寅さん(渥美清)、今度は大阪の芸者にホの字!松坂慶子出演『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』放送!予告動画

2016年09月20日09時25分映画
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松坂慶子が浪花の芸者役で寅さん(渥美清)のマドンナ役を務め、日本アカデミー賞他、最優秀主演女優賞などを受賞したシリーズ第27作『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』(1981年8月公開)が、本日9月20日(火)NHKBSプレミアムシネマにて夜9時から放送、作品公式サイトで予告動画が公開されている。

本作は、マドンナの松坂慶子が憂いのある芸者姿で登場し、通天閣の安ホテルの主人に、芦屋雁之助、先輩芸者にかしまし娘の正司照枝・花江、他にもホテルで飲んだくれているおっちゃんに笑福亭松鶴が出演。大阪の通天閣の下、華やかさとはかなさ、男と女の機微、細やかな演出が堪能できる作品。また、本作よりさくら(倍賞千恵子)の息子で寅次郎の甥にあたる満男役が吉岡秀隆にバトンタッチした。

「男はつらいよ」シリーズは、1969年~1995まで全48作品公開された山田洋次原作・脚本・監督・渥美清主演のヒット作。物語は、寅さん(渥美)と、さくら(倍賞千恵子)、おいちゃん(森川信)、おばちゃん(三﨑千恵子)をはじめとする柴又の人々と心の交流と、毎回登場するマドンナとの寅さんの恋バナに、ほのぼのと心温まる展開。

松坂慶子は、昭和を代表する日本の女優。1952年生まれの彼女は64歳だが、全くそう見えない凛とした上品な美しさで今も大活躍だ。今では大河ドラマやNHK朝ドラなどで地位の高い奥方の役などを演じることが多いが、若い頃は華やかで色っぽいイメージの女優だった。1979年の五木寛之原作のドラマ「木曜座・水中花」(TBS)の主題歌「愛の水中花」を歌い、世の男性たちを悩殺した。
今夜放送の『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』で寅さんは石切神社の縁日で水中花を啖呵売するが、これは当時の松坂に悩殺された美術や装飾を始めとするスタッフのアイデアによるところも大きいはず。

東京生まれの寅さんにとって、大阪は肌が合わない場所。薄口醤油とダシで味付けをしている関西料理が苦手。せっかくふみ(松坂慶子)が作って来た手料理が「関西風」だからと、寅さんは醤油をタップリ掛けてしまう一幕も。しかし、柴又へ戻って来てからは、濃口醤油で濃いめの味付けのおばちゃんの関東風に抵抗を示す憎めないところも。

■あらすじ
瀬戸内海の小島で、墓参をしている美しい浜田ふみ(松坂慶子)と知り合った寅さん。それからしばらくして、大阪で芸者をしているふみは、石切神社で寅さんと偶然再会する。二人は生駒山の宝山寺でデートを楽しむが、ふみには幼くして別れた弟がおり、寅さんのすすめで一緒に逢いに行くが、弟は病死していた。失意のふみに優しくする寅さんだったが、彼女の想いを受け止めることができずに、柴又へ帰る…。

■作品紹介
監督: 山田洋次
脚本: 山田洋次、朝間義隆
原作: 山田洋次
出演:渥美清、松坂慶子、倍賞千恵子、芦屋雁之助、笑福亭松鶴、マキノ佐代子 ほか

NHKBSプレミアムシネマ
『男はつらいよ 柴又慕情』作品公式サイト