日曜劇場「ブラックペアン」第6話 渡海の母親をロボットは救えるか?予告動画と5話ネタバレ-TBS

2018年05月26日09時00分ドラマ
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日曜劇場「ブラックペアン」第6話で渡海(二宮和也)の母が最新医療機器の治験に…?渡海の母・春江(倍賞美津子)が緊急搬送され、手術が施されるも、一部見落としがあったことが発覚!すると渡海はそれを“医療過誤”だと言い出し…?日曜劇場「ブラックペアン」第6話は5月27日(日)夜9時から放送、予告動画は公式サイトで公開中。

第5話の視聴率は13,4%初回から安定した人気を誇るドラマ「ブラックペアン」。後半戦に突入し、ついに初回から登場していた謎のレントゲン写真の正体が明らかになりそうだ。ますます、目が離せないドラマ。
特に、第6話は渡海の母親が登場というだけあって大注目だ。

これまでも本ドラマにおいて渡海の人間らしさ、温度のようなものを感じられると好評だった母親との電話シーン。
親孝行な発言をしたわけでもなく、むしろぶっきらぼうに話していたにも関わらず、何故かそこに温度を感じられるのには、ひとえに、渡海の演じる二宮和也の見事な“家族俳優”っぷりだろう。

すっかり演技派俳優の一人として名高い二宮和也。様々な役柄を器用に演じる印象だが、そんな彼の真骨頂はなんといっても家族愛が描かれる作品での演技と言えるのではないだろうか。

多くの人が初めて、その才能に驚かされたのは、おそらく映画『青の炎』だろう。
ここで二宮は、家族を守るために完全犯罪を決行する高校生役を熱演。本映画の監督・蜷川幸雄はもちろん、その後、出演する映画『硫黄島からの手紙』でメガホンをとった世界のクリントイーストウッドも本映画での二宮の演技に驚愕したという。

倉本聰脚本の連続ドラマ「優しい時間」では、主人公の一人息子を演じ、とある事件をきっかけに絶縁状態だった父親とゆっくり、時間をかけて心を通わせていく様子を繊細に演じている。
その後「少しは、恩返しできたかな」で主演、ハリウッド映画『硫黄島からの手紙』では重要な役どころを演じ、さらには再び倉本聰脚本の連続ドラマ「拝啓、父上様」に主演…と相次いで重厚で繊細な大作への出演が続いた。いずれも、二宮が演じたのは“家族愛”を重んじる役どころ。

さらに2008年。宮藤官九郎脚本のドラマ「流星の絆」で主演。これが大ヒット。ここで二宮は幼少期に両親が惨殺されるという悲痛な運命の中でも互いに支え合い、力強く生きる三兄妹の長男を演じている。
そして、その後に主演したドラマ「フリーター、家を買う」では、うつ病になってしまった母親の看病と就職活動、さらには引っ越し費用を稼ぐためにアルバイトと奮闘するフリーター役を好演した。
ここでも、二宮が演じたのはやはり“家族愛”を重んじる役どころ。先に挙げた3作品とはガラリと作風が変わっても、二宮が演じる登場人物たちの涙を誘う家族愛は健在だった。

記憶に新しいのが映画『母と暮せば』での好演だ。この作品で二宮は日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しているが、この作品もやはり描かれるのは主に家族の物語。二宮は戦死後、亡霊となって、吉永小百合演じる母親・伸子のもとへ現れる息子を演じていた。

もちろん、これ以外にも二宮の演技が光る作品は数多だが、今挙げたこの作品たちはいずれも二宮の代表作である事は間違いない。これらを見て、ほろりとさせられた、という人も多いだろう。
肩に力の入っていない、自然な演技が大きな魅力の一つ。それでいて、どこか懐に入り込んでくるような魅力がある二宮。

