戦時下の“希望”とは何なのか?艦長・玉木宏で描く「真夏のオリオン」
絶望的な状況下でモチベーションを保つのは困難だが、「イ-77潜水艦」の乗組員らはそれをやり遂げる・・・艦長・玉木宏で描く映画「真夏のオリオン」の中には熱く壮絶な男たちのドラマがある。
第二次世界大戦下、帝国海軍イ58潜水艦を巡る史実をベースに紡ぎ出された作家・池上司による軍事サスペンス・フィクション「雷撃深度一九・五」を原作とし、福井晴敏が脚色を手掛けた劇場作品「真夏のオリオン」。タイトルは64年前に書かれた手書きの楽譜「真夏のオリオン」を表す。北川景子演じる倉本いずみは、あるきっかけによりアメリカから手に入れたその楽譜「真夏のオリオン」を巡り、かつての潜水艦乗員である鈴木の元を訪れる。「イ-77潜水艦」艦長・倉本孝行が持っていたはずの楽譜は、なぜときの敵国アメリカへ渡ったのか。そして彼女は楽譜を巡る予想外の真実を知ることになる。
太平洋戦争の戦時下、沖縄南東海域に艦長・倉本(玉木宏)乗り込むイ-77ほか、倉本の海軍兵学校よりの親友である艦長・有沢義彦(ケミストリーの堂珍嘉邦)乗り込むイ-81など精鋭の潜水艦が配備されていた。アメリカ海軍の補給路を叩くためである。日本の戦局が悪化する中、いわば“最後の防衛ライン”であった。しかし、アメリカ海軍駆逐艦パーシバル率いる艦長のマイクは戦術・知謀ともに傑出したものがあり、これまで輝かしい戦歴を誇った艦長・有沢のイ-81は敵の大胆な知略を前に突破される。そして防衛ラインは艦長・倉本のイ-77に託されることになる。戦況は不利、絶対に退けない重圧の中、イ-77の乗組員たちは壮絶な戦闘を展開していく。
誰のために俺たちは戦っているのか。イ-77に乗り込んだ男たちは守るべき者たちのためにタフになる。絶望的な状況下においても彼らは強い意志で“希望”を持ち続ける。その姿は観る者の心を熱く打ち付ける。映画「真夏のオリオン」は戦時下の“希望”を描き出すと同時に、決して忘れるべきではない人間の魂と尊厳をあぶり出す。艦長・倉本演じる玉木宏をはじめ、艦長・有沢演じたケミストリーの堂珍嘉邦らの板に付いた熱演も大きな見どころだ。
現在、「真夏のオリオン」公式HP(下記リンク)では、複数パターンある予告編映像やTV-CFを公開中のほか、プロダクションノート、潜水艦についての解説も掲載中なので、劇場を訪れる前にサイト訪問をしておくと有用だ。映画「真夏のオリオン」は、6月13日(土)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズ、お台場シネマメディアージュほか全国ロードショーとなる。
「真夏のオリオン」公式HP