櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」第9話 熱血指導は犯罪?そして婚約者がまさかの…?ダンスで求婚はNG?予告動画

2017年12月08日09時00分ドラマ
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日本テレビ 土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」第9話も大波乱!鳴海(櫻井翔)がダンスで聡子(多部未華子)に求婚!?熱血指導が犯罪扱い?そして、鳴海に迫られる会社か、学校かの選択…!その時、真柴(蒼井優)は?土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」第9話は12月9日(土)夜10時から放送、予告動画は公式サイトで公開中。

残すところ2話。物語は大詰め。いよいよ高校にとっての一大事業・入学試験の日が近づき、鳴海にとっては指輪を渡す時が近づいている。
ただ、このドラマのような日常はきっとどこかで繰り広げられている。そう思ってしまうほど、日常に寄り添った、リアルなドラマだった。
このドラマの魅力はそのリアルさ、であろう。そこに大きく影響していたのはおそらくキャスト陣の“なりきり力”。

以前紹介した通り、学校説明会のパフォーマンスは本当に練習に練習を重ねて生徒が作り上げたもの。さらに、吹奏楽部の演奏も、本当に生徒役たちが練習していたという。
きっとそこには学校生活に匹敵する青春があったことだろう。だからこそ、このドラマの生徒たちは活き活きと輝いている。
…と、そんな生徒たちはもちろん、教師陣のなりきり力も見事なものだ。
なんでも、ドラマに入る前、キャストたちには自分のキャラクターの履歴書が配られたという。どこで生まれ、どこの大学を卒業したのか。何型なのか、まで書かれていたんだとか。
その甲斐あってか、このドラマのキャスト陣は皆どれもはまり役。本当にリアルな演技を見せてくれていた。
特に、ドラマの主要キャラクター3人、鳴海、聡子、そして真柴の存在は本当にリアルで、それでいて魅力的だった。また、それぞれを演じた演者にとって、新たな魅力を引き出してくれる役柄でもあったといえるだろう。

鳴海の彼女、つまりヒロインと言われる存在・聡子を演じたのは多部未華子。
これまでの彼女のイメージと言えば、櫻井翔との共演作であるドラマ「山田太郎ものがたり」でもそうであったように、キュートで明るい、真面目な役柄。また、どちらかというと地味な役が多かった。さらには、その小さすぎるお顔のためか、どこか非日常のキャラクターを演じる印象が強いのではないだろうか。
それが今回演じたのは“イイ女”。穏やかで、優しくて、一緒に居てホッとする、だけどちゃんとオシャレでキラキラした女性。それでいて、視聴者からすると、ほんの少しだけ“悪い女”。
ライバルになる女性に嫉妬して、さりげなく仲良しアピールをしてみせる。とはいえ、完全に嫌味な女にはならない。イヤミを言った後にちょっと申し訳なさそうにしてみせる姿は、まさに、等身大の女の子。自分の会社でも一人は居そうな“イイ女”をとっても魅力的に演じてくれた。多部未華子の新たな魅力を見せてくれた。
来年公開予定の映画では『日日是好日』では茶道を始める女性を演じる多部。今作を経てさらに成長した多部がどんな女性を演じてくれるのか、次回作がさらに楽しみになった。

このドラマのもう一人のヒロイン・真柴を演じた蒼井優は、蒼井優史上最強に、と言ってもいいほど、チャーミングな女性だった。
真柴という女性。ドラマ最初は鳴海のことを嫌っていたが、徐々に思いを寄せるようになっていく姿は、まさにヒロインなのだが、このドラマ、そう上手くはいかない。鳴海には長く付き合う彼女がいたのだ。
学校教育に熱意をかけ、しっかりと生徒に向き合う。その一方で、一人の女性としての想いにも悩む。王道ヒロイン枠でありながら、そううまくはいかない。ただ、真柴は上手くいかない恋愛に完全にはまり込む、というわけではない。きっちり自立しているその姿は、現代の働く女性のリアルな様子をうまく表現していた。

蒼井優と言えば『フラガール』でその演技力が高く評価され、それ以降、演技派女優としてその名を轟かせてきた名女優。
それゆえ、“女優・蒼井優”というと、若手演技派、実力派というイメージで少し肩に力を入れて見てしまう、という人も多かったのではないだろうか。
それが今回演じた真柴という役柄は、完全に力の抜けた、親しみやすいチャーミングな女性だった。
もしこんな先生がいたら、きっとどんな生徒でも話しかけやすい先生だっただろうな、と思わせてくれる、ドラマと視聴者の距離をグッと近づけてくれる存在だった。
力の抜けた演技、ただの教師・真柴を見事に演じた姿は、改めて蒼井優の演技力の高さを知らしめてくれた。
安定感のあるその演技を来年公開予定の映画『家族はつらいよⅢ』でも見せてくれるのが楽しみだ。

