WOWOW「予兆 散歩する侵略者」9/11夏帆、染谷将太、黒沢清監督登壇完成披露試写会&舞台挨拶オフィシャルレポ!

2017年09月12日09時48分ドラマ

現在大ヒット公開中の映画『散歩する侵略者』のスピンオフドラマとして、WOWOWで9月18日(月・祝)にスタートする「予兆散歩する侵略者」(毎週月曜深夜0時~ 全5 話※第1話無料放送)の完成披露試写会が9月11日(月)に東京のスペースFS汐留で行われ、キャストの夏帆、染谷将太、そして映画版と同じくメガホンをとった黒沢清監督が参加した!オフィシャルレポートが到着したのでご紹介、予告動画は公式サイトで公開中だ。

劇作家・前川知大率いる劇団「イキウメ」の人気舞台を原作にした映画『散歩する侵略者』の黒沢監督が、『リング』などで知られる脚本家・高橋洋と『蛇の道』以来約19年ぶりにタッグ。『散歩する侵略者』のもう一つのエピソードとして、映画版とは違う新たなキャストで異色の侵略サスペンスを描き出す。

東出昌大演じる真壁司郎から地球侵略を告げられる山際悦子役の夏帆は、念願の初黒沢組。「とにかく緊張していました。ずっと憧れていて参加するのが目標でもあったので、撮影初日は自分でもしっかりしろ!と思うくらいフワフワ。緊張感があっても委縮することもなく、気持ちのいい現場でした」と回想。山際悦子の夫で臨床工学士の辰雄役で、映画『リアル~完全なる首長竜の日~』以来黒沢組2度目の染谷も「久々の黒沢組はやはり楽しかったです」と声を弾ませ、「しかも収録時間も毎回早く終わるので、毎日家で晩御飯を食べることができました」と健全なスケジュールでの撮影を告白した。

これには夏帆も「3週間で撮り切ると聞いたときは、眠れないなと思いました。でも現場に入ったら家で晩御飯が食べられました(笑)。こんな現場があるんだ!と驚きました」とうなずくと、黒沢監督は「いや、社会人として当たり前ですよ。それが普通だと思います」とはにかんだ。

1カット撮影で長回しシーンがあるなど独特なスタイルを持つ黒沢監督だが「現場でやりにくいと思ったことないです」と染谷がいうと、夏帆も「現場で監督の演出意図がわからないと悩むことはなかった。すべてわかりやすく丁寧に説明してくれた。私は悩むタイプですが、それがなかったのは黒沢監督の演出意図が的確だったから」と黒沢監督の確たるヴィジョンに敬服。また黒沢監督は、「すべて自然の風で揺れていて、最後の方は奇跡的なカーテン演出もあります。スタジオのセットではこうはいかなかったはず。誰も予想しない形で即興的にカーテンが参加してくれました」と撮影秘話を明かした。

さらに「夏帆さん、染谷さん、東出さんの3人が良くついてきてくれたなと思う。説明をするとたちどころにスイッチが入って、やればやるほどにレベルが上がる。よくここまでハイレベルな鬼気迫る演技ができるものだと感心しました」と俳優陣の熱演を絶賛していた。

今回、登壇は叶わずだったが、作品にちなみ、東出から「どの概念を奪われたら嫌か」という質問が届いた。東出自身の「苦しみの概念」という返答に、「ストイックですね」と一同反応。夏帆の「食べるのが好きなので、味覚」と回答に、黒沢監督から「それ以外の概念はなくなってもいいということ?」と確認が入ると、「そういわれると、嫌ですね…」と難問に困る場面も。

同じ質問に染谷は「人間という概念は奪われたくない」、黒沢監督は「映画という概念は奪われたくないが、それも全部奪われた状態で映画というものを見てみたい気もする」と概念剥奪に興味津々だった。

最後に染谷は、これからの放送に向けて「第1話は予兆の予兆。これからじわじわ侵略が続き、面白い方向に転がっていきます」とアピールすると、夏帆も「自信を持って面白いといえる作品。2話からもぜひ楽しんでください」と語りかけた。

そして黒沢監督は「映画版だけで終わらせるのはもったいないと始まった企画。設定は映画と同じながらも、映画で描かれた同じ時間軸の中で、隣町では一体何が起きているのかを描いた」とドラマ化の意図を明かし「何かが起こる“予兆”がだんだんと実体化していく。確実に“予兆”が現実のものとなっていき、どういう危機が訪れるのかハイレベルな緊張シーンが続くドラマになりました」と自信をのぞかせた。

「予兆散歩する侵略者」は、9月18日(月・祝)WOWOWプライムにて放送スタート。
毎週月曜深夜0時~(全5話)第1話無料放送、毎週木曜深夜0時WOWOWメンバーズオンデマンド先行配信中!

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