ヴェネツィア映画祭で2冠、インド発の法廷映画『裁き』ポスター公開&予告動画で先取り!

2017年04月12日13時33分映画

第71回ヴェネツィア国際映画祭でルイジ・デ・ラウレンティス賞とオリゾンティ部門の作品賞に輝いたインド映画『裁き』が、7月よりユーロスペース他にて全国順次ロードショーとなるが、本日予告編がYouTubeで公開された。

『裁き』は、自殺を扇動する歌を歌ったという不条理な容疑で逮捕された歌手と、彼の運命を握る裁判官、検事、弁護士が織りなす法廷の攻防、そしてそれと並行する彼らの私生活を、独特の視点とカメラワークで描いた、異色の法廷劇。
監督は1987年生まれのインド人監督チャイタニヤ・ターム。ムンバイを拠点としながらもボリウッドとは一線を画し、独自のスタイルで作品を作り上げているインド新世代の旗手。米経済誌フォーブス「アジアのエンターテインメント&スポーツにおける30歳以下の30人」、米業界誌ハリウッド・レポーター「世界で最も将来が期待されている。
キャストにはヴィーラー・サーティダル、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギータンジャリ・クルカルニー、プラディープ・ジョーシーらが名を連ねる。

予告編にはカンブレがパフォーマンスを披露する場面や、裁判官、検事、弁護士が攻防を繰り広げるさま、そして彼らの私生活などが収録されている。

「裁き」は、7月より東京・ユーロスペースほか全国で順次ロードショー

ナーラーヤン・カンブレ、65才、歌手。罪状は自殺を煽る歌を歌ったこと―
裁きある下水清掃人の死体が、ムンバイのマンホールの中で発見された。ほどなく、年老いた民謡歌手カンブレが逮捕される。彼の扇動的な歌が、下水清掃人を自殺へと駆り立てたという容疑だった。不条理にも被告人となった彼の裁判が下級裁判所で始まる。理論的で人権を尊重する若手弁護士、100年以上前の法律を持ち出して刑の確定を急ぐ検察官、何とか公正に事を運ぼうとする裁判官、そして偽証をする目撃者や無関心な被害者の未亡人といった証人たち。インドの複雑な社会環境の中で、階級、宗教、言語、民族など、あらゆる面で異なる世界に身を置いている彼らのそれぞれの私生活と、法廷の中での一つの裁きが多層に重なっていき・・・。

■『裁き』
監督・脚本:チャイタニヤ・タームハネー プロデューサー:ヴィヴェーク・ゴーンバル
撮影:ムリナール・デサイ 編集:リカヴ・デサイ 音楽:サンバージー・バガト
出演:ヴィーラー・サーティダル、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギーターンジャリ・クルカルニー
プラディープ・ジョーシー
2014 年/インド/カラー/2.35:1/マラーティー語、ヒンディー語、英語、グジャラート語/116 分
原題:COURT/日本語字幕:小磯千尋
配給:トレノバ 後援:インド大使館

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