【試写感想】満島ひかり×永山絢斗 今夏一番の話題作!映画『海辺の生と死』あらすじ、見どころと予告動画

2017年07月25日16時30分映画

作家・島尾敏雄と妻・ミホの出会いを描いた『海辺の生と死』が実写映画化!満島ひかりが歌う美しい島唄に酔いしれ、美しい奄美の自然を舞台に満島ひかりと永山絢斗が愛を確かめ合う衝撃の話題作、7月29日より新宿テアトルほか全国順次公開される『海辺の生と死』をひと足先に試写したので見どころとあらすじをご紹介、予告動画は映画公式サイトにて視聴できる。

満島ひかり、永山絢斗、今一番話題のカップルが主演を務めたのが29日より公開『海辺の生と死』。作家・島尾敏雄と妻・島尾ミホの出会いを描いた物語で、原作は妻・ミホが書いた同名小説(中公文庫刊)。第2次世界大戦末期の奄美カゲロウ島を舞台に、若き2人が愛を貫こうとする物語。

通常、よっぽどの話題作でもないかぎり立ち見などでないマスコミ試写で連日立ち見状態だった『海辺の生と死』。決して派手な大作ではないが、マスコミや映画評論家たちの注目度は高く、今夏一番の話題作といっても過言ではない。

■美しい島唄に酔いしれる
この映画の見どころは、劇中で満島ひかりが歌う島唄の数々。奄美独特のイントネーションと方言で字幕スーパーがなければ何を歌っているのかわからないのだが、満島ひかりの歌声を聞いているだけで心が浄化されるような心持ちになる。

さすが元Folder…と言いたいところだが、そんなことをすら感じさせない。女優ではなく一人の人間として満島ひかりが歌う島唄に生命を感じるのだ。この歌を聴くだけでも本作を観る価値は十分ある。

■満島ひかり×永山絢斗熱愛中!?
『海辺の生と死』の共演がきっかけで交際スタートしたと言われている満島ひかりと永山絢斗。実際のところどうなのかわからないが、本作では命懸けで愛を確かめ合う男女を演じている。これだけ情熱的な演技をするのなら、プライベートにも影響を及ぼしても致し方ない…と思えるほど、本作は情熱的だ。

多分、戦前戦後の日本において男女交際(しかも兵隊)というのは決して情熱的な行為は許されなかっただろう。禁じられたからこそ燃え上がる2人の愛を満島ひかりと永山絢斗が体当たりで演じている。

米軍からの攻撃が続く中、明日は死ぬかもしれないというギリギリの精神状態の中で、トエ(満島ひかり)と朔(永山絢斗)の愛はエロスではなくまさに「生」と「死」なのだ。

たとえゴシップ的な興味で見に行ったとしても、観客は見終わった後の余韻に打ちひしがれるだろう。

【海辺の生と死】(2017)
監督・脚本:越川道夫
原作:島尾ミホ『海辺の生と死』(中公文庫)/島尾敏雄『島の果て』ほかより
出演:満島ひかり/永山絢斗/川瀬陽太/川瀬陽太/井之脇海/泰瀬生良/津嘉山正種ほか。
映画『海辺の生と死』は7月29日(土)より新宿テアトルほか全国順次ロードショー。

■あらすじ
昭和19年、太平洋戦争末期の奄美カゲロウ島。教員の大平トエ(満島ひかり)
はいつものように子どもたちと歌いながら峠の道を歩いている。しかしその先を兵士たちが閉鎖しており、明日以降この道は通ってはならぬと命じられる。

この島に駐屯する隊の隊長・朔(永山絢斗)はいつの間にか、子どもたちと仲良くなっていた。朔は軍歌ではなく子どもたちが歌う島唄を覚えたいとトエに言う。

トエの父が所蔵する書籍を借りたいと朔から頼まれたトエ。それを機に、2人の仲は急速に親しくなる。村人たち、兵士たちの目をかいくぐって密会を重ねるトエと朔。そんな2人の慎ましやかな幸せは長くは続かなかった。朔たちの隊に出撃命令が出たのだが…。

7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国順次公開 映画『海辺の生と死』。作家・島尾ミホと島尾敏雄の衝撃的な出会いを描いた物語。出演:満島ひかり/永山絢斗/川瀬陽太/井之脇海/津嘉山正種ほか。

7月29日公開 映画『海辺の生と死』公式サイト