大ヒット『グッバイ、レーニン！』（2003）の監督・ヴォルフガング・ベッカーと主演・ダニエル・ブリュールが12年ぶりにタックを組んだ！かつて一世を風靡した天才画家カミンスキーと彼の伝記を書こうとする自称美術評論家の心温まる（？）ロードムービー！4/29公開『僕とカミンスキーの旅』予告動画は映画公式サイトで公開。

2003年公開『グッバイ、レーニン！』で一躍その名を世界中に広めたヴォルフガング・ベッカー監督。ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統合後のベルリンに暮らす主人公アレックス（ダニエル・ブリュール）とその家族に起こった悲喜劇を描いた物語で、本国ドイツではドイツ歴代興行記録を更新し（当時）、第53回「ベルリン国際映画祭」にて最優秀ヨーロッパ映画賞（嘆きの天使賞）をはじめ、さまざまな賞を受賞した。日本では2004年公開、もちろんこの話題作は大ヒットとなった。

本作のヒットにより、主演のダニエル・ブリュールは一気に知名度を上げ、世界を股に掛けて活躍するようになった。2004年にはジュディ・デンチ×マギー・スミス主演『ラヴェンダーの咲く庭で』（イギリス）、2006年には『サルバドールの朝』（スペイン）の主演を勤めたダニエル。2007年にはハリウッドにも進出、マット・デイモン主演の人気シリーズ『ボーン・アルティメイタム』、2016年にはマーベル・コミック、アベンジャーズシリーズ『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』にも出演している。

『僕とカミンスキーの旅』で伝説の天才画家・カミンスキー（架空の人物）を演じるのは『007』シリーズのミスター・ホワイト役で知られるイェスパー・クリステンが出演。さらに、カミンスキーのミューズ、テレーゼを演じるのはチャーリー・チャップリンの愛娘で女優のジェラルディン・チャップリン、豪華俳優陣による奇想天外なロードムービーである。

本作の見どころは、主人公で無名の美術評論家セバスティアン（ダニエル・ブリュール）が伝説の天才画家のカミンスキー（イェスパー・クリステン）との珍道中。セバスティアンはカミンスキーの伝記を書いて一山当てようとしているのだが、カミンスキーはそれを見透かしてか、無理難題をセバスティアンにふっかける。盲目になったはずなのに、まるで見えているように振る舞うカミンスキー。ボケたフリ（？）をしてセバスティアンの下心を手玉にとる、そんな2人のやり取りがなぜか微笑ましくもあり、おかしくもありの珍道中である。

【僕とカミンスキーの旅】（2017）
監督・脚本：ヴォルフガング・ベッカー
共同脚本：トーマス・ヴェントリッヒ
原作：ダニエル・ケールマン『僕とカミンスキー』（株式会社三修社刊）
出演：ダニエル・ブリュール／イェスパー・クリステンセン／アミラ・カサール／ドニ・ラヴァン／ヨルディス・トリーベル／ジェラルディン・チャップリンほか。
4月29日（土）よりYEBISU GARDEN CINEMAを皮切りに順次全国公開

■あらすじ
31歳、自称美術評論家のセバスティアン（ダニエル・ブリュール）はうだつの上がらない毎日を送り、とうとう居候させてもらっている彼女の家からも追い出される。一山当てて美術界に名を馳せようと美術史上の生きる伝説、天才盲目画家・カミンスキー（イェスパー・クリステンセン）の伝記を書こうとアポなし突撃取材を試みる。

1920年代にポーランド人の母とともにパリに渡ったカミンスキーは、その後マティスの弟子になりピカソにも一目を置かれる存在になる。1960年代にはアメリカに渡り一気にポップアート界に君臨、時代の寵児ともてはやされたのだが、ある日を境に表舞台から姿を消し、スイスで隠居生活に入っていた。

セバスティアンは85歳になったカミンスキーのもとを訪れ、持ち前の図々しさを発揮。言葉巧みにカミンスキーを拐かし、かつてカミンスキーの恋人だったテレーゼ・レッシングを訪ねる旅に出る。

31歳無名の美術評論家と85歳少々ボケが入っているかつての天才画家、2人が繰り広げる旅の結末は…。

2017年4月29日（土）YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次ロードショー『僕とカミンスキーの旅』。監督・脚本：ヴォルフガング・ベッカー（『グッバイ、レーニン！』）。出演：ダニエル・ブリュール／イェスパー・クリステンセン／アミラ・カサール／ジェラルディン・チャップリンほか。予告動画は映画公式サイトにて視聴できる。

◇4月29日公開『僕とカミンスキーの旅』公式サイト