WOWOW、松方弘樹さん追悼、映画『仁義なき戦い』1/31緊急放送決定!予告動画公開中

2017年01月25日16時26分映画

WOWOWは、21日に脳リンパ腫のため死去した俳優・松方弘樹(まつかた・ひろき、本名・目黒浩樹=めぐろ・こうじゅ)さん(享年74)の追悼番組として、映画『仁義なき戦い』を1月31日(火)夜10時30分より~緊急放送することを発表した!番組公式サイトでシリーズの予告編などが、Youtube「toeimoviesチャンネル」で『仁義なき戦い』第1弾の予告動画が公開されている。

『仁義なき戦い』は暴力団の抗争を描く東映実録ヤクザシリーズ。“広島ヤクザ戦争”渦中の人物である美能組元組長・美能幸三の獄中手記をもとにドキュメント作家・飯干晃一が書き綴ったドキュメンタリー小説「仁義なき戦い」を圧倒的な暴力描写で映画化。深作欣二監督の下、菅原文太ら豪華キャストが競演している。

31日に放送される第1弾『仁義なき戦い』(1973)は、任侠路線が頭打ちになった昭和40年代後半、東映が起死回生を懸けて放った実録ヤクザ映画路線第1作でもあり、松方弘樹は山守組若衆頭の坂井鉄也役で登場している。
本作はヤクザを主人公にはしているが、優れた群集活劇でもあり、暗黒社会の一戦後史でもあり、青春映画であり、自己啓発としての側面もある傑作で、キネマ旬報が2009年(平成21年)に実施した<日本映画史上ベストテン>「オールタイム・ベスト映画遺産200 (日本映画編)」では、本作を歴代第5位に選出された。

松方は本シリーズで、1974年『仁義なき戦い 頂上作戦』では藤田正一役、同年『仁義なき戦い 完結篇』では市岡輝吉役と傑作映画で三役を演じ分ける怪演で映画ファンをうならせた。特に第五部『仁義なき戦い 完結篇』では大友勝利役を演じた宍戸錠と敵対する役で料亭で対峙するシーン、2分半の長回しは語り草となっている。

■あらすじ
太平洋戦争終結直後、庶民の暮らしはまだ混乱を残しつつも、戦災から復興しつつあった広島県の呉市。戦地から復員した広能は、暴力団・山守組のケンカで助っ人を務め、殺人罪で懲役に送られる。そこで土居組のヤクザ、若杉と出会い、男同士で意気投合する。出所した後、広能は山守組に入るが、組は土居組との縄張り争いや内部抗争に揺れ、2つの組のヤクザ同士、血で血を洗うような戦いが繰り広げられるように……。

■スタッフ・キャスト
監督:深作欣二
企画:俊藤浩滋
企画:日下部五朗
脚本:笠原和夫
撮影:吉田貞次
音楽:津島利章
出演:菅原文太 (役名:広能昌三)、松方弘樹 (役名:坂井鉄也)、梅宮辰夫 (役名:若杉寛)、金子信雄 (役名:山守義雄)、田中邦衛 (役名:槙原政吉)、川地民夫 (役名:神原精一)、川谷拓三 (役名:江波亮一)、名和宏 (役名:土居清)
ナレーション:小池朝雄

俳優・松方弘樹さんのご冥福を祈り、故人の名演技を『仁義なき戦い』で目に焼き付けたい。放送は、WOWOWシネマにて1月31日(火)よる10時30分ほか。

WOWOW『仁義なき戦い』番組公式サイト
Youtube|「仁義なき戦い(予告動画)」