いつの世も女の子はお姫様がお好き！明日2月20日（月）夜9時よりNHKBSプレミアムシネマでは、ジュリア・ロバーツ×リリー・コリンズ主演で、誰もが知っているグリム童話の「白雪姫」を現代風にアレンジした『白雪姫と鏡の女王』を放送！本作は、2月19日現在、Huluでも好評配信中だ。
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ディズニープリンセスの筆頭に上がるのは、なんといっても「白雪姫」。ウォルト・ディズニーによってアニメ化されたのが1937年、今から78年前！　白雪姫の人気は、世界的に不動のものといっても過言ではない。
『白雪姫と鏡の女王』は、誰もが知っている「白雪姫」をちょっと変わったアレンジで映画化したのが、ハリウッドで活躍するインド人監督のターセム・シン。2000年公開されたジェニファー・ロペス主演『ザ・セル』は、独特な世界観と斬新な映像美が高く評価された。そのターセムが、ジュリア・ロバーツ主演で白雪姫を撮ったのだが…。

もちろん、ジュリア・ロバーツが姫ではない。意地悪な義母・邪悪な鏡の女王役である。白雪姫を演じたのは、世界的に有名なミュージシャン、フィル・コリンズの娘・リリー・コリンズ。この白雪姫、眉毛がとんでもないことになっている。映画史上、こんなにぶっとい眉毛の姫は後にも先にもない！（といえるぐらい）インパクトがあるゲジゲジ眉毛のお姫さまなのだ。もちろん、あえてそういうメイクを施しているのだが、そのキョーレツっぷりは半端ではない。

あまりのすごさに、白雪姫がかわいいのか、かわいくないのかわからなくなるほどだが…これが不思議なことに、見ているとその眉毛がとてもチャーミングに見えるのだ。真っ白い肌に真っ黒い眉、そして潤んだ瞳をした白雪姫の純真さが眉毛からにじみ出てくるようだ。

ターセムの映像は、かなり独特な雰囲気を持つのだが、ジュリア・ロバーツ扮する鏡の女王が魔法の世界へ行くシーンはとても美しい。あの有名な「鏡よ鏡…」というセリフとともに女王の体は鏡の中に吸い込まれ、魔法の世界へ…。そして水面から起き上がるように登場する鏡の女王…とても印象的なシーンである。ハリウッド映画にしてはめずらしく、アート系要素を醸し出すターセム監督作品。単なるグリム童話の映画化、と思ったらもったいない。その不思議な映像美をぜひご堪能あれ。

そして、本作の衣装を担当したのは、アートディレクターの石岡瑛子。マイルス・デイヴィスのアルバム「TUTU」のジャケットデザインでグラミー賞を受賞。1992年公開フランシス・フォード・コッポラ監督『ドラキュラ』でアカデミー賞デザイン賞を受賞。2008年北京オリンピック開会式で衣装デザインを担当した。その石岡瑛子の遺作となったのが、本作『白雪姫と鏡の女王』、残念ながらオスカーは逃したが、本作でもアカデミー賞衣装賞にノミネートされた。

■白雪姫と鏡の女王（2012）
監督：ターセム・シン
脚本：マーク・クライン、ジェイソン・ケラー
原案：メリッサ・ワラック
原作：グリム童話『白雪姫』
衣装：石岡瑛子
出演：ジュリア・ロバーツ（深見梨加）、リリー・コリンズ（小松未可子）、アーミー・ハマー（玉木雅士）、ネイサン・レイン（岩崎ひろし）ほか。
『白雪姫と鏡の女王』DVD&Blu-rayはハッピネットより絶賛発売中。

■あらすじ
18歳になり美しく成長した白雪姫（リリー・コリンズ）は、国王である父を亡くした後、強欲な義母である女王（ジュリア・ロバーツ）によってお城の中に幽閉されていた。金遣いの荒い女王のせいで王国は破産寸前。女王は隣国のリッチでハンサムな王子と再婚して財政難を乗り切ろうとするのだが、王子が恋に落ちたのは、白雪姫だった。怒った女王は白雪姫の殺害を命じる。なんとか森に逃げ込んだ白雪姫は、偶然出会った7人の小人のギャング団に仲間入りし、様々な知恵や戦術を教わる。そしていよいよ女王に逆襲する時がやってきた！果たして白雪姫は王国を取り戻し、王子と結ばれるのか！？

ターセム・シン監督作品、ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ主演『白雪姫と鏡の女王』は、明日2月20日よる9時からNHKBSプレミアムシネマにて放送。Huluでも（字幕版・吹替版）版で配信中。

◇NHKBSプレミアムシネマ
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