第2部開始、龍馬の変ぼうぶりに注目「龍馬伝」―NHKオンデマンド

2010年04月05日19時02分ドラマ
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追われる龍馬、変貌する土佐―、大河ドラマ「龍馬伝」第14回「お尋ね者龍馬」が、NHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は315円(税込み)。

文久2年(1862年)、龍馬(福山雅治)が脱藩し、吉田東洋(田中泯)が暗殺されたあとの土佐藩では、土佐勤王党が力を増し、武市半平太(大森南朋)は藩主・山内豊範(染谷将太)の側に仕える身分にのし上がっていた。一方、東洋の甥・後藤象二郎(青木崇高)は落ちぶれていたが、東洋暗殺を龍馬の仕業と疑い、弥太郎(香川照之)や井上佐市郎(金山一彦)ら郷廻り役に行方を捜させていた。

一方、その頃幕府では、勝隣太郎(武田鉄矢)が頭角を現し、アメリカが南北戦争に手こずっている隙に海軍を創設すべしと訴える。

武市は攘夷実行を進めるため、山内豊範の上洛を画策、勤王党の同志らを引き連れ大坂に入る。弥太郎らも出向いた大坂に、浪人となった龍馬がひょっこり、姿を現す。龍馬を目の前にした井上は街中で刀を抜くが、北辰一刀流免許皆伝の龍馬を前に手も出せず。弥太郎は龍馬の変ぼうぶりに圧倒される。

龍馬はその夜、土佐藩の陣屋を密かに訪ね、武市と再会。お互い穏やかに話すものの、間に生じている決定的な溝の深さを悟る。武市は龍馬から、東洋暗殺犯を探る追っ手が大阪に来ていることを聞かされ、岡田以蔵(佐藤健)にある命令を下す。


第2部開始とあって、冒頭では第1回と同様、三菱財閥を成功させた岩崎弥太郎の回想から話が始まる。「龍馬を英雄視するな」と言い放つや太郎の言葉に合わせてか、今回龍馬が登場するのは番組開始20分もたってから。この焦らしともとれる長めの間が、脱藩以降の龍馬が行方知れずになり、人知れずたくましさを重ねるに至った経過を暗示している。そして画面に現れる“ワイルド龍馬”。“Dreamer”から“Adventurer”へとバージョンアップした龍馬の心境の変化にも注目だ。

そしてもう一つの見どころは、佐藤健演じる岡田以蔵が井上佐市郎を殺害する場面。のちに「人斬り以蔵」と呼ばれる彼も、元は1人の生身の人間であることを狂おしいほどに表現する名シーンと言えるだろう。


「龍馬伝」をもっと楽しむために、ナビコンでは「龍馬伝の特集ページ」を開設中だ。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」「龍馬伝」各放送回の見どころ

大河ドラマ「龍馬伝」第14回「お尋ね者龍馬」 NHKオンデマンド