売り切れ店続出の注目書籍「田中宏和さん」の世界が歌になったPVをYouTube動画で公開!

2010年03月12日13時24分音楽
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総勢14名の同姓同名の田中宏和氏によって書かれた書籍「田中宏和さん」が注目を集める中、一連の企画で作られた「田中宏和のうた」の動画へのアクセスも急上昇している。
この本は、コピーライターの糸井重里が運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」内の一企画が発端となって作られたものだ。「ほぼ日」のスタッフにいる田中宏和さんが、毎年の年賀状に自分と同姓同名の人を取り上げている事から、同サイトで実に10年分にも及ぶ田中宏和さんの年賀状を紹介したところ、非常に好評だった事をきっかけに「田中宏和同姓同名観測所」のコーナーが新設された。
これを皮切りに各界の「田中宏和さん」が終結し、ついに「田中宏和.com」というサイトが出来るまでの一大プロジェクトとなった。

2005年から始まった「田中宏和.com」では全国各地の田中宏和さん探しが始まり、現在は11名の田中宏和さんが在籍している。一人のサラリーマンが抱いた「自分と全く同じ名前の人を知りたい、会ってみたい」という単純な好奇心は、ついにはテーマソングまで作られる事になった。
テーマ曲を手がけるのは、大人気アニメソング「めざせポケモンマスター」などで知られる作曲家の田中宏和さんだ。これに企画発起人の田中さんが詩をつけ、11名の田中和宏さんで歌い上げたプロモーションビデオがYouTube公式チャンネルを立ち上げて公開される事になった。
「ほぼ日」ファンの間での知る人ぞ知るオモシロ動画だったこの歌は、マスコミなどで度々紹介された上に2月25日の書籍発売を機に一気にアクセス数を伸ばした。
ウェブデザイナー、作曲家、社会保険労務士などなど、様々な仕事に就く「田中宏和」さんたちによる堂々としたコーラスは評判となり、3ヶ月目にして1万アクセスを突破してじわじわと認知度を広めてきた。
書籍の方もアマゾンのサブカルチャー一般ランキングで9位、社会学概論ランキングで122位となるなど、今後もまだまだ売り上げを伸ばしそうな勢いだ。

平凡でありきたり、一見つまらないと思いがちな名前を逆転の発想で「数こそ力」にした上に、単純な好奇心をとことん追求する試みが、明快なエンターテイメントとして受け入れられたのだろう。
現在公開されいる動画は、同曲のオリジナルに日本語歌詞テロップ版、英語歌詞テロップ版、新曲「名前さえあればいい」の4本。「名前さえあればいい」で、スタッフ名全てが田中宏和というエンドロールが流れるのは圧巻だ。

「田中宏和のうた」は、YouTubeの公式チャンネル「田中宏和TV」で視聴出来る。

YouTube 「田中宏和のうた」