錦戸亮が容姿・学歴・収入ともに申し分ないが、仕事のできない“お荷物社員”な夫で主演し、その愛妻役で松岡茉優が共演した日本テレビ「ウチの夫は仕事ができない」の最終回（第10話）が16日（土）放送した！見逃した方のためにネタバレあらすじを紹介、Huluでは全話好評配信中だ。ドラマのブルーレイ＆DVD-BOXが来年2月21日（水）発売され、合計20名にプレゼントキャンペーン実施中。締め切りは9/23（土）まで。詳細はコチラ

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■錦戸亮の10分スピーチで訴えた父親の育児参加
司と沙也加夫妻の愛息誕生もあった最終回。一番の見せ場は終盤の錦戸の10分スピーチだった。ちょっぴり頼りなさそうに話すつかぽん、その姿を涙で見つめるさーや（松岡茉優）。長回しのカメラが小林夫妻の仲良しぶりをたっぷり映してくれた。

日本では少子高齢化をうけて内閣府では様々な少子化対策を講じており、ここ数年「働き方」が世間の大きな関心事になっている。しかし、劇中で司も話したように、子育て世代にとっては日本の働く環境が改善されているとは思えない。男性が育児休暇をとるだけでニュースになるのだから、夫が子育てに参加したくともそうできない社会風潮が今なお色濃く残っている。共働き夫婦や親の介護などがある場合、当然そのしわ寄せの多くが妻側にかかって来る。沙也加は専業主婦で、むしろ育児に積極的に参加する夫を気遣っていたが、共働きなどの場合、これが夫婦げんかの種になることも多いはず。

世界では先進国の中でも多様な働き方をみとめている国がある。「世界一子供が幸せな国」と言われているオランダでは、「週3勤務」「週4勤務」という形がそれほど珍しくないようだ。これなら共稼ぎの場合、平日の休みを夫婦でズラして、父親も子どもと過ごす時間をつくることができる。（出典：日経CUAL「働き方先進国オランダ　子育てと仕事の理想バランス」より）

このドラマは、仕事のできない夫を仕事ができるように育てる「旦那育成ドラマ」ではなかった。「男＝仕事＞家庭」に警鐘を鳴らすドラマだった。司は子育て期間を10年間と一応の区切りをつけて、これを諦めないでと父親たちに訴えたが、「子供を育てることは未来を育てること」という司の言葉を借りれば、「日本の父親は未来を育てることを放棄する」ことになってしまう。社会が働き方を変えないなら個々人で工夫するしかない。そうした声がいつか日本の社会でも働き方を変えていくかもしれない。

■妄想ミュージカルが現実に
本作の名物だった「妄想ミュージカル」。最終回はついに田所（タトコロ）とみどりの結婚式で実現した。参列者全員で踊り、錦戸や松岡らすっかりミュージカルになれた面々の中で、言い出しっぺである土方役の佐藤隆太の奇妙なダンスには大いに笑わされた。

■気になる視聴率
初回11.2％と好調な滑り出しを見せたものの、以降9.1％、8.5％、9.4％、8.0％、8.7％、8.5％、7.8％、7.3％と最終回前話まで、とうとう二ケタに戻すことはできなかった。しかし、特番などの多かった時期に、安定した視聴率をだした本作は、それだけドラマ視聴者にとっては満足のいくものだったのでは？最終回視聴率は8.0％だった。（数字はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区より）

■最終回（第10話）ネタバレ
沙也加（松岡茉優）の出産予定日が迫り、両親学級にも通い立ち会いを楽しみにする司（錦戸亮）。会社では大手自動車会社の社内イベントであるシイタケ狩りを担当。沙也加のアドバイスや司の豊富な知識もあってイベントは大盛り上がり。小さな仕事にも全力で向き合う姿に土方（佐藤隆太）は感心した。

