殿(今井翼)無念の死に仇討ちを口にする十郎左衛門(福士誠治)!「忠臣蔵の恋」第5話予告動画と第4話詳細あらすじ

2016年10月21日12時00分ドラマ
©NHK

殿、内匠頭(今井翼)の無念の死が人々を突き動かし、ドラマはきよ(武井咲)と十郎左衛門(福士誠治)せつない恋の物語から、急展開!NHK土曜時代劇「忠臣蔵の恋」(全20話)、10月22日放送の第5話では、十郎左衛門が髻を切り、殿のあだ討ちを口走る!予告動画と前回(4話)詳しいあらすじを紹介。NHKオンデマンドで見逃し配信。

「忠臣蔵の恋」は諸田玲子氏の小説『四十八人目の忠臣』を原作に、赤穂浪士討ち入り事件の成功に隠されたある四十八人目の女性の恋を全20話を通して描く時代劇。

■殿(今井翼)の無念の死
有名なエピソード「刃傷松の廊下」を、浅野内匠頭役の今井翼が貫録の演技で魅せてくれた。この事件やその後の内匠頭の辞世の句や切腹については誰もがよく知るところだが、事件からわずか7時間後に田村屋敷の庭先に簡易に設えられた場所での切腹だったこと、しかも介錯人の手元が狂って肩に傷を負って苦しんだだろうことなど、あまりにも憐れな最期に視聴者の涙を誘ったようだ。
ちなみに、内匠頭の身柄を預かったのは奥州一ノ関藩3万石の田村家。まさか即日の切腹とは思わず、内匠頭の座敷の襖を釘付けにするなど当分預かる段取りをしていた。ましてや5万石の大名の切腹が庭先とは、本人はもとより田村家でも思いもよらなかっただろう。
内匠頭の辞世の句は「風さそふ、花よりもなほ我はまた、春の名残をいかにとやせん」、享年35歳だった。

■武士の妻・阿久利(田中麗奈)が魅せた妻の気概
忠臣蔵また、妻である亜久里の肝の据わった演技も高評価を得た。妻として夫の死を悲しみながらも、殿が命をかけた吉良への刃傷は成功したのかにこだわった武士の妻たる気概、強風で手水鉢に落ちる桜の花びらが見つめる強い眼差しが胸を打った。手水鉢の桜はきよが殿の帰りを数えるために桜の花を浮かべ、事件の日に浮かんでいたのはあと1輪だったのだ。

■丁寧な作品作り
殿の死を悲しむ十郎左衛門役の福士誠治の涙を堪えた表情も美しかった。物語は悲惨でありながらも出演陣の所作や佇まいが美しく、その時代、あの状況ならではの心情が丁寧に描かれている。今後の展開が楽しみだ。

■前回(第4話)おさらい
勅使饗応のお役目を務める内匠頭(今井翼)は吉良の嫌味に耐えていたが、とうとう耐え切れずに殿中で刀を振り上げ、吉良の頭上に振り下ろしてしまった。この報は浅野家を震撼させた。

内匠頭は即日切腹、浅野家はお取りつぶし。きよ(武井咲)は、何よりもまず、殿が命をかけた吉良への刃傷は成功したのかにこだわった阿久利(田中麗奈)に武士の妻たる真の姿を見た。殿の無念の死を悲しむ十郎左衛門は、きよに別れを告げ、十郎左が殿への忠義から死のうとしていると直感したきよは「死なないでください」とすがった。十郎左衛門は涙を浮かべ「殿なき今、私も…」という言葉を残して立ち去った。

埋葬された泉岳寺境内に片岡源五郎右衛門、田中貞四郎、中村清右衛門、そして十郎左門の浅野家の4人の家臣が集まった。片岡が殿の非業の最期を伝え、十郎左衛門は涙で遺言を読み上げ、殿の後を追う覚悟をした。

その頃阿久利もまた、短刀を手にしていた。きよはひたすら「死なないでください」と祈っていた。

忠臣蔵■第5話「誓い」
浅野家は断絶、阿久利(田中麗奈)は落飾したが、このままではすまさないと、きよ(武井咲)に「耳となって」これからも家臣たちの動向を知らせるよう頼む。泉岳寺では、十郎左衛門(福士誠治)が髻を切り、殿のあだ討ちを口走る。尋常でないその姿に、きよは自分も同じ使命のため力になりたいと申し出るが、拒まれる。殿の無念を晴らす…二度と引き返せない世界へ踏み込むことだと知りながら、きよは浅野家家臣として生きると誓う。

NHK総合土曜時代劇「忠臣蔵の恋 四十八人目の忠臣」(全20回)は毎週土曜日午後6時10分より放送。再放送は翌週月曜日午後4時15分から。出演はNHK初主演を務める武井咲、福士誠治、今井翼、田中麗奈、中尾明慶、佐藤隆太、笹野高史、陽月華、中村倫也、皆川猿時、大東駿介、石丸幹二、平田満、伊武雅刀、三田佳子ほか。NHKオンデマンドにて見逃し配信。

NHK総合 土曜時代劇「忠臣蔵の恋」番組公式サイト
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