浅田次郎の幕末小説『黒書院の六兵衛』吉川晃司×上地雄輔でドラマ化決定!WOWOWで7月放送!特報動画

2018年03月26日13時00分ドラマ

全編無言!所作だけで武士の魂を表現する超難役に、吉川晃司が挑む!反対に2人分の膨大なセリフ量を背負い、バッテリーを組むのは上地雄輔!巨匠・浅田次郎の同名の幕末小説がWOWOWプライムにて「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」として、この夏7月に放送されることが分かった!特報動画も解禁された。

原作は、日本経済新聞連載の時代小説。江戸城無血開城の史実をベースに、時代の波に取り残されそうになりながらも、自らの信義を通し一切口を利かぬまま江戸城内に居座り続ける将軍直属の御書院番士・的矢六兵衛と、官軍側に付いた尾張藩から遣わされ六兵衛排除の任を負ってしまった下級藩士・加倉井隼人との交情を、熱く描く。

体制のリーダーではなく、瀬戸際の現場で身を尽くす2人の姿にこそ、大きな時代の節目を迎えた今、世相や組織の空気に翻弄されながらも、できれば平和に真っすぐに生きたいと願う大多数の日本人の深い共感が集まることだろう。

的矢六兵衛役には、希代のロックスターにして俳優としてもカリスマ的存在感を示してきた吉川晃司。実に17年ぶりの主演となる。尾張藩士・加倉井隼人役は、歌手・タレントとして活躍しながら俳優としても本格派の輝きを見せる上地雄輔が演じる。

監督は映画『神様はバリにいる』『ボックス!』など数々の熱い男のロマンを写し取ってきた李闘士男、脚本は「新参者」の牧野圭祐が担当。

全編無言、所作だけで武士の魂を表現する超難役に挑戦した吉川晃司は、「連続ドラマWは良質なモノづくりをしているイメージで楽しみにしていましたが、実際やってみると結構コキ使われんだな、って思いました(笑)。今回主演を務めますが、普段の音楽活動においてもフロントマンとしてトータルプロデュースをする立場と考えれば、役回りに大きな違いはないし、むしろ余計な力を入れすぎないように心がけています」と意気込みを語った。
脚本については「何百年と続いた武士の魂や覚悟というものを、この不動無言の的矢六兵衛という特異なキャラクターに背負わせた。その切り口、発想が非常に面白いと思いました」と感想を語った。また、ステージでも演技でも普段は動き回っている彼が、セリフもなく動きも最低限で辛抱と受け身の極みを演じることについて「これは大きな賭けだと思う」と語る一方で、喋らない自分の分までセリフを背負わせることになる相方・上地については、「もはや落語の域ですね。心の中で常に旗を振って感謝応援しています」と、エールを送った。

原作者の浅田は、「ある晩、江戸城中にじっと座りこむ侍の夢を見て、そのままを小説にしました。もともとが夢の啓示なので一貫した物語性はないのですが、幸い新聞連載でしたから、じっくりと書きながらだんだん面白い話になっていきました」と、不思議な作品誕生秘話を語り、ドラマ化についても、ロケバスで一緒になった浅田が、李闘士男監督にストーリーを語り、李監督が興味を示して突然映像化の話がまとままったと、こちらもふしぎな経緯を明かした。

吉川晃司が主役を担当することについては、「所作だけで表現をするというのはとても難しいことで、そうした役者さんはめったにいないでしょう」と吉川のキャスティングにも納得し、「「黒書院の六兵衛」は、スタッフやキャストや視聴者のみなさんの、人生を変えるふしぎなドラマになるような気がします」と、映像化を大きな期待を寄せている。

■あらすじ
慶応4年、幕府と新政府の談判が成り、江戸城は不戦開城と決した。
官軍側で気弱な尾張の下級藩士・加倉井隼人(上地雄輔)は、城の引き渡しを支障なく進めるための先遣として、城内に検分に入る。しかし、困ったことにただひとり、てこでも動かぬ旗本がいた。彼の名は的矢六兵衛(吉川晃司)。将軍直属の警護隊・御書院番の番士だった。六兵衛は黙って正座したままで、動くのはほぼ用を足すときだけ。
西郷隆盛と勝海舟の約束により、城内での悶着は厳禁。つまり、力ずくでは六兵衛を退去させられない。居座りの意図を探る加倉井は、この六兵衛は本物ではなく六兵衛の名をかたる偽者だと知る。ますます混乱する加倉井ら。だが、しばらく時を過ごすうちに、古式ゆかしい貫禄でたたずむ六兵衛に対し、加倉井の胸裏には得体の知れぬ共感が湧いてくる。果たして六兵衛の居座りの理由とは。そして、天皇入城が迫る中、加倉井はどう手を打つのか。

<放送情報>
WOWOW「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」
WOWOWプライムにて 7月放送予定(全6話)〔第1話無料放送〕
「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」番組公式サイト

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