さて今回、第6話。
いよいよブラックペアンの謎にも進展がありそうだが、二宮の見事な家族俳優っぷりにも注目して楽しみたい。

■前回(第5話)詳しいあらすじ
外科学会理事長選をにらみ、高階(小泉孝太郎)が手がけるスナイプに関する論文で駆け引きを続けていた佐伯教授(内野聖陽)と西崎教授(市川猿之助)。
最終局面を迎えたこの戦い、ついに論文の功績を手にしたのは西崎だった。
師である西崎を選んだ高階は小春(稲垣来泉)の退院を見届け次第、東城大を去り、帝華大に戻るため、準備を始める。

その頃、渡海(二宮和也)は佐伯教授に小春に関する“ある懸念”を伝えていた。佐伯はそれを聞くと、日本外科ジャーナル編集長・池永(加藤浩次)のもとへ。スナイプ論文の撤回を求めたのだ。
すべては、小春の精密検査の結果次第での判断にゆだねられることに…。

数日後、小春の検査の結果が届く。すぐに確認した高階は、小春にスナイプ手術を行ったことで心臓の中核に感染が起きていたことに気が付く。西崎は、スナイプではないものからの感染だと思わせるために、小春を一度退院させてしまえばいいと話すが、高階は佐伯のもとへ。小春の緊急カンファレンスを開いてほしいと直談判しに行ったのだ。
これはつまり、西崎からの指示への犯行。高階は、小春を救うために師への忠誠をついに破ったのである…。

そんな中、開かれたカンファレンス。開胸手術が出来ない小春に、高階は内視鏡下手術支援ロボット・ダーウィンでの手術を提案するが、ダーウィンは現在、西崎の下。
ひとまず、小春の主治医は渡海となり、薬物治療を行う。

しかし、このままでは小春が弱っていくばかり。
ついに高階は、自ら西崎のもとへ。“松岡”という帝華大の外科医を執刀医にするという条件の下、ダーウィンを東城大に借り受け受けることに成功する。
高階の監視の下、シミュレーションでは小春は助けられると確認し、ひとまずはホッとするのだが、松岡の安楽的な態度に、どこか信頼しきれない高階。

そんな中、ついに運命の手術が始まった。
最初は順調に行われていくが、松岡の見通しが甘かったために、自体が急変。このままでは、心臓破裂の危険性も…。
そんなとき、高階は真っすぐに渡海のもとへ。最初からオペ室に向かう予定だったように、渡海は小春のもとへ。松岡に“辞表を書け”と言い放ってから、まさに悪魔のような笑みで、神のような手術を施すのだった。

無事、成功した小春の手術。
佐伯は教授室で、一枚のレントゲン写真をながめていた。その胸の中に移っていたのは、ペアンの影。それは、渡海が持っているレントゲン写真と同様のものだった…。

■第6話 あらすじ
ある日、東城大に渡海(二宮和也)の母・春江(倍賞美津子)が搬送される。
黒崎(橋本さとし)の緊急手術で腫瘍は取り除かれ危機を脱するが、術後の検査で一部見落としがあり腫瘍がまだ残っていたことが発覚する。
渡海はそのことを医療過誤と責め立て、佐伯教授(内野聖陽)が再度執刀するという案をはねつける。そればかりか、渡海は東城大に和解金を要求し…。

一方、スナイプから最先端の手術支援ロボット・ダーウィンに戦いの場を移した日本外科学会理事長選。アメリカで開発されたダーウィンは、アームを操作することで超精密な作業が可能なうえ、小さな穴を開けるだけで手術が行えるため患者の負担も少ない。そして、厚生労働省主導のもと日本で開発した手術支援ロボットがカエサル、“国産ダーウィン”だ。
このカエサルを治験扱いで東城大に導入することが決定、佐伯教授の命で高階(小泉孝太郎)が責任者となる。治験第一号となる患者を探しあぐねていた高階は、春江に目を付け…!?

日曜劇場「ブラックペアン」第6話は5月27日(日)夜9時から放送、予告動画は公式サイトで公開中、Twitter公式アカウントは「@blackpean_tbs ‏」。主演は二宮和也(嵐)、共演は竹内涼真、葵わかな、志垣太郎、加藤浩次、市川猿之助、小泉孝太郎、内野聖陽。

TBS日曜劇場 ブラックペアン│公式サイト

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