そして、主人公・鳴海涼介。言うことは常に正しい。なんとなく言わないほうがいいんじゃないか…と、思うこともはっきり言う。誰になんと言われようと凛として、前に進む。常に自信を持って、皆が付いていきたくなる存在。
果たしてここまでのキャラクター像を短いドラマ放送期間で作り上げることが出来るだろうか。きっと、たった10話でその姿を描こうとすると、もっと完璧すぎるか、もしくはもっと苛立ってしまうような、ブレるキャラクターになってしまうのではないだろうか。
しかし、本ドラマでは鳴海は時に悩みながらも、やっぱり一本筋が通っていて、凛としている。とても人間として魅力的だった。
強烈に魅力的に感じさせられたこのキャラクター像は、きっと、櫻井翔だから作り上げることのできたものであろう。

ジャニーズに所属、嵐として活動しながらストレートで慶應大学を卒業。アイドルとしてキラキラしていても、ファンに対しても媚びる発言をすることはない。常に櫻井翔としてのスタンスをわかりやすい言葉を選びながら伝えてくれる。
アイドルとして求められる答えやニュースキャスターとして求められる答えは、きっとわかっている。しかし、常に彼は“櫻井翔”としての言葉を伝えてくれる。だからこそ、彼からは誠実でまっすぐな印象を受けるのであろう。
嵐がデビューして18年、ニュースキャスターとなってから11年。少しずつ少しずつ積み上げてきたそのパブリックイメージを活かした鳴海涼介という男。
優等生、出来る男・櫻井翔というイメージを完全に活かし切ったこの役柄は、きっと櫻井翔の役者としてのキャリアにも、それ以外の部分においても大きな存在になったに違いない。
来年には映画『ラプラスの魔女』で大学准教授を演じる櫻井。校長から准教授へ、まさかの転身を遂げる櫻井翔から目が離せない。

今作は、奇しくも来年の映画出演がすでに決定しているメインの3人だけでなく、先生方すべて、さらには生徒たちの今後にも影響を与えるドラマになったことだろう。
学校が、教育現場が抱える問題に真正面から勝負した鳴海。最後の最後の瞬間までその勇姿を見守りたい。

■第9話 あらすじ
バスケ部に所属する生徒の保護者たちが怒っていると顧問である河原崎(池田鉄洋)から聞かされた鳴海(櫻井翔)。
その理由は、部活強化のために雇ったバスケ部コーチ・熱川(松田悟志)。なんでも、熱川はバスケ部を強くするため遠征試合を組み、そのための費用を保護者達に請求していたのだが、それがあまりに高額だったのだ。
熱川から遠征試合について何も聞かされていなかった河原崎は、彼に怒りをぶつける。しかし、熱川はあくまでもバスケ部を強くするために遠征は必要だと主張。
板挟みになった鳴海は困惑する。

一方、職員会議では、来年度の入学試験のことが議題に挙がる。来年度の生徒を目標数獲得するには、1000人程度の受験生に個別相談に来てもらう必要があることを知り、鳴海は驚愕。“すべり止め”校である京明館が、どうすれば受験生を増やし、目標の入学者数を確保できるか、教師たちはアイデアを出し合う。

鳴海と聡子の関係はさらにすれ違いを生み、二人の関係に悩む聡子(多部未華子)は、仕事でミスを犯してしまう。
その頃、聡子の思いに気付かない鳴海は、相談を受ける真柴(蒼井優)の複雑な気持ちにも気付かずにに、聡子に指輪をどのようにして渡せばいいかを相談していた。

土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」第9話は12月9日(土)夜10時から放送、予告動画は公式サイトで公開中。
出演は、櫻井翔(嵐)、多部未華子、蒼井優、瀬戸康史、木南晴夏、森川葵、平山浩行、池田鉄洋、 木下ほうか、井川遥、荒川良々、高嶋政伸、風間杜夫ほか。主題歌は11月8日発売の嵐の通算53枚目のシングル「Doors 〜勇気の軌跡〜」。予約受付中(Amazon)。公式Twitterは「@sakibokuntv」、Instagramは「sakibokuntv2017」

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