日本とベトナムで4万5千人を救ったリアル・赤ひげ先生 服部匡志の奮闘記!「カンブリア宮殿」予告動画

2016年05月19日10時11分社会
(C)テレビ東京

目に関する深刻な病気は多い!今夜5月19日(木)の「カンブリア宮殿」(テレビ東京、夜10時)は、眼科の手術で世界レベルの腕を持つ服部匡志をゲストに迎え、フリーの医者として全国を回り、その稼ぎでベトナムの貧しい人々を無償で手術する服部医師の奮闘記を紹介!番組公式サイトで予告動画が公開されている。

白内障や、糖尿病の合併症など、誰もが罹りうる「目」に関わる深刻な病気は多い。そのままにしておくと失明の危機もある。そんな眼科手術で、世界でもトップレベルの腕を持つドクターがいる。彼の名は服部匡志。どこの病院にも属さず、フリーで日本各地の病院を渡り歩き、数多くの手術をこなして回る。そんな服部は、月の半分を日本で稼ぎ、半分はベトナムに渡って貧しい人々を無償で治療し、14年に渡って日本とベトナム合わせて4万5千人を救ってきた。

●無償でベトナムの人々を救う…現代の“赤ひげ”先生
年齢とともに誰にでもなる可能性がある“白内障”。目のレンズにあたる水晶体が濁ってしまい、目が見えにくくなる。手術をすれば治るが、いま地方では眼科医不足が深刻化。常駐の医者がいない病院も珍しくない。そんな地方の患者を助けるべく、全国を飛び回るフリーの眼科医・服部匡志。“神の手”を持つと評される服部は、症状が進んだ患者でも通常より短い時間で手術。長野の病院で取材した時は、2日間で30人を超える患者の目を回復させてみせた。さらに服部は糖尿病などで、目の網膜に膜が張ってしまうという難しい手術も得意とする。この分野では世界レベルとも言われる腕を持ち、これまで失明の危機にあった患者も数多く救ってきた。そんな服部は、月の半分を日本で稼ぎ、半分はベトナムに渡る。そこで貧しい人に無償で治療や手術を施しているのだ。これまで14年間で救ってきた貧しい患者は1万6千人以上に上る。そして今回のベトナム訪問でも、子供の頃からほとんど目が見えないという中年の女性が最後の望みを託して服部の元にやってきた。診察したところ、かなりの重症。「自分の子供の顔も見たことがないんです。見てみたい…」。それを聞いた服部は手術を決意。もちろん無償だ。難手術の末、無事女性の目は回復の方向へ。子供との感動の対面も果たした。「患者は家族」をモットーに、服部はきょうも日本とベトナムで多くの人々を救い続けている

●「患者は家族」 医師・服部が目指すもの…
服部が医師を志したのは高校生のころ。末期ガンで父を亡くしたことだった。病院の対応に疑問を持った服部は、「真に患者のために患者の立場で行動できる医者になろう」と決意したという。一から勉強しなおし、4浪の末、医学部に進学。努力を重ね、眼科医となった服部は、病院の勤務医となり順調なスタートを切った。転機は2001年。学会で出会ったベトナム人医師から貧しい人々を助けて欲しいと懇願されたのだ。最初は3か月のつもりでベトナムにわたった服部は、手術のお金が払えずそのまま多くの人が失明するという現状を目の当たりにし、日本の病院を辞め、無償でベトナムの人々を治す活動を始めたのだ。
そんな服部は今、持続可能な医療システムを作ろうとしている。ベトナムに高度の医療ができる眼科病院を設立。そこではお金のある人からは正当な治療費をもらい、それを貧しい人への無償の医療に回そうというのだ。「僕がいなくても人々を救う仕組みを確立したい」。服部の挑戦はまた新たなステージに入った。

●人を助ける“志”の和を広げたい…
これまでたった1人で活動してきた服部。今、力を入れるのが人材育成だ。志を同じくする日本各地の病院の医師たちを直接指導。自分のノウハウを惜しみなく伝授しているのだ。「自分と同じ技術を持った医師が2人いれば2倍、4人いれば4倍の患者を救える」と語る。こうして今では20人を超える伝承者たちが育ってきた。その中からは、服部と一緒にベトナムで無償医療に加わる医師も出てきた。さらに服部はベトナムに、高校生たちをボランティアとして連れて行っている。自らも医師を志した多感な時代に、人を助ける現場を見て数多くのことを学んでもらいたい、という考えからだ。「人間は人を助けるようにできている」服部イズムは着実に多くの人に受け継がれ始めている。

現代の「リアル・赤ひげ先生」の感動の奮闘記は、5月19日(木)よる10時からテレビ東京「カンブリア宮殿」にて放送。予告動画は番組公式サイトで視聴できる。

【ゲスト】フリーランス眼科医 服部匡志
【メインインタビュアー】村上龍
【サブインタビュアー】小池栄子
【同時放送】TX・TVO・TVA・TSC・TVh・TVQ
【放送日時】 2016年5月19日(木)22:00~22:54

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