草彅剛主演「嘘の戦争」最終回視聴率11.6%で有終の美を飾る!第10話ネタバレあらすじと関連動画

2017年03月15日12時30分ドラマ
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30年前一家惨殺事件で一人生き残った浩一(草彅剛)と一家殺害を命じた二科興三(市村正親)の最終対決!謝罪を要求する浩一に最後まで抵抗する興三!浩一は最後の手段、楓(山本美月)に手を掛けた!?全10話視聴率2ケタキープで有終の美を飾ったフジテレビ「嘘の戦争」最終回は14日放送された、FOBにて全話見逃し配信中。

初回視聴率は11.8%、第2話12.0%、第3話11.3%、第4話11.1%、第5話11.5%、第6話10.3%、第7話10.9%、第8話11.5%、第9話10.5%、そして最終回はウラでWBC日本vsキューバ(TBS)が放送されていたにもかかわらず、11.6%という高視聴率をたたき出した。全10話通して一度も1ケタになることなく、有終の美を飾った。

落語家・立川談志は「落語は人間の業の肯定」という名言を残したが「嘘の戦争」はその「人間の業」の美しさ、尊さ、そして醜さをリアルに描いたドラマだった。主人公・一ノ瀬浩一(草彅剛)は30年前、目の前で家族を殺され自身も瀕死の重傷を負わされた。大人になり凄腕の詐欺師となって戻ってきた浩一は、家族を奪った関係者全員に復讐する…という物語。

金、地位、名誉といった人間の欲を剥き出しにした人間たちに、浩一は怒りそして正義の鉄拳を振るった。浩一は一人ずつ復讐を遂げながら涙を流す。その涙は悔しさ、悲しさと同時に浩一の心の中に蓄積された「憎しみ」が涙とともに浄化されていった。一ノ瀬浩一という非常に難しい役を、草彅剛は見事にこなした。それが視聴率に反映されたのではないだろうか。

SMAPという肩書きが取れ、草彅剛はまた一段と大きくなったように見える。もうアイドルであり続ける必要はない。今後も貪欲にさまざまな役をこなしてほしい。善人もいいが、極悪非道な草彅剛も見てみたい…と思うファンも少なくないのではないだろうか。

■最終回(第10話)ネタバレあらすじ
二科家の反撃、仲間の裏切りによって警察から追われる身となった浩一(草彅剛)。しかし浩一は更なる反撃に出た。百田(マギー)とカズキ(菊池風磨)の裏切りで大切な二科興三(市村正親)が罪を告白したテープを失ってしまった。しかし三瓶(大杉漣)は浩一の父から、事件被害者の解剖報告書を託されていた。「万が一私になにかあったときは、これを警察に…」そう言われていたが、三瓶は自分の家族を守るため、それを公にすることができずにいた。

そのことを悔いている三瓶は、今度こそ浩一の力になりたいと全面協力を申し出る。解剖報告書とともに、自分が証言すると言ってくれた。

浩一は新たな攻撃を二科家に仕掛ける。公の場で興三に事件のあらましを告白、そして謝罪するよう要求。しかし二科家はそれを拒否した。なぜならば、二科コーポレーションが開発中の医療機器設計図を浩一サイドが盗み出したことが発覚したからだ。

盗み出したのはカズキ(菊池風磨)で百田(マギー)から命令されてのことだった。カズキは「二科家を脅すより設計図を売ったほうが何億にもなると百田から言われた」と打ち明ける。浩一にとって二科家の復讐は金の問題ではなかった。

浩一は改めて隆(藤木直人)に連絡し、謝罪しなければ設計図を売り飛ばすと脅す。謝罪すればデータは返すというので仕方なく興三と隆は浩一に指定された場所へ向かう。

廃墟になったビルの一室。そこにはモニターが設置されていた。映し出されたのは手足をしばられた楓(山本美月)。浩一は謝罪しなければ楓を拘束している小屋ごと爆弾で吹き飛ばすと脅す。

一番大切な楓を人質にされ、興三は謝罪に同意した。浩一はそれをネット動画で配信。しかし興三は30年前の事件は自分ではなく部下が勝手にやったことと言った。最後の最後まで嘘をつき続ける興三に、浩一は最後の一手を打った。

興三と隆の目の前で中に楓がいる小屋を爆破。炎に包まれる楓の映像を見せつけられた興三は絶叫し泣き崩れる。浩一は「これがオレが30年前味わった地獄だ」と興三に言った。

何の罪もない楓を殺したと隆は浩一を責める。しかしあの映像はフェイクで、楓は無事だった。興三を騙すためにあんな大がかりな仕掛けをするのかと呆れた隆。その矢先、パトカーが周囲を包囲し警察が押し寄せてきた。

逃げる浩一は崖っぷちに追い詰められる。突如現れた晃(安田顕)が浩一に体当たり。浩一の腹にはナイフが突き刺さっていた。激しい出血とともに崖に落ちた浩一。断崖絶壁、海に落ちた浩一はそのまま行方をくらませた。あれだけの重傷で生きているはずはない…隆はそう呟いた。

一週間後。拘置所にいる晃に面会に行く隆と楓。隆は晃に「いつから浩一とグルだったんだ?」と問う。晃が浩一を刺したのが芝居だったと隆は見抜いていた。晃は30年前の罪を償うことができなかったから、これぐらいしかできなかったと告白した。

空港出発ロビーには隆がいた。そこにやってきた浩一。約束通り設計図データを隆に返した。「復讐にとらわれた一ノ瀬浩一はもういない」と言って去って行った。

残されたハルカは、浩一に置いて行かれてしまったとショックを受ける。すると百田が飼っているオウムが「チャオプラヤ」と言い出した。それを聞いたハルカは笑顔になり「浩一が居場所を残してくれた!」と大喜び。チャオプラヤとはタイにある川の名前だった。

フジテレビ3月14日(火)「嘘の戦争」最終回(第10話)を放送。出演は草彅剛、藤木直人、水原希子、菊池風磨(Sexy Zone)、マギー、姜暢雄、大杉漣、山本美月、安田顕、平岳大、市村正親ほか。番組公式Twitterアカウントは「@usonosensou_ktv」。FOBにて全10話見逃し配信中。

フジテレビ「嘘の戦争」番組公式サイト
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