全国から1500名のファン集結!hide Memorial Day 2017ライブレポ!夏フェス・第1弾ラインナップ発表も!関連映像

2017年05月03日01時48分音楽

2017年5月2日、『hide Memorial Day 2017』が開催され、川崎のCLUB CITTA’は会場に集まった約1500名のファンの熱気に包まれていた!オフィシャルレポートが到着したので写真と一緒にご紹介、Youtubeには1月にリリースしたライブムービーの『hide 3D LIVE MOVIE”PSYENCE A GO GO”〜20YEARS from 1996〜』のダイジェスト映像が公開されている。

19年前、1998年のこの日、日本のロックシーンを変えたといわれるミュージシャンhide(X JAPAN、hide with Spread Beaver、zilch)の突然の訃報に、日本中が大きな衝撃と悲しみに包まれ、葬儀には5万人のファンが訪れた。それから、毎年、5月2日には日本のみならず世界各国からhideを慕う多くのファン同士が集まれる場として、「hide Memorial Day」と銘打ったイベントが開催されてきた。
一周忌の1999年には西武ドーム、hide生誕の地である横須賀に期間限定でオープンしたhide MUSEUM(2000年〜2005年)でも開催が続けられ、節目となる13回忌はhideの葬儀が行われた東京・築地本願寺で法要と一般献花式が行われ3万5千人が花をたむけた。場所は変わっても、毎年、ここに来れば、たくさんの仲間たちに会える。そんな約束の場所として、「hide Memorial Day」は19年間、多くの人たちの想いを一つにしてきた。

毎年、hideをより身近に感じてもらえるように、趣向を凝らした企画で開催されるこのイベント。今年は二部制で、hideの軌跡を辿る映像作品を上映。一部はこの日のために編集された約120分のライブダイジェストフィルム『hide FILM ALIVE』、二部はhide初のドキュメンタリー映画「hide 50th anniversary FILM JUNK STORY」が映画館さながらの大画面で上映された。

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ステージの中央には、マイクスタンドとhideが実際にステージで使用していた機材が置かれている。その周りに、hide愛用のギター・コレクションがずらり。
hidehideの愛器として有名なイエローハート(黄色のボディに赤いハートをあしらったデザイン)のhideモデルギターをはじめ、前持ち主がモトリー・クルーのミック・マーズだったという主にhideがレコーディングに使用してきた歴史的にも非常に貴重なギブソン・レスポールも特別展示された。マイクスタンドの足元や後ろには愛用していた機材が置かれ、hideがステージに上がる直前に、決まって口にしていた喉の薬や、ミント(hideの通称=”辛いの”)までもがセッティングされ、今まさしくそこにhideが立っているような空間だ。

その左右には、X初期から年代を追って、カラフルなステージ衣装が展示されている。「ヴィジュアル系の生みの親」と称されるhideのアーティスティックな感性は、彼がこだわり抜いて制作したこれらの衣装からも如実に伝わってくる。花畑を彷彿するような華やかな花に囲まれた祭壇のようなステージには、大型スクリーンが設置され、観客はスクリーンの映像に映る衣装やギターたちを、実際に目の前にして、同時に楽しめるようになっていた。

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第一部の「hide FILM ALIVE」は、hideの赤ちゃんの頃の写真からスタートした。約120分のこの映像は、ミュージシャンhideの活動を年代順に追体験できるように、この日のために新たに編集されたhide Memorial Day会場でのみ上映される特別映像である。画面は、1993年東京ドームでの「HIDEの部屋」の映像に変わる。X JAPANライブ中のソロコーナーでhideの魅力の真骨頂ともいえる。裸の女性たちがエロティックなダンスでhideに絡むパフォーマンスは、当時のロックシーンでは想像できない斬新なアイデアの固まりで、彼の奇想天外な感性と実験的なパフォーマンスが凝縮されていた。画面は同年1993年に原宿交差点で行われたソロ・デビュー発表イベントの映像になり、ソロ・アーティストhide誕生の瞬間を映し出す。

そして、画面は初のソロ・ツアー「HIDE OUR PSYCHOMMUNITY〜hideの部屋へようこそ」のライブ・シーンへと続いていく。この頃になると、川崎の会場に集まった観客は実際のライブを観ているかのように、身体を動かし、画面のhideに黄色い声援を送っている。音響や照明は実際のコンサートと同じ迫力で展開されており、hide人形を振っているファンも見うけられた。

94年、95年の「HIDEの部屋」(X JAPANライブ)〜セカンド・ソロ・ツアー「PSYENCE A GO GO」〜96年の「HIDEの部屋」(X JAPANライブ)とテンポの速い楽曲が続いた後、97年にhideプロデュースで開催されたhide presents MIX LEMONeD JELLY ALL NITE CLUB EVENTの様子が映し出された。派手な衣装に身を包んでステージ狭しと飛び回るライブ映像の後に、迷彩のつなぎに黒ニットの目出し帽をかぶってDJをする姿は、同一人物とは思えないほどのギャップであるが、この振り幅の大きさこそがhideの大きな魅力。

自分のアンテナに触れた新しいこと、楽しいこと、面白いことをとことん追求し発信する彼が企画したこのイベントの精神は今でも受け継がれ、今年の8月5日には『hide presents MIX LEMONeD JELLY 2017』(会場:新木場STUDIO COAST)の開催が決定しており、この日、第1弾ラインナップも発表された。

さらに、hideが海外での活動を意識して結成した多国籍バンドzilch、hide with Spread Beaverのミュージックビデオが流れ、おなじみの「ROCKET DIVE」ではピンク色のテープが会場を舞い、ファンの盛り上がりも最高潮。
歴代のメモリアルイベントを映像で振り返りながらhideへのメッセージが流れて、第一部は終了した。

第二部は、一部とはうってかわり、観客は上映されている映画を食い入るように見つめている。hideの生誕50周年を記念して制作され、全国の映画館、海外でも上映された「hide 50th anniversary FILM JUNK STORY」が特別再上映された。この作品は、hideの音楽・人間性・精神性を巡った台本のないドキュメンタリー映画。画面に登場してhideを語る人々の言葉を、映像を見つめる一人一人がじっくりと噛みしめているようである。多分、多くの観客は既にこの映画を見ているとは思うが、大きな画面でたくさんの仲間と一緒に見ると、また違う新たな発見があったに違いない。

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そのほか場内には様々な表情のhideフォトパネルが展示されており、hideへのメッセージを書き込んだシールが貼れるメッセージボードも設置されたほか、会場2階ではカラオケJOYSOUD presents 『KARAOKE GIG~hideの部屋へようこそ~』 も開催され、来場したファンがhideの歴代の名曲をステージで熱唱するなど、会場中が1日を通してhide一色のたくさんのお楽しみであふれていた。

永眠後、19年目をむかえた今年、hideの夏フェス『hide presents MIX LEMONeD JELLY 2017』の開催や、1996年hideが立ち上げた『LEMONeD SHOP』が大阪に2号店がオープンするなど、hideの想いは継承され続け、hideを愛する人、影響を受けた人は、今もなお後を絶たない。

来年2018年は、hideが空に旅立って20年という大きな節目となるメモリアルイヤー、様々な企画が展開される予定。

hideが紡ぎ出すストーリーは、彼が発散していた熱をそのままに、今も現在進行形で続いているのである。 (文:大島暁美)

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