「イ・サン」最終回考:ラストに登場する世子は?最終回のその後は<クルミ>へ!

2017年07月04日12時56分ドラマ
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繰り返し放送されてもまた見たくなるイ・ビョンフン監督の大ヒット史劇「イ・サン」!最終回に登場した世子って誰?最終回のその後は?といった疑問を解決!見逃した方やもう一度視聴したいと言う方はU-NEXTにて全話配信中だ。
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■最終回の舞台は?
さて、気になる最終回は、時は流れて1800年、正祖24年。世子の教育係のチョン・ヤギョンと世子とのほほえましい場面や、懐かしいチビ・サン(パク・チビン)や、名君、英祖王(イ・スンジェ)も回想シーンで登場する。その他にも美しいヒョイ王妃や、貫録たっぷりのサンの母恵慶宮(へビン)も登場した。
テスのおじタルホ夫婦のその後や、テスの今、ホン・グギョンを懐かしむシーンも用意されている。
もちろん図画署のみんなのその後なども丁寧に、そして愛情深く描かれているのでお見逃しなく。

■世子、いきなり登場したのはクルミの父王!
最終回でいきなり世子が登場しサンとソンヨンの子どもが生きていたの?と驚いた方も多いだろうが、残念ながらその子はサンとソンヨンの子供ではない。

ドラマではソンヨン一筋だったサンだが、実在の正祖は孝懿王后・金氏をはじめ宜嬪・成氏、綏嬪・朴氏、元嬪・洪氏、和嬪・尹氏の5人の夫人との間に4人の子どもを設けた。
孝懿王后と元嬪・洪氏からは子供が生まれず、他の夫人から計4人(2男2女)が生まれた。

最終回で世子として登場しているのは、宜嬪・成氏(ソンヨン)が亡くなった後、迎えた綏嬪との子・純祖。この王妃も、気立ての優しい側室の鏡と称された人物で、孝懿王后(ヒョイ王妃)との関係もよく、何事にも控えめで質素な人物として知られている。こちらの朝鮮王朝系図を見てみよう。純祖は、正祖亡き後幼くして第23代王になるのだが、この純祖こそが、「雲が描いた月明り」でパク・ボゴム扮する世子の父王(キム・スンス)だ。これについては「雲が描いた月明り」時代背景①で詳しく紹介。

■最終回のその後
正祖は後の世にも名君として伝わっているが、死の間際の次代への引継ぎに失敗した。イ・サンが死の床に就いた1800年6月、世継ぎはわずか10歳ほどの純祖。わが子を心配した正祖は、死の間際にキム・ジョスン(金祖淳)という側近に後見人を頼んだ。ところがこのキムが食わせ物!わが娘を幼い王に嫁がせ、貞純王后の垂簾聴政が1804年に終わるや、臣下である自らの一族が権力の一切を握る「勢道政治」を始めてしまった。その結果、朝鮮は、「安東金氏」による勢道政治が続くことになる。(詳しくはコチラで紹介)

そして安東金氏が絶対権力を握った時代を舞台に、純祖の息子で世子ヨンと架空の男装のヒロインを主人公にしたラブコメ史劇が、“クルミシンドローム”を巻き起こした「雲が描いた月明り」なのだ。同時代のドラマには他にも「チャクペ‐相棒‐」であり「Dr.JIN」なのだ。キム・ジェジュン(JYJ)が演じた悲劇の人・ギョンタクは「安東金氏」一族なのだ。

ナビコンの「2倍楽しむ」コーナーは、ドラマのあらすじや見どころ以外にも、時代背景やロケ地、人物紹介などの豆知識を紹介しているので参考にどうぞ。([ 2倍楽しむ ]コーナー一覧

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