大河ドラマ「おんな城主 直虎」第41話、出世への試練!?万千代(菅田将暉)が謎の男の教育係に?予告動画と40話ネタバレ

2017年10月14日10時30分ドラマ
©NHK

大河ドラマ「おんな城主 直虎」第41話、万千代(菅田将暉)が育成するのは謎の中年男!?家康(阿部サダヲ)から新たな試練を与えられた万千代は井伊に木材の切り出しを依頼するのだが…?大河ドラマ「おんな城主 直虎」第41話は10月15日(日)夜8時から放送、NHK総合、BSプレミアムでは夜6時から放送、予告動画は公式サイトで公開中。

前半戦は直虎にスポットライトを当て、そのカッコいい生き様を見てきたが、この大河ドラマ、登場人物それぞれが皆、カッコいい。第40話では特に、どこか対照的な描かれ方をする二人のカッコよさが引き立った。

大河まず一人目が家康。幼少期の“ぼんやり”の頃から描かれてきたキャラクターである。
城主になってからも、何を考えているのかいまいち読めず、そこに不気味さがあったのだが、幼少期から描かれているからこそ“本当に何も考えていないんでは…”と思ってしまうこともあった家康。しかし、実は誰よりも俯瞰して状況を見ていた。信長のような才能の無い自分には人こそ宝と語り、家臣をよく見て、さらには瀬名のこともしっかり考えていた。
この狸、知らぬ間にしっかり城主になっていたようだ。
信長、秀吉と渡った天下のバトンを最終的にガッチリとキャッチするのがこの男になる、ということに説得力を持てる見事な成長っぷり。長く、丁寧に描かれる大河ドラマだからこそ“家康やるじゃん”と感じられるかっこよさ、だった。

そしてもう一人、最高にかっこよかったのが万千代の父・源太郎である。これまで登場シーンは少なかったのだが、今回の第40話で一気に大河ドラマファンの心をわしづかみにしてみせた。
妻と義理の息子のことを心から愛し、そして誰よりもその能力を認めている。まさに父親の鑑のような存在とたった一言でわからせてしまったのだ。
松下の名を捨て、井伊を名乗ると勝手に決めた息子。松下にしてみれば裏切りともとれるその行為に対し、源太郎は“井伊を名乗ったとしても、万千代の父は私だ”と話すのだ。名前が何であれ、源太郎にとって万千代は最愛の息子に変わりない、と。
これまでに源太郎が万千代の父親として描かれたシーンは少ない。しかし、たったワンシーンで、これまで、しのと万千代と3人で家族として暮らしてきた背景が浮かび上がる、優しさと温かさがあふれ出したワンシーンだった。

大河ドラマだからこそ深く描ける人物がいる一方、長い時代、膨大な人数を描いているからこそ、視聴者が人物像を自由に膨らませて考えられる人物もいる。
その象徴的な二人が、非常に魅力的に描かれた、大河ドラマ「直虎」の魅力がギュッと詰まった第40話であった。

taiga■第40話 詳しいあらすじ
虎松(菅田将暉)は家康(阿部サダヲ)から「万千代」という名を与えられるが、井伊の家名を再び立てる代わりに草履番の役目を申し付けられる。松下の家の名を捨てたことに対する怒りの現れともとれるその申し付けだったが、虎松、否、万千代は“天下一の草履番になってみせる”とそれを受け入れるのだった。

一方、そんな万千代の想いを知らないしの(貫地谷しほり)は、万千代が松下の名を捨てたことに驚き、裏で南渓(小林薫)が根回ししていたと、怒りをぶつける。
また、万千代が井伊を名乗ることを納得できない常慶(和田正人)もまた浜松城を訪れ、松下でつとめるよう命じてほしいと酒井(みのすけ)を通じて家康に頼む。

直虎(柴咲コウ)は近藤(橋本じゅん)から万千代を使って「所領の安堵を願うつもりでは?」と詰め寄られる。井伊家の再興を望まない直虎は、万千代を説得するため浜松へ向かう…。

その頃、万千代は、万福(井之脇海)とともに慣れない草履番の仕事に悪戦苦闘していた。草履番の仕事の中でも何とか効率を見出し、価値を残そうと家臣の名を覚えたり、棚の設置を提案したりと仕事に精進していた。
そんななか、直虎は浜松城で万千代と対峙。二人の意見は真っ向から対立し、一向にらちが明かない。
それを見た家康は直虎を呼び、本心を明かす。万千代に井伊と名乗らせたのには3つの理由があると。
1つ目に、家康は直親を助けられなかったことを悔いていたから。2つ目に、瀬名(菜々緒)の願いを受け入れたかったから。そして3つ目に、井伊を名乗れば万千代に対する周囲の目が厳しくなり、万千代自身が大きく育つと思ったからだと話す。万千代は直虎によく似て、逆境であればあるほど力を発揮できるタイプであろうと。そういった万千代の活躍は必ず将来、家康にとってプラスになると考えたのだという。

家臣のことをよく見た、先々を考えた家康の考えに感銘を受けた直虎は、この主に万千代のことを任せても大丈夫だろうと、万千代に井伊の家名を継がせることを了承するのだった。

その後、直虎は松下の元へ謝罪に向かう。万千代が井伊の家名を使うことを許して欲しいと懇願する直虎に、しのは激怒するのだが、松下家の主人で万千代にとっての育ての父・源太郎(古舘寛治)は“たとえ井伊を名乗ったとしても、万千代の父は自分なのだから、彼の好きなようにさせてやりたい”と、井伊の家名を受け入れる決断をするのだった。

taiga■第41話 あらすじ
小姓になるための条件として草履番の後釜を育てることになった万千代(菅田将暉)と万福(井之脇海)。そこにやってきたのはノブ(六角精児)という謎の中年男だった。
一方、直虎(柴咲コウ)は松下家から帰還した六左衛門(田中美央)を近藤(橋本じゅん)の家臣とするため尽力していた。
そんな中、武田軍の遠江侵攻が始まる。家康(阿部サダヲ)が戦支度のため大量の材木を必要としているという情報を聞きつけた万千代は、初陣を飾るため材木の切り出しを井伊に要請するが・・・。

大河ドラマ「おんな城主 直虎」第41話は10月15日(日)夜8時からNHK総合、BSプレミアムでは夜6時から放送、予告動画は公式サイトで公開中。

大河ドラマ「おんな城主 直虎」番組公式サイト
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