忌野清志郎の奇跡のニューアルバム「Baby#1」から秘蔵ライブ映像の一部を動画で公開
忌野清志郎のニューアルバム「Baby#1」が3月5日に発売となり、現在表題曲「Baby#1」のビデオクリップが忌野清志郎公式サイトで公開されている。
昨年5月の急逝はファンだけでなく日本音楽界にとっても衝撃であった。2006年に喉頭がんを告白し、がん摘出を行うと声が出なくなってしまう事から放射線治療や抗がん剤のみの治療へ専念し、2008年2月には「忌野清志郎 完全復活祭」を日本武道館で開催するまで回復した。しかしその後もがんの転移による体調不良でライブ活動を休止するも、他ミュージシャンへの楽曲提供やレコーディングの参加、ライブ飛び入りなどを精力的に続けていた。その死は多くのファンに悲しみをもって受け止められ、都内の青山葬儀所で行われた「ロック葬」では4万3000人ものファンが長蛇の列を成したニュース映像をご記憶の方も多いだろう。
その後、奇跡とも言えるニュースが飛び込んできたのは昨年9月の事だ。国内の工場倉庫から、1989年にアメリカ・LAでレコーディングされた清志郎のソロアルバムのマルチテープ12本が発見されたのだ。この音源は、ほぼ完成間近ながらも何故か発表されること無く埋もれてしまったもので、生前の清志郎も探していたという幻の音源なのだ。順調に発表されていれば清志郎のセカンドソロアルバムとなったであろう作品で、清志郎が38歳当時のものとなる。これがトリートメントとミックスを実施して、21年の歳月を経てようやく世に姿を現すこととなった。
今回発売されたアルバムは全10曲で構成されているが、表題曲の「Baby#1」のみが未発表曲で、他9曲は他アーティストへの提供やRCサクセションとして何らかの形で収録されているものだ。「Baby#1」は、埋もれていた時代を超えて発表された、正真正銘の新曲なのだ。
清志郎を代表する名セリフである「ベイビー」を冠したこの曲は、1988年の長男誕生がきっかけで生まれた曲とされている。現在公開されているビデオクリップでは、幼少期に長男を抱いてライブに登場する清志郎や、当時のライブ映像や晩年のライブ映像や舞台裏、オフショットなど様々なシーンを織り交ぜて作られた貴重な蔵出し映像の数々が映し出されている。
長男を授かって父としての喜びに溢れる若い清志郎から、晩年の復活を遂げたイカすおじさんになった清志郎までが「Baby#1」をバックに流れる様子は胸に迫るものがある。若々しい清志郎の声で歌われる新曲を、この機会にじっくりと堪能してはいかがだろうか。
忌野清志郎ニューアルバムから表題曲「Baby#1」のビデオクリップは、忌野清志郎公式サイト「地味変」にて視聴出来る。
忌野清志郎公式サイト「地味変」 ニューリリース