培するのが大好きな少年だった。高校生の時に周囲の畑が耕作放棄地になっていることに気付き、耕作放棄地に植える生産性の高い作物を発明しようと京大農学部に進学。だが、「使ってない農地を蘇らせる仕事がしたい」と、卒業後わずか2年でマイファームを創業した。⇒マイファームHP

自治体の市民農園もあるが、あえてマイファームが耕作放棄地を再生させた「体験農園」にやって来る人が多い。都内の住宅街の一角にある畑にも笑顔で野菜を収穫し、食卓に上らせている。農林水産省が取り組んでいる地産地消(地元で生産されたものを地元で消費する)だ。
なぜ、利用者は市民農園ではなく「体験農園」を選ぶのか?
そのワケは充実したサービスにある。アドバイザーが土づくりから収穫のタイミングまで何でも教えてくれるほか、抽選で耕作場所が変わる自治体の農園と違い、毎年同じ場所を利用し続けられる。「体験農園」の存在を喜んでいるのは利用者だけではない。農家側も賃料収入を得られる上、先祖代々受け継いできた土地がもう一度畑になると喜んでいる。

だが、農業後継者不足に悩む地方では「体験農園」の需要はない。そこでマイファームは広大な耕作放棄地を、農業が体験し収穫物を併設したレストランで食べることができる宿泊施設=アグリツーリズム施設にした。これによりコスト面に躊躇して六次産業化に乗り出せなかった農家と協力して、その土地ならではの農産物を全国に広めようという取り組みも始めた。

そして、西辻は農業就業者を増やすことも考えた。それがマイファームのもう1つの柱が農業大学校だ。全国8カ所で開校し、週末だけの受講で仕事を続けながら通える。20代~60代と幅広い世代の生徒100人が農業を学び、すでに卒業生は400人に上る。卒業生のなかには農業1年目にして1000万円近くの収入を得る人もいるという。ここでは、どう収入を確保するか。土地や設備をどうするか。そうしたことをしっかり教えてくれるのだ。さらに卒業生の栽培した野菜を売る青果店も開業し、ビジネスとして農業を成立させる仕組みをつくっている。

もっとも、西辻とマイファームの歩いた道は平坦ではなかった。農家は先祖伝来の大切な土地を見ず知らずの若者には簡単に貸してくれなかったのだ。西辻はどうやってその壁を乗り越え、「耕作放棄地の再生」に乗り出したのか、番組では若き農業ベンチャーの軌跡と情熱に迫る。


【ゲスト】株式会社マイファーム 代表取締役社長 西辻一真(にしつじかずま)
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
【放送日時】 毎週木曜日22:00~22:54
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ

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