「オクニョ 運命の女(ひと):豆知識」悪女ナンジョンが狙う“貞敬夫人”って?内命婦と外命婦も解説

2017年04月07日23時13分ドラマ
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イ・ビョンフン監督の最新作「オクニョ 運命の女(ひと)」(獄中花)に登場するチョン・ナンジョは歴史に残る三大悪女の1人!元妓生だった彼女はユン・テウォンの側室からやがて貞敬夫人(チョンギョンプイン)に任命される!今回は、この“貞敬夫人”について紹介しよう!ドラマの予告動画はHNKBSプレミアム番組公式サイトにて視聴できる。

朝鮮王朝は科挙という採用試験に合格した者が官職(文官と武官)に就いた。そして、王族と官職についた官吏は正一品~従九品まで18等級に分けられた官位が与えられていた。(数字の小さい方が高い等級)詳しくは【朝鮮王朝豆知識-◆官職の品階 】参照。官吏になれるのは男性だけだが、女性にも官位があり、官位が与えられる女性は「内命婦」と「外命婦」に分かれる。

■内命婦(ネミョンブ)
宮廷、つまり王に仕える宮女たち。宮女を取仕切るのは王妃の務めで、正一品~従九品までこちらも18の等級に分けられていた。数字の小さい方が高い等級で、王の側室は正一品~従四品。詳しくは【朝鮮王朝豆知識-◆宮女の身分】参照。

■外命婦(ウェミョンブ)
王妃の母、王女、庶女(側室の子)など王族の女性や、原則高官の妻にも同じ官位が与えられ、内命婦に対してこうした女性が外命婦に属した。こちらも正一品~従九品まで18の等級に分けられており、正・従一品のどちらかを授かった妻を特別に“貞敬夫人”と呼んだ。つまり、“貞敬夫人”は民間の妻での最高位。詳しくは【朝鮮王朝豆知識-◆外命婦】参照。

歴史にのこる鄭蘭貞(チョン・ナンジョ)は妓生出身(身分は奴婢)で側室だったが、文定王后の実弟の尹元衡(ユン・ウォニョン)の側室となり、二人で共謀して正妻を毒殺、正妻の座に就き、ついには“貞敬夫人”に任命されたのだ。そんな彼女を後の世では三大悪女の1人とした。詳しくは、【三大悪女】の「女人天下」チョン・ナンジョンで詳しく解説。
さあ、このあたりをドラマではどう描くのか?

kandoratop【作品詳細】【「オクニョ」を2倍楽しむ】

NHKBSプレミアム|韓国ドラマ 「オクニョ 運命の女(ひと)」
 2017.04.02スタート 毎・日21:00-22:00