5月12日にNHKBShiで放送の「世界一番紀行」の旅人にミュージシャンの吉川晃司（44）が登場、紀行番組のリポーターとして南米のチチカカ湖を訪れる番組の予告動画が公開されている。毎回「世界一」の場所を訪れるこの番組が今回訪問するのは世界で一番高い場所にある湖であるチチカカ湖である。湖にも寿命があり、それは一般的には数千年から数万年とされるものの、チチカカ湖はおよそ十万年以上存在しているであろうとされる「古代湖」の一つとしても知られている。地学的にも歴史的にも要所であるこの地を訪れた吉川が、現地の人々と交流しながらその生活の様子を伝える。

アイドルとしてデビューした吉川も既にデビュー25周年を越え、アイドルから脱皮したロックミュージシャンとしての地位を確立しながらも俳優などへの活動も広げている。昨年の大河ドラマ「天地人」では信長役を演じた事も話題となり、現在放送中のフジテレビドラマ「素直になれなくて」（ナビコンの記事参照）にも出演中である。中国史マニアである事も知られており、その趣味が高じて博物展「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」の音声ガイドを務めるなど変わった仕事も引き受けている。そんな歴史・博物学が好きな吉川が旅人を務めるとあって、どのようなものに興味を示すのかも気になるところである。
チチカカ湖は南米のペルーとボリビアの国境にまたがる淡水湖で、その周辺に暮らす人々は「トトラ」と呼ばれるアシの一種の根を利用して湖の上に浮島を作り、そこに家を建てて暮らすという珍しい生活様式を営んでいる。家の材質もトトラ、食べるのはトトラの若芽、船はトトラで作るなど、この地の人々にとっては欠かす事の出来ない植物である。湖に浮かぶ大小の島々は人々がトトラで作った人工島であり、この地に暮らす人々の殆どが先住民系の民族である。伝統的な生活様式を営む彼らの間にも現代文明の波は押し寄せてきており、そうした中で伝統と現代をどう両立させているのかが描き出される内容となる。

「世界一番紀行」は12日（水）よる8時から放送。番組予告動画は、NHKテレマップMOVIEで視聴出来る。


「世界一番紀行」世界で一番高い湖～ペルー・チチカカ湖～