シイタケ狩りが大好評だった会社から大規模なイベントも担当して欲しいと指名が入るが、プレゼン当日に沙也加が破水し、事情を知った土方の勧めでプレゼント同僚に任せて司は病院へ。母子ともに健康で、生まれてきた男児は“歩”と命名された。感動した田所（薮宏太）はその場でみどり（江口のりこ）にプロポーズ。

結局、大きな仕事はプレゼンで代役を務めてくれた同僚がそのまま担当することに。司が担当を外れたことを気にする土方だが、「今できる仕事を頑張ります」と一向に気にしていない司。土方も別居中の妻と和解したようで、子どもができたと司に報告するものの男が家庭と仕事の両立の難しさを口にした。

パパになった司は積極的に育児に参加し、昼休みも帰宅して沐浴させたりするほどの頑張りよう。そんな司をみて「本当はもっと仕事をしたいのに無理しているのでは？」と心配する沙也加。

その後、司は「男ってつらいよ」という企画を考え講座を開くことに。大きな仕事を逃したこと、深夜にその企画書を書いていたことを見ていた沙也加は「やりたい仕事を我慢しなくてもいいよ」と声をかけるが、司は「それでよかった」と答え、その講座には託児サービスもあるので沙也加にも来てほしいと頼んだ。

イベント当日。トラブルが発生して講師が来られないことに。土方の提案で司が自分の言葉で講師を務めることになった。沙也加が不安そうに見つめる中、司は講師不在となったことを詫び、事前に集めた育児と仕事の板挟みで苦しむ父親たちの声を紹介した。そして、そんな頑張る父親たちに伝えたいことを講師と何度も入念に打ち合わせしたといって、講師が話そうとしていた言葉を代弁した。
「10年後にはある程度の子育ては終わって仕事に専念できるでしょう。その頃には父親の膝や腕の中に小さなあの子はもういない…子育ての特別な10年間は死ぬまで忘れられない思い出がちりばめられている…あの子をぎゅっと抱きしめられる時間はとても短いです」と。

静まり帰った会場で司自身は自分の考えを続けた。
「仕事は生きていくために大切。男にとっては自分の存在意義を感じられるかもしれない。でも、親になって知ったはず。自分の命より大切な存在があるということ。子どもは未来に向かって羽ばたいていく。子を育てるということは未来を育てること。たった一度しかない人生を、立ち止まって考えてもいいんじゃないかな」と。

そして自分にも子供が生まれ、妻が仕事を頑張りたいのに無理をしているんじゃないかと心配していることを打ち明け、1年前の自分が「仕事ができない」と告白してからのことを話した。妻の助けで大きな仕事も任せられるようになったが、仕事より大切なものに気づいた。「僕の人生の中でどうしても家族が一番に来てしまう。仕事を一番に考えられない人間は、社会ではできない人と言われてしまうのかもしれない。だとしたら、僕は胸を張って妻に言います。『僕は仕事ができません』」と。沙也加は涙で司の話を聞き、会場は拍手が鳴りやまなかった。

夏になり、田所とみどりの結婚式を挙げた。同僚たちは結婚相手が司の姉だと知り驚き、幸せなふたりを前に黒川までが結婚したくなったと言い出し、沙也加に「ご主人、いい男になりましたね」となまめかしく司を褒めた。

小林家。「つかぽんのお嫁さんになれて、一番幸せ」という沙也加に司が優しくキス。「ウチの夫は頼もしくて立派な夫だ」今日も司のお昼は愛妻弁当で幸せに満ち足りている。

日本テレビ 新土曜ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」は毎週土曜日夜10時から放送。出演：錦戸亮／松岡茉優／佐藤隆太／壇蜜／薮宏太（Hey! Say! JUMP）／イモトアヤコ／江口のりこほか。番組公式Twitterアカウントは「@uchinootto_ntv」。番組公式Instagramアカンウントは「uchinootto_ntv」。主題歌はさだまさし作詞・作曲、関ジャニ∞が歌う「奇跡の人」、9月6日リリース予定。

◇日本テレビ新土曜ドラマ「ウチの夫は仕事ができない」番組公式サイト

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