トヨタ、プラグインハイブリッド車を市場導入し、2年後に市販開始、走行映像動画も配信中

2009年12月14日16時30分商品・CM
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プリウス プラグインハイブリッド(充電コネクター接続状態)

トヨタ自動車は、「プリウス プラグインハイブリッド」(PHV)を市場導入し、2010年前半にかけて日・米・欧の特定顧客を中心に約600台を順次納入していく。
同車は、「プリウス」に搭載の「リダクション機構付のTHS II」をベースに新開発の高効率外部充電機構を追加。駆動用電池には、同社として初めてリチウムイオン電池を採用した新開発のプラグインハイブリッドシステム「リダクション機構付THS II Plug-in」を搭載した。
充電エネルギーの利用により、プラグインハイブリッド燃費57.0km/Lという圧倒的燃費性能、モーターだけで走行できるEV走行距離23.4km、EVとして最高時速100kmで走行を可能とするなど本格的EV性能を実現した。
家庭用電源から充電でき、電池容量を大幅に増やすことにより、EV(電気自動車)走行距離を拡大したうえに、電気を使いきりEV走行できなくなった後は、従来のハイブリッド車と同様に走行することができる。
エクステリアは、ボディカラーは専用ライトブルーマイカメタリックを採用、アウターミラー、ドアハンドル、リアライセンスガーニッシュは高輝度シルバー色とし、専用ボディーカラーとの組み合わせで、次世代車にふさわしい先進感を表現。
サイドには、「プラグイン=充電」技術を象徴したコンセントプラグや電子回路と、自然の象徴として花をあしらった専用のステッカーを貼付(オプション、ユーザーの要望により異なる場合あり)、フェンダーと充電リッド部に専用バッジを採用した。
また、エコドライブモニターとナビゲーションの情報画面にPHV専用画面を設定。充電電力によるEV走行のサポート機能や楽しみながら充電とその効果を確認できる機能を搭載した。
エネルギーモニター画面には「EV走行可能距離」を、ハイブリットシステムインジケータ画面にはEVドライブインジケーターの点灯と合わせてEV走行可能範囲を表示した。
さらに、電池によるEV走行とガソリンエンジンも作動する通常のHV走行との比率を表示するEV走行比率画面を設定し、ナビゲーションの情報画面にCO2削減の度合いを樹木が増える様子で示すPLUG-IN効果画面機能を装備した。
日本では、官公庁、「EV・PHVタウン」選定自治体、電力会社をはじめとする法人など特定利用者に対し、約230台をリース。
米国では、官公庁、企業、大学、研究機関などを対象にデモプログラムの位置付けで約150台を提供、走行データの取得やインフラの開発推進などを行う予定。
欧州では、約200台をリース。フランスのストラスブール市への約100台のほか、イギリスやポルトガルにも導入が決まっており、ドイツやオランダなど約10カ国にも導入を検討している。
その他にも、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどにも導入する予定だ。
同社では、エネルギー多様化への対応のひとつとして、自動車エネルギーへの電気利用の促進は、現時点では、PHVが本格的な普及に適したエコカーであると考えており、今回の車両導入におけるさまざまな検証や市場からのフィードバックを踏まえ、PHVの早期普及を図るため、2年後に市販を開始して年間数万台規模の販売をめざす。
スペシャルサイトでは、同車の走行映像動画を配信している。単なる走行映像ではなく、充電の仕方や充電中のエネルギーモニターなども見ることができる。

「プラグインハイブリッド」スペシャルサイト