ベルリンフィルライブ配信、3月14日はヤンソンス指揮のヴェルディのレクイエム

2010年03月07日12時00分音楽
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マリス・ヤンソンス(指揮)
(C)Bayerischer Rundfunk

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のフィルハーモニーホールにおける公演のライブ配信「Digital Concert Hall」。3月14日(日本時間)のライブは、ヤンソンス指揮によるヴェルディのレクイエムだ。

1970年代初め、ヘルベルト・フォン・カラヤンは、若きマリス・ヤンソンスを自分の助手としてベルリンに呼ぼうとしたが、当時のソヴィエト当局がそれを許可しなかった。ヤンソンの“恐るべき失望”として知られる冷戦時代のエピソードだ。1943年にラトビアに生まれ、レニングラード交響楽団の指揮者を父に持つヤンソンスは、レニングラード音楽院で学んだのちにウィーン国立アカデミーに留学し、カラヤンをはじめとする“西側”指揮者の指導を受け、1971年にはカラヤン指揮者コンクールで2位となったのだった。
その後ソヴィエト連邦が解体するに至って、彼はベルリンフィルの正規の客演指揮者としてしばしば指揮を振るだけでなく、2003年にはバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就き、2005年にはコンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者を務めている。今回のコンサートではその彼がヴェルディのレクイエムを指揮する。

ヴェルディは青年時代から敬愛していたイタリアの文豪・マンゾーニの死を悼んでこのレクイエムを作曲した。交響的合唱と管弦楽的音響のすべてを尽くしてイタリアの劇場音楽の旋律と怒りと感傷を昇華したこの作品は、オペラハウスとコンサートホールをまたぐかのような劇的なレクイエムである。それゆえ、1874年の初演当時は「あまりにオペラ的である」「教会には相応しくない」などと酷評された。だが決してヴェルディ愛好者ではないブラームスであったが、楽譜を詳細に見てその素晴らしさを見抜き「これは天才だけが成しうる仕事である」と表明したという。

今回の演奏では、独唱パートを4人の若手オペラ歌手が担っている。彼らは、「デラックス・アンサンブル」(『ニューヨークタイムス』)と評されるバイエルン放送合唱団によって一体化することだろう。

〈演奏〉ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    指揮:マリス・ヤンソンス
    ソプラノ:クラッシミーラ・ストヤノヴァ
    メゾソプラノ:マリーナ・プルデンスカヤ
    テナー:デイヴィッド・ロメリ
    バス:ステフェン・ミリング
    バイエルン放送合唱団(合唱指揮:ペーター・ディクストラ)

〈曲目〉・ジュゼッペ・ヴェルディ:レクイエム

ベルリン・フィル「Digital Concert Hall」
配信開始:3月14日(日)午前4時(日本時間)
視聴方法:公演ごとの視聴と年間通しチケットによる視聴がある。アーカイブの視聴も可能